映画記録2020年5月

メイジーの瞳

英題は「What Maisie Knew」。

【ストーリー】
離婚した両親の家を10日ごとに行き来することになったNYに住む6歳のメイジー(オナタ・アプリール)。
ベビーシッターだったマーゴ(ジョアンナ・バンダーハム)が、父(スティーヴ・クーガン)の新居にいることに戸惑うが、
元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。
母(ジュリアン・ムーア)が再婚した心優しいリンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)も、メイジーの大切な友だちになった。

自分のことに忙しい両親は、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付け、
彼らの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは家を出て行く。
母はツアーに向かい、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまうのだが──。(amazonから引用)

(以下はネタバレを含みますので未見の方はご注意下さい。)

子役のOnata Aprileの光が弾けるような笑い声が良い。
「演技がすごい」というレビューを見て改めて考えて、演技だと思ってなかった自分に気づく。つまりすごい。(語彙力)

アレキサンダー・スカルスガルドが彼女を抱えているシーンの画像を見かけて(イケメン×幼女滾る!)映画を見ることにした邪な観客だったけど
ひたすらメイジーに心を寄せてしまう作りになっている。
両親がもめているの、イヤだよね。
愛しているという母を信じてないわけじゃないけれど、たらいまわしにされればさみしいし、できるなら二人の争う姿を見たくはない。
責任と執着、仕事の中で悩み苛立つ両親と、血はつながっていなくても優しくメイジーを守ろうとするマーゴとリンカーン。

映像の一つ一つが美しく、最後の一幕は長く続かないのだろう儚さで眩しい。
ハッピーではない、しかし必ずどこかにいるはずの、子供に心を寄せた物語を作ってくれてありがとうと言いたい。


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