そうだ、高校で勉強し、受験をしたのだった

大学生になる前になにをしていたのかと言えば、他人に流されるままに高校に入学し、そこで勉強していただけなのだが、時間とは恐ろしい者で、自分が果たして高校を課程を終えた上に、その前に受験を突破していたのだろうかとさえ感じさせる時がある。ゆく河の流れはなんとやらで、過去に拘泥することに大層な意義など無いとは思うけれど。

高校や或いは受験勉強で培った(?)能力を使う必要がある場面が時々やってくる。まぁ有り体にいえば、英語を使う時だろうか。使うといっても、大体は読みであることが多い。書きはあんまり使わない。最近ちゃんと書いたのは、英検を受けた時くらい。その読みに関して、いい意味でも悪い意味でも、特別感という物がない。ぽいっと出されて、「はい読んできて~」と来るものだから、ほんの少しびっくり。小学校から高校までのように、「ここまでだからね」なんて丁寧なことは言わない。なんとなく、大学という場では、英語は目論見的なものではなく、手段でしかないと痛感する。

しかしここが厄介(?)、さすが大学。学術論文のようなものをホイと出してくる。教科書に載っているものでも、入試の様な文章でもない。使われている言語はそう大差ないのに、何かが違う。その文章の雰囲気の違いと、「大学生は英語がある程度できるでしょ?」という暗黙の了解に、押しつぶされになったことを思い出す。学士になってすらいない、16分の1人前みたいな人間だが、そういうことが最低限の事だと求められる。しかし、日本では、日本語で論文を書いてもそのまま認められるので、海外から見れば日本人の英語の能力など、大したものではないのかもしれない。

ワタシは、案外今まで学んできたことで、自分の業としているものがほとんどないのだということに気づく。自然と触れ合うのは、随分小さい頃に辞めてしまって、第六感みたいなものは失われているし、特段好きだと思えるものも人間も現実にいなかったから、憧れを通して誰かになろうとしたり、能力を伸ばそうと思うこともないようだった(なぜ三人称視点?)。何か、今目の前にあることを処理することに必死で、それを見に着けようとする気概がなかったのだろうか。何か特技があるのが普通とは言わないけれど、何かしら特技があるはずだという偏見が根付いている。

閑話休題

こういうのがあるのが当然でしょ?と思うのは、ある意味では非常に勝手な思い込みかもしれないが、そういう試験を突破してしまった人間にそのようなことを投げかけるというか、思うのはあまり不思議なことではない。ワタシの中で、受験とは、振り落とすための試験であるというよりかは、その大学での講義を受けるレベルにあるかどうか精査するものであると考えている。便宜上ね。便宜上と言うのには、大学生自体は、入試以上に苦労することは、講義内においてはなかなかないから、結局日本の大学試験は、学歴における格差を再生産する装置だと思っているところがあるということだ。この問題の根本は、大学生が大学で学んで、それをそのまま活かせるような社会にな、いや作ることだとは思うんだけれど。

受験が苛烈で、高校生であったこと、いや正確に言うのならば、高校で学んだことの多くが失念する。地学とか、化学とか、家庭科とか、現代社会や地理だとか、割と色々な事を勉強したはずなのに、(それが必要なかっただけかもしれないが)覚えてはいない。ハッキリ言うが、覚・え・て・い・な・い!じゃあ何のために、高校に行ったんですか?と言われれば、特に意味はないのである。大学に進むとなった時は、多少考えたが、超ー具体的に決めたわけでもない。

今やっていることと、以前やっていたことの関連性や因果がないと、少し不安に残ることがある。また今やっていることと、以前していたことの関係性があるはずのことに、対応できないことにも苛立ちを覚えることがある。上の文章は、それらの例だ。けど、終局、人間の行動に厳格な因果などないと思ってしまう。「人間は不合理な生きもの」だという。ワタシはあの言葉は間違っていると思う。ワタシが例えば、アンドロイドを守ろうとする。そのアンドロイドを壊す必要があるにもかかわらず。しかし、そのアンドロイドを守るという行動は、それ自体が不合理であっても、ワタシにとっては不合理ですらなく、むしろ合理的なのだ。「人間は不合理な生きもの」という考えは、主観性や感性や感情を徹底的に排除したもの。その考えこそ、ワタシにとっては、”不合理”である。というか、合理不合理だの、その二項対立だけで全てが語れるか阿呆がとさえ思う。

結局何が言いたかったのだろう。色々と話題が飛んでしまったが、何かくみ取ってくれると、勿怪の幸いである。ちなみに、アンドロイドの例はウルトラマンマックス第32話「エリー破壊指令」を参考にしたものだ。では!




今日も大学生は惟っている




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