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【記事紹介】アンナミラーズの制服
先日、ちょっと気になる記事を見かけたのでスクラップがてら記事にしてみようと思う。
記事はこちら。
「最後の「アンナミラーズ」閉店の衝撃 超人気ファミレスが衰退した理由と、「かわいい制服」の果たした役割
アメリカンファミレス、アンナミラーズの日本最後の店舗がこの2022年8月31日で閉店するにあたり、その歴史と人気について考察された記事だ。
著者はフリーライター、エディターの長浜淳之介氏。ビジネス系の記事や著書を発表されている方だ。
さてさて、私が気になっている箇所はこのあたり。アンナミラーズの制服についての箇所だ。
独特な制服のインパクト
しかしながら、アンナミラーズの人気を不動のものにしたのは、独特なメイド風の制服ではないだろうか。
この制服は2000年頃に登場した。東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須などに広がるアキバ文化の象徴であるメイドカフェやコンセプトカフェ(コンカフェ)の源流となるものだ。地下アイドル、ローカルアイドルのステージ衣装にも、アンナミラーズの影響を受けたと思しきデザインが散見される。幾つものコスプレ衣裳店が、アンナミラーズ制服風の衣装を制作して販売。コミックマーケットなどのイベントで、コスプレーヤーがアンナミラーズ制服風の衣装を着て、カメコ(カメラ小僧)に撮影させる光景もよく見掛けられた。
“萌え衣装”として人気のファミレスやカフェチェーンの服は、他にも「神戸屋」「馬車道」「ヴィ・ド・フランス」「椿屋珈琲」などが知られる。しかし、アンナミラーズは断トツの人気で、別格の感がある。
かつてはコスプレーヤー、メイドカフェ店員の中に、アンナミラーズで働いた経験がある人がかなりいた。
芸能人では、梅宮アンナさんが高校時代にアンナミラーズで働いていた。また、村上綾歌さんはアンナミラーズ目黒店(03年閉店)のカリスマ・ウエイトレスとして雑誌『SPA!』で紹介され、そのまま芸能界にデビューした。
1997年に放映された、TBS系ドラマ『理想の結婚』は、主人公・鞠に扮する常盤貴子さんがアンナミラーズに勤務する関西弁のウエイトレスと設定された。平均視聴率は19.7%で、ハイレベルの結果となった。同年のラブコメディーの代表作となり、主題歌であるZARDさんの楽曲「君に逢いたくなったら…」も売り上げ50万枚を超えるヒット曲となった。
このように、アンナミラーズの知名度は、ドラマや雑誌で紹介されて、1990年代から2000年代にかけて高まり、「かわいい制服のファミレス」としての地位を不動のものとした。
(中略)
アンナミラーズは米国生まれではあるが、クールジャパンの一翼を成す、アキバの萌えカルチャーに多大な影響を与えた重要な店だ。
恐らく引用部分冒頭の「この制服は2000年頃に登場した。東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須などに広がるアキバ文化の象徴であるメイドカフェやコンセプトカフェ(コンカフェ)の源流となるものだ。」の部分は、「2000年ごろに登場したコンカフェの源流」の意味であり、句読点の打ちまちがいであろう。「アンナ・ミラーズ 制服」でググっただけでも『アンナミラーズで制服を』(1994)や『OL制服図鑑』(1998)に既にアンナ・ミラーズの制服が載っているからだ。
当時の流れを知らない私が一番気になっているのは、こういった制服の可愛いレストランがコンカフェ(コンセプトカフェ)やオタク文化、ひいてはクールジャパンにどう影響していったのか、という点。
アンナミラーズのwikiをざっと見ても
この制服人気の高さがコスプレ系飲食店やメイド喫茶などにも影響を及ぼしたと言われている
の部分は「要出典」扱いになっている。
またコンカフェ=コスプレ系飲食店のWikiをざっとみても、確かにアンミラへの言及はあるものの、記事にあるようにアンミラ→コスプレやメイド、という流れへつながるには薄いような気もする。Wikiで取り上げられているのはカフェやウエイトレスを題材ににしたゲーム→それをコスプレして現実世界に持ってきた、という流れの方で繋げられているようだ。
アキバの萌えカルチャーに大きな影響を与えた、と記事の中ではなっているし、地下アイドルのステージ衣装やコスプレ衣装にもあった、ともあるが、そこに繋がる流れを示すような資料をお持ちの方、もしくはそこらへんの流れをご存知の方、おられないかなぁ……。知りたい……。
ちなみにアンミラは東京に試験を受けに行った際、同期達と行ったことがあります。自分の中ではHOOTERSと同じようなカテゴリに入っていたのだけれど、改めて調べてみるとメニューやロゴなどの文字、色使いはとても古めのアメリカンなイメージなのだけれど、例の制服はドイツの民族衣装であるディアンドルみがあって、そこもいい感じですよね。
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