
物体空間言語3種の思考者による読書会を行った
私は友人と定期的に読書会を行っている。
今回の課題図書は「ビジュアルシンカーの脳」だ。
そしてこの課題図書を提案したのは何を隠そう私だ。
ゆる言語学ラジオでこの本を紹介されて興味を持ったのが始まりで、私自身酷い視覚思考者だから自己理解大好き人間としてこの本は必須科目だと思い無理やり友人二人に2640円(税込み)を払わせた。他人に浪費を強要するのは気持ちいい。
結構面白い話が出来たので記録として久しぶりに書き込もうと思って今ココ。でも私は2章、友人二人は1章までしか読んでないのでその段階で話した。来週には全部読んで話し合う事になっている。
視覚思考者とは物事のインプット、アウトプットに絵を使用する。
反対に言語思考者は文字を使用する人間の事を差す。え!?人間って文字を使用する生き物じゃないんですか!?と思う人も居るだろうが私からするとえ!?人間って絵を思い浮かべる生き物じゃないんですか!?と驚いてしまう。他人の認知はそれほどまでに違っている事を理解出来ないのだ。詳しい説明は下の動画から。多分これが一番早いと思います。
最初は各々がどう言うタイプの人間かの話題から。私は前述した通りに視覚思考者だ。視覚思考者は私が2章まで読んだ段階では2種類に分けられる(この先の章で細分化されるかもしれないけど)。写真のように正確なイメージでまわりの世界を見る物体思考(グラフィックデザイナーや画家、建築士や設計士等)と、パターンと抽象的な概念でまわりの世界を見ている空間思考(統計学者や科学者、電気技師等)の2パターンがある。
私は前者の物体思考者であった。一方A君は空間思考者であった。
ちなみにB君は言語思考者だった。意図せず完璧なパーティーを組んでしまった、このまま魔王討伐まで行こうかな。
A君は私に「キミみたいな視覚思考者は音楽を聴いた時にはどのように受け取る?」と問うてきた。言語でも視覚でもない音を中立的な判断材料として採用するのめちゃくちゃ上手いな……と思いつつ私は「音楽を聴いた時は脳内にイメージ映像が流れだす。例えそれが歌詞の無いオーケストラでも風は吹き抜ける草原や廃墟を照らす月が映し出される」と答えた。
A君はと言えば「オーケストラは無理だけどバンプの天体観測のような情景が詳細な歌詞を聞けば思い浮かぶ」と言っていた。
ここで満を持して言語思考者のB君登場。B君に音楽の件を聞くと「全く思い浮かばない、音楽ってそうやって聞くもんなの?」と言われた。さぁ……?
少し話を逸らして、何かの曲を説明する時にどう言うプロセスを踏むか聞いてみた。これは各々の出力の仕方を比べてみる意図が含まれている。
物体思考者の私であれば、「爽快でアップテンポな走り出したくなる、そんな曲」と答えた。あまりにも酷いな全く役に立たないカラオケの絞り込み機能か?とまぁ大分主観寄りの答えが返ってくるのが私のタイプ。
一方でA君はそのまま曲を口ずさんだ、空間思考者は音楽に強いらしいのでそのまま出力するのが得意なのだろう。
対してB君は歌手や使用された年代を挙げた、文字のまま出力出来る方法を得意とする言語思考者そのものの回答でちょっと拍手した。
たった一つの質問で3人が全く違うプロセスを踏む事を発見できてこの本を課題図書にして本当に良かったと思った。本当に三者三様の言語を使用しているんだなとも思う、こんな自己開示するだけで外国文化に触れてるみたいだぜ。
「ビジュアルシンカーの脳」2400円(税抜き)現在発売中です。
次は私の身の上話を交えて話す。今の上司からポスターやビラ作製の仕事を振られるのだけども指示される時に、「とりあえず作ってみて」と言われるのだ。どう言う雰囲気でどう言うレイアウトにしますかと聞くと「まぁ……任せるわ」と言われてしまう。バカ。アホ。下痢便。
恐らく私の見立てで上司は言語思考者なのだけれどもどうだろうかと同じく言語思考者のB君に問いかけてみた。
私「B君どう思う?彼の頭の中ではA1ポスターのフォーマットなど存在せず、視覚的なイメージが皆無なんじゃないか?」
B「そうだね、現物があって初めてアレコレ口を出せる感じだね。0から1を生み出す事って本当に不可能だと思う」
私「ほう、彼は1から100にするのが得意な印象はあるけどそこら辺はどう?」
B「俺たちみたいな言語思考者は記憶から情報を持ってくるしか出来ない。つまり模倣しか出来ないから最終的な目標は既に頭の中で決まっている」
私「じゃあ最初からそれ言え。バカ。アホ。血便」
B「いや、動き出してからじゃないと分からない事もあるじゃないか。そもそもパクれなんて言い出すのは失礼だろ」
私「ふぅん……B君は観念的なんだね。観念って分かる?何と言うか……社会通念を基本として動くみたいな……倫理観に基づいた思考をするみたいな……あるいはルールに則る事を大事にするみたいな……」
A「割って話に入って申し訳ない。全く分からない」
私「なんでだよ、概念を理解するのは空間思考者の得意とする分野だろ。……いや、私の話し方が悪かった。私は無意識のうちに相手は物体思考者だと思い込んで話していた、何個かイメージを出してその内一個でも引っかかれば良いと願う説明方法を良くするんだよな」
A「だから説明下手なんだね」
B「もっと文字に起こせるように説明して欲しい」
私「分かったよ!えぇと、例えば強迫観念と言う言葉を使うならばこう行動しなければいけないと思わされる思い込みの力が働く状態の事で、それを薄めて良い方向悪い方向関係なく作用する……みたいなのでどうでしょうか言語思考者のB君」
B「分かりましたありがとうございます」
私「いえいえこちらこそ。私も相手が言語思考者ならば脳内で文字を打ち込むイメージをすれば上手く伝わる事が分かりました」
A「そうなんだ、脳内で凄い事起こってるね」
私「これが珍しい事じゃないんですよ」
自己開示による脳内比較での自己理解!!!!!!!!!私はこれがやりたかった!!!!!!!!みんな脳内を整理して1000文字以上で提出しろ!!!!!!!!!!!
空間思考者のA君はいっつも詳細な事を言わないみたいな話をした。君の話は例えが無い、こっちは絵で想像出来なければ脳に情報をインプット出来ないと喚くと困った顔をされた。はっきり覚えています。
言語思考者のB君の思考する際、しっかり脳内に文字が浮かぶと言っていた。また記憶する時は箇条書きの項目を作っていくらしい。
それに対して物体思考者の私はタスクを覚える時に色が付いた丸が思い浮かぶ。それであれば個数を数字として覚えるだけで良いと言う激狭対象に向けてのライフハックを披露した。気味悪がられたのは黒い丸として覚えているからな。エクセル処理の仕事であれば緑色の丸として記憶しておき、いざやるとなるとそれにフォーカスを当てて内容を思い出す事で管理している。並行作業が苦手なのは一々記憶を取り出す必要があるからなのかもしれないなとこの文章を書きながら思った。
写真や印象でしか記憶出来ないから固有名詞として覚えるのが苦手なんだと理解も出来た。名前なんて線の並びでありほとんど一次元の物じゃないか、もっと家紋とか挨拶しろ。
空間思考者のA君は文字に書き出しながら覚えていると言っていた。書きながらじゃないと象徴的なイメージを現実化出来ないからじゃないかな……よく分からないけど……つってた。なんだコイツ。
今回の読書会は爆裂有意義になって嬉しかった。私個人の趣向で勝手に選書したけれどもめちゃくちゃ面白かったなぁ。ありがとう水野さん、アナタは私の大事な青い丸です。
ていうかみんな1、2章しか読んでないから来週までに全部読んでまた読書会やるんだった。楽しみだなぁ。
みんなの心の内を沢山見せて下さいね。