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この本で受けた感動をもっと多くの人が知ることで防げることもあるかもしれない。「愛」松本人志

僕は松本人志さんのベストセラー「遺書」シリーズに多大な影響を受けている。

今日、屋上からカートを落とした少女が殺人未遂容疑で逮捕された。

絶対にやってはいけない、言語道断な行為であることを前提に、1998年に発売された松本人志さんの「愛」から長くなるが引用する。
これは当時、中学生が同級生のカバンをナイフで切り裂いたことがテレビのニュースになったことに対して。


いや、僕、中学生の時に、意味なく掃除箱蹴ったりとかしましたよ。「なんで蹴ったんや」言われたかて、そんなんわかれへんもん。なんか蹴りたかったんちゃうの。知らんもん、そんなん。そんなことでいちいち理由なんかないもん。別にむしゃくしゃしてたわけでもないし、その時のノリちゃうの。

※大人のわけわからん使命感

蹴ったら先生に怒られてね。「なんで蹴ったんや」言うんですよ。その場を逃れんといかんから、なんか理由つくるんですよね。それがまたその理由で納得しよるもんやから。「なんか寂しかってん」言おうもんなら、いままで加害者やったんが被害者みたいになれるんですよね。「寂しいからいうて掃除箱蹴るか」「寂しいからいうて覚醒剤に手出すか」いう話なんですよ。とりあえず大人を安心させとこ、そうせんと、この場を逃れられない、それだけのことじゃないですか。

オレ、学校の先生になったら、ええ先生になると思うわ。めちゃくちゃ考えてることわかるもん。子供の。なんやろ、オレが成長してへんからかもしれんけど、僕ら中学生とかの考えてること、全然わかりますよ。

そら今の話でも、中学生の何百人、何千人の前でやったら、「ワアー」ですよ。「松本、よう分かってるわ。理由なんてないちゅうねん」って。

大人やから、なんかちゃんとした理由を見つけないかんというかね、なんかわけわからん使命感みたいなもんがあるんですかね。「おまえら、子供の時のことよう考えてみい。なんか部屋にあるもん、ガーッと倒したりとかしたやろ。その時、理由とかあったんか」って。突き詰めたらないですって。


長くなってしまったがこれを読んだとき僕はとても感動した。心に突き刺さった。自分が大人や自分自身に対してつき続けていたウソを「もうつかなくていいんだよ」と言ってくれたような気がしたし、裏を返すとこういうことを言ってくれる大人に出会ったことはなかった。

こういうことを言ってくれる先生がいるだけで、そのうえでやっちゃいけないことはいけない。と言ってくれることで、防げることもあるかもしれない。

と思った次第です。


松本人志さんに影響を受けてるってずっとひた隠しにしてたけど、だいぶ昔エゴサしたら、
「久々にあんなに松本人志病な芸人を見た」と書かれてだいぶ恥ずかしかったのは、ここだけの話♡

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