全ての悲しみは後から来る
友だちが死んだ。
報せを聞いたときは全く悲しめないもので、
それは私が薄情なのか、あまりにも突然の出来事だったからなのか分からない。
ただかすかな手足の震えだけが止まらなかった。
それは驚いたからなのか、もしかすると思っているよりずっと近くにあった「死」に、本能的に脅えているのかもしれない。
あの子がいなくなった世界が、何も変わらず2週間程続いている。
彼女がどんな気持ちでこの世を捨てたのか
どんな気持ちでそれを決断して
どんな気持ちで自分を殺したのか
考える度に脚が竦む
そして誰もがいつかそれすら忘れてしまう
今日も何ら変わらない。