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フルビット免許(免許証が消える?)
マイナンバーカードは携帯に組み込まれることになりそうです。
マイナンバーカードも免許証もそのうち無くなるかもしれません。
そこで今日はプライベートのお話です。
私は乗り物好きです。
特に飛行機と車が好きで、人生の目標に飛行機のライセンスがありましたが諦めました。
以前は佐賀空港で飛行機のライセンスが取れたのですが、社会情勢の変化でプライベートでのライセンス取得の取り扱いがなくなりました。
そこで以前から目標だったフルビット免許証にコツコツ取り組んでいます。
フルビット免許証とは免許の全種別を取る事を言います。
すべて合わせると15種類ありますが、升目は14個です。
実はけん引と、けん引二種は同じ升目に包括されます。
現在10の升目が埋まっている状況です。
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似たものにフル免許というものがあり、これは全ての免種を運転できる免許です。
免許には上位免許と下位免許という考えがあり、例えば普通自動車の免許を持っていると、原付や小型特殊は運転が許可されるため、原付や小型特殊の免許は取れません。
したがってフル免許は最上位免許を取得すれば数個で達成可能です。
このフルビット免許証がとても難関なのは、制度の変更で新しい下位免許が出来るとその部分が空白になりフルビットにならないところにあります。
逆にいうとフルビット免許を持っている人には新しい下位免許が出来るのが恐ろしいという事になります。
もし空白が出来たら一度免許を返納してから、また下位免許から取得しなおさないといけないからです。現実的には不可能に近い困難さがあります。
逆に究極のフル免許は
・大型二種
・大型特殊二種
・大型自動二輪
・けん引二種
だけで可能ですが特殊な条件下でした満たせません。
4つしかないのに公道で全種別の運転を許可されます。
ということで、私のフルビットへの挑戦の経過を記憶をもとに解説してみたいと思います。
※記憶があいまいな部分もあり間違えもあるかもしれません詳細は警察などにご確認ください。
まずは下位免許からの取得からです。
これを間違えるとフルビットは狙えません。
最初は
① 原付免許です。 2020/1/28に取得しました。
こちらは筆記試験のみ。
学科試験は30分です。
ちなみにその他の免種は50分です
技量試験もなく問題集を試験場へ行く間に読めばOKです。
難易度は5点満点で一番平易な1点とさせていただきます。
受験後自分の試験番号がボードにあれば写真撮影ののち免許が即日交付されます。
次に
②小型特殊免許です。 2020/2/14に取得しました。
こちらは原付免許と同じく学科時間のみ
学科は30分です。
申込みの時に受ける人が殆どいない様で、間違えて試験申請していないか何度も尋ねられました。
こちらは原付と変わらないため難易度は1点とさせていただきます。
免許証交付までの流れも同じです。
続いて
③普通一種免許です。 2020/4/9に取得しました。
ここから実技試験が必要な免腫になってきます。まずは仮免許技能試験 です。試験場内での試験なので「場内」という略語で呼ばれます。2020/3/13に合格しました。例えば坂道の頂上は徐行なので10kmまで速度を落とす必要があり、こういった減点が積み重なると試験に受かりません。もちろん合否判定には採点基準はあるわけですが、どちらかというと技量よりは法規走行を理解していて、確実に履行でき安全に配慮して事故を起こさない運転ができているかをみられています。確かに試験場は教習所ではないとは言われますが、試験終了後は講評があり、どこで減点されたかなど、教習ではありませんが解説はあります。決して落とそうという試験ではありません。厳密な採点に近いことをしているだけで、落とそうという試験ではありません。難易度は2点とさせていただきます。
本免学科試験 ◯ 2020/3/27
仮免許技能試験が終わると学科試験を受けます。これまでと違い50分です。
こちらは難易度は1点とさせていただきます。
本免技能試験 ◯2020/3/27
仮免許を取得したら路上練習を行い、書類に練習を担当していただいた方のサインをもらった書類を提出し、路上試験を受けます。これは普段から運転経験があるので確実に法規走行を行い、安全確認を怠らなければ難なく合格するはずです。難易度は2点とさせていただきます。
取得時講習 ◯2020/4/4
試験場で取得した場合は近隣の自動車学校などで約1日取得時講習を受けます。その後試験場に講習を受けた終了証を持参することで免許証が交付されます。
続いて
④準中型免許です。 2020/6/23に取得しました。
比較的新しめの免種です。
いわゆる小型の2tトラックに相当するものが運転できる免許です。
仮免技能試験 ◯2020/5/22
これは普通免許を合格し、トラックの運転をしたことがあればかなり平易に取得できます。難易度は2点とさせていただきます。
本免技能試験 ◯2020/6/5
同様に路上練習を受けた後に路上試験を受けます。これも法規走行と安全かつ円滑な運転をしっかりと安全確認を行いながらできればすぐに合格できます。難易度は2点とさせていただきます。
取得時講習 ◯2020/6/19
普通自動車免許と同様に教習所で1日講習を受けます。この終了証を持参することで免許証が交付されます。
このころは比較的余裕があったのでさらに免許取得を進めます。
⑤中型一種免許です。 2020/8/14に取得しました。
いわゆる中型の4tトラックを運転するのに必要です。以前は増トン車といって、4tサイズのトラックの最大積載量を増やした車両を試験に使用しますが、以前は大型一種の免許はこの車両で試験や教習が行われていました。
仮免技能試験 ◯2020/7/3
この車両からエアブレーキという普通車などとは違うブレーキが使用されていることで独特の操作が必要とすること、全長が長いので頭を出す意識を持つことと、ハンドル操作にもコツがあることを習得することが必要です。このため少し難易度があがります。難易度は3点とさせていただきます。
本免技能試験 ◯2020/8/14
こちらも仮免許取得後は路上練習が必要です。証拠写真を添付して本試験の受験許可をもらいました。中型車とそれを運転できる免腫をもった指導できる人を準備しないといけないという難しさがあります。私は知り合いの運送会社に頼みました。実は路上練習の方が難しいです。プロドライバーだったので指導も厳しかったです。いくつかコツを教えてもらいましたが、アクセルを載せたつま先が中央線の上をなぞっている意識を持つと最も安全な位置を走行できるというのが一番頭に残っています。教習所の教習員とプロドライバーでは教え方の視点が違います。私は全国のコンテストで1位を取ったことのあるプロドライバーから指導を受けました。本当に勉強になりました。癖を見抜き、治す方法を適切に教えてもらいました。難易度は3点とさせていただきます。ここからは取得時講習は無いので合格当日に免許証を交付してもらえます。このころには運転免許試験場にもずいぶん通っているので顔を覚えてもらえます。変人として…
お次は大型一種免許です。
⑥大型一種 2020/10/20に取得しました。
こちらは仮免許取得後の路上練習で10t車が準備出来そうになかったため(そもそも危険)教習所に通いました。こちらの車両は11~12m車を使用します。なかなかこのサイズの自動車を運転することはできませんので教習はとても楽しいものでした。
仮免許は2020/7/3に合格
個人的には隘路という項目が難しいと感じました。とはいえ教習所ですのでコツを教えてもらえます。難易度は3点とさせていただきます。
本免許は2020/10/18に合格
正直、仮免許合格の方が難しいです。隘路などはありませんのでそれと比べると楽しくて平易です。とはいえ難易度は3点とさせていただきます。
終了証をもって試験場に行くと免許証がもらえます。
さて、続いては二種免許です。有償で乗客を乗せて運転する免許です。
⑦普通二種 2021/1/29に取得しました。
まずは学科試験があります。試験項目に旅客に対する安全配慮の項目が追加されます。とはいえ試験日に問題集を確認すればよく難易度は1点とさせていただきます。
学科試験に合格すると実技試験です。一種は70点で合格ですが、二種は80点で合格です。また課題も鋭角やUターンなどの項目がありその分難易度はあがります。実は鋭角は1回でも通過することが可能です。大学に合格し、はじめて免許を取った時、教習所で仮免許を受ける前に場内の練習中に鋭角に行ってみようと言われて切り返し無しで回ったことがあります。その時、試験では必ず切り返しを挟まないといけないんだよと言われたのが今でも記憶に残っています。もう30年前です。
※車種によります(クルーやコンフォートではハンドルが切れるので可能ですがおそらくFF車ではできません)
実はこの鋭角は大型二種の方が簡単だと思います。大型バスはミラーで車体の状況をかなり把握し確認できますが、普通車はこれと比べると死角が多く車幅間隔が必要だからです。やはり乗りなれない車の車体感覚は少し難しいものがあります。しかも、場内試験では割と最初の方に持ってこられる課題ですのでことさらです。
先ほどもいいましたが、試験車両や試験場所でも難易度が変わります。タクシーで使用されているようなものは車両間隔がつかみやすくハンドルが切れますが、そうでないFF車両はハンドルが切れないなどの違いがあります。また、交通量が多いところだと他車の進路妨害のリスクが出てきて原点対象になるなどがあるからです。
普段からきちんとした運転ができていれば特別な難易度ではなく、難易度は3点とさせていただきます。
こちらも教習所で取得時講習(旅客者講習)を受けて終了証を持参することで免許証が交付されます。
お次は中型二種です。
⑧中型二種 2021/4/9に取得しました。
この免腫が一番苦労しました。合格まで4回も試験を受けに行きました。
なぜ苦労したか?それは車両に慣れていないからです。9mのバスを使用します。バスはシフトがエアシフトと言って、最近のバスの多くはシフトレバーは単なるスイッチで、実際のギアチェンジはエアの力で変速をしています。例えばシフトチェンジの時、クラッチを切ってギアを抜いて、わざとクラッチを中途半端につないで次のギアへ入れようとすると、ポーンと弾かれてギアチェンジできません。これもスイッチがうまく出来ているからです。停車時にギアチェンジすると、エアの力で駆動しているのでパシュ、パチッなど、独特の音がします。ところがこの車両は古く、機械式でギアを変更する必要があります。床から長いレバーがにょっきり生えており、ミッションにダイレクトに繋がっています。操作感はけだるいもので、レバー操作にはある程度距離が要ります。中型以上の車は2速発進なのですが、エンジントルクもあり、空車でもあり、実は4速でも発進可能です。そう最初の2回は2速と思って、4速発進していました。ハイギヤードだなと思い、トルクが細いのは車両が古いせいだと思っていました。大型二種を受ける人はほとんどいないようで、受験を申し出た時、あの車は動かないかもしれないから確認してくる。君は無駄な事しないで場合によっては大型二種を受けてはどうか?と言われました。警察官が大慌てでバッテリー繋いで試験走行を繰り返し、今日何とか受験できるようにしたと言われました。どんな車でも乗れなければ免許は渡してもらえません。どちらかというと車両の慣れに時間を要しました。試験時間は短いため、習熟運転としての時間はたくさんあるわけではありません。あと中途半端なサイズはそれはそれで独特なのもありやや苦戦しました。難易度は4点とさせていただきます。昔は大型二種はこの車両で試験を行っており、教習所では免許取得は出来ませんでした。なんだかんだ最上位免許は大型二種と言われますが、この免許は苦労させられました。最後までギアには慣れませんでした。3回目でも4速発進していました。ちなみに3回目の不合格理由は優先道路への左折時に対向車との距離があると感じたものの、例の4速発進で少しもたつき、相手車両の進路妨害(相手がブレーキを踏む程度ではないが注意を払わせたといったもの)で、二種免許はそういうものだろとアドバイス頂きました。これ実にもっともな事なんです。この辺りが理解できていない人はおそらく受からないと思います。
⑨大型二種 2021/6/4に取得しました。
こちらは全長11mほどの路線バスが試験車両です。得意なやつです。意気揚々と試験場に行きます。まずは場内で鋭角とバックを行います。鋭角はミラーで自車位置が確実に把握できるので問題はありません。問題はバックです。バスの後端が目標物から50cm以内(つまりは肩幅程度です)にきっちり合わせる必要があります。ぶつければ試験中止ですので割と難しいです。ぶつけるつもりで下がってギリギリです。コツは後ろの窓から見えるポールが当たるのではないかというところまで後退して寸止めです。午後は太陽が登っていて影が出にくいので午後ではなく、午前中だと太陽が低くてポールの影が映りこむ可能性がでるので、もしポールの影が運良く映り込めばポールと影の距離が縮まる事を勘案すればよくより距離感がつかみやすいです。
場内が終わってOKが出たらあとは気楽なものでした。路上に出てもエアシフトで車両も整備されており、癖がなく乗りやすいです。すいすい試験が進みます。試験管も採点簿にほとんど触れていません。
ところが、「運転手さんメーター見て」メーターが40kmをわずかに上回っていました。「ここ何キロ道路?」そこを左に回ろうかと言ってコース外に進路を変えさせられました。普通は不合格の時は発着点に帰った時講評があり、気を付けるポイントを指導されるのですが、この時は講評はなく手続きして帰ってでした。2回目はすんなり終わりました。難易度は3点とさせていただきます。バスの運転経験が無ければ難易度は4〜5点だと思います。試験を受ける時は必ず別の受験者が同乗します。普段お仕事で12mのトラックに乗っている方の受験が多かった印象がありますが、ことごとく試験に落ちていて、これは無理諦めると言われて帰る方を何人も見てきました。私は中型二種で鍛えられました。フィンガーシフトの11mは今でも中型より簡単だと思います。
そのあと自家用で12mの観光バスを所有していたくらいバスの運転は好きです。
ちなみに11mの路線バスと12mの観光バスでは圧倒的な差があります。
長いだけではなくミラーが強烈にはみ出しているためです。
意外と泣きそうになるのはカーブが連続するような山道の狭い道です。カーブが連続する時は対向車線にはみ出さなければならず、特にトンネルなどでは屋根をぶつけないか非常に恐ろしく、中央に車体を寄せます。大型車とはすれ違えないトンネルもあり、早めに気付いた方の大型が待たなくてはなりません。早めに気付いて待ってくださる大型のドライバーさんにはよく気が付いてくれたなと感心してしまいます。ある程度感というかセンスのようなものがあると思います。
お次は二輪車です。
⑩普通自動二輪 2023/11/21に取得しました。
こちらは時間が無いことと、取得時講習を受けなければいけないことなどを勘案し3カ月ほど教習所に通い取得しました。教習所であり難易度は2点とさせていただきます。
お次は大型自動二輪かけん引でしょうか?
残りは
大型自動二輪
けん引
けん引二種
大型特殊
大型特殊二種
の5つになります。現在10免種。
最近は多忙でなかなか機会がありませんが。
新しい免種ができない事を祈りつつ…
出来れば1年に1個くらい5年ほどかけて取得していきたいです。
※今後取得状況で内容は編集予定です。
運転の上手い下手は何が違うのでしょう
運転のプロセスは
①認知
②判断
③操作
です。