100円



100円の珈琲を片手に
家までの距離をゆっくり歩く

お気に入りの歌を口ずさみながら
ひとりで帰る

勝手に覗いて 勝手に傷付いて
直接言う勇気もなくて

わがまま、

100円ちょっとのハンカチ
握って君に掛ける3call数える

お気に入りのチョコレート頬張って
不安を抱えて

自分で自分を 追い詰めるばっかりで
直接聞く勇気は無くて

いくじなし

100円握った右手
左手には無駄に光る指輪

今更、頭の中を巡るのは
君との思い出、幸せな日々

肉まん食べながらコンビニ前で
君に言う、さよなら。

今度は、私幸せになるから。


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