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簿記2級合格体験記
こんにちは kei です。
今回は11月から学習をしてきた「簿記2級合格体験記」ということでスケジュールや勉強方法など、これから受験してみようと考えている方に紹介していきたいなと思っています。
※この記事では問題の解き方や理解が難しいポイントなどの詳細解説はしません。それらについては Youtube の動画を作成してみようと思っています。
気になる方はプロフから Youtube 辿ってみてもらえたらと思います!
参考:学習期間 2024.11.16 ~ 2024.12.19
簿記の学習を始めたきっかけ
簿記の学習を始めたのは転職活動がきっかけです。
簿記は過去一度も学習したことがないので完全に初学者スタートでした。
たまたま選考が会計ソフトを開発するポジションであったため選考中に取得すればアピールになるし、もしご縁があった場合もスムーズに入っていけるかなと思ったためです。結果的にその企業とはご縁がなかったのですが 1 か月で簿記 3 級、2 級を取りきるという目標は達成しました。
簿記2級の前に3級をとる必要があるか
結論 3 級の取得はマストです!
当たり前ですが上位の資格はそれ以前の資格の知識を有していることが前提となります。したがって簿記 2 級が取れる=簿記 3級も取れるということになります。一方その逆はありえないのです。
加減乗除ができない人が方程式は解けないですよね?(笑)
ゴール設定(敵を知る)
まず受験を決めたら敵を正確に把握することが大事です。
詳しくは以下 HP を参照 ↓
簿記 2級は大きく 2 つの単元で構成されます。
✅商業簿記(3 級の延長)
✅工業簿記(2 級から新登場!!)
得点の配分は商業簿記が 60 点、工業簿記が 40 点です。
合格基準は 70 点以上なのでどちらも捨てることはできないことがまず分かりますね。「敵を知る」についてはこの程度でいいと思います。
スケジュールの立て方
まず資格の勉強は大きく 2 つのフェーズに分かれます。
✅知識のインプット
✅問題演習
今回は知識のインプットについて紹介します。
※問題演習は理解度に個人差があるため今回は割愛します。
基本的にテキストを読む、動画を見るなどがオーソドックスなやり方だと思いますがスケジュールを立てる際に大切な情報は「時間」と「進捗」です。
〇 時間=所要時間
〇 進捗=テキストであればページ数
日々、学習記録をつけることでこれらを正確に把握します。
これにより自分がどの程度の日数で「知識のインプット」を終えられるのかが把握できます。ただここで気を付けるべきことは 100 % 完成した状態をゴールに設定しないことです。なぜなら問題演習などを行った後、つまりテスト受験前の状態がこれに該当するため問題演習をしていない段階ではあくまで一通り確認を終えることをゴールにしてください。
<私の場合>
テキストを読む速度が 大体 1 分で1 ページでした。
使用していたテキストのボリュームは
・商業簿記:460 ページ
・工業簿記:250 ページ
合計 710 ページ= 710分 = 11.8…. (時間)
繰り返しになりますが、この段階では完全に理解するのではなく流し読みして何となく理解する程度の意識でやっています。
伝えたいことは自分のリズムを把握することが大事であるということです。
資格は少ない時間でとっても、時間をかけてとっても価値は同じ!
よく 「1週間で合格」とかそういった文言を売りにしている「商材」や「動画」を目にしますが、その人ができたとしても自分ができるかは分かりませんし、価値は同じです。
実践した学習方法
ゴール設定(敵を知る)で述べた通り「商業簿記」「工業簿記」の2つが存在しますが、3 級を取得したばかりで理解しやすいだろうと考え「商業簿記」から取り掛かることにしました。
当初は「知識のインプット」を2単元とも終えてから演習に入る予定でしたが商業簿記のボリュームが多いと感じたため、まず商業簿記の演習まで実施し完成させてから工業簿記に取り掛かるように修正しました。
※ このあたりも日々学習記録をつけていると把握、修正できます!
知識のインプットはさらっと 1 周終えたらすぐ演習に移りました。
一度読めば頭に入るもの、そうでないものが存在するのでその切り分けを早い段階ですることで効率化を狙いました。
結果的にこの判断は正しかったです。
なかなか覚えられないところについてはテキスト以外でも調べたりしながら自分でまとめる(構造化する)ことで知識の定着を図りました。
工業簿記の学習は比較的スムーズに進んだのですが、商業簿記と同じような処理をするはずなのにつじつまが合わないなと感じ理解に苦しむ時がありました。その時は改めて「商業簿記」「工業簿記」の両者にしっかりと明確な違いがあるということを確認ことで「商業簿記」=「工業簿記」でない部分についても納得するができました。
★ 商業簿記:「お金の流れ」を重視する
★ 工業簿記:「モノの流れ」と「原価の動き」を重視する
付録:受験前のチェックリスト
最後に受験前に私が独自で作成したチェックリストを共有したいと思います。簿記の試験は内容を理解していてもケアレスミスを誘うような出題がされる傾向が強いと感じました。簿記は 1 問あたり 平均 4 点ですのでケアレスミスはかなり致命傷です (泣)
<チェックリスト>
✅アップストリームの時は必ず非支配株主への処理が漏れていないか確認
✅問題で与えられた表に回答欄と同じ勘定科目がないか確認
✅問題文と回答欄の単位が一致しているかを確認
✅本支店や連結会計の問題では回答するものが本店や親会社のなのか、合計なのか確認
✅連結会計において修正仕訳では損益科目は利益剰余金当期首残高となる
✅剰余金の配当では受取配当金、非支配株主当期変動額の仕訳は回答に影響するので必ず書き残しておく
✅工業簿記のシュレッター図は試験開始前にメモ用紙に書く
追記
商業簿記における連結動画の解説動画を作成しました!(2025.1.7)