シンボル(象徴)にすがろうか
「人類は衰退しました」というアニメがある。
先日、このアニメのepisode.9「ひょうりゅうせいかつ」を観る機会があった
そこで印象に残っているシーンがある。
シンボル
ほぼなんでも作ることのできる妖精たちは、新たな国を築いた場所でシンボルを作ろうとする。
女王の「私」は特に憂慮することもなく、「どうぞ~」という二つ返事でシンボルの制作を許可してしまう。
しかしその時点で、妖精たちはとっくに島の自然資源を使い果たしていた。
木々はなぎ倒され、土地はやせ、水は汚れ、植物は育たない。
そんな状況で、シンボルを作り続けようもんなら、ことの果ては大体予想がついてしまう。
人間
さてさて、人間の場合はどうなるだろう・・・。
そういえば、人間を世界に近々シンボル(象徴)の権化みたいなイベントがありますよね。
まぁ何を隠そう。
オリンピック、のことなのですが。
これは、まさにシンボルと言えるでしょう。
世界五大陸のつながりだとか、健全な競争による神々への信奉を表すものだとか、日本の場合は復興を対外的にアピールするためのものだとか・・・
もちろんのこと、このオリンピック開催に際して障害や不都合なこと等々が無かったわけでは無い。
住民の強制退去や自然破壊や、ご都合主義の法制定だとか、棄民政策だとか、ホームレスの排除だとか、会場設営の為に犠牲なった労働者だとか、
探せば探すほど、バンバン出てくる。
しかし不思議である。
なぜこうまでして、人間は象徴にすがりたがるのだろう。
実体のないものに支えられている事柄に、なぜそこまで意味を見出そうとするのだろうか・・・?
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