KAWAIIだけじゃない! 心にもグッとくる。#ビバラバ感想①
ピューロランド30周年記念として公演された「VIVA LA VALENTINE(ビバ ラ バレンタイン)」#ビバラバ。
とても素敵な作品になっており、リバイバル公演まで計3回?楽しみました。あぁ本当に円盤化して欲しい…!
そしてこちらの作品スクショはOKだったため、見逃し配信を利用してたくさんスクショを撮りました。なんと合計56枚!スマホだったらもっと撮っていたかも知れません。自分でも驚きました。
公式サイトの文章を引用して作ってみました。
こちら物語のあらすじは・・・
こちらが、今回のあらすじになります。ところで皆さんは「サンリオ」さんにどんなイメージを持っていますか?
あらすじでも登場する「大人の事情」「スポンサーによる無慈悲な変更」サンリオさんにパステル調で可愛いキャラクターが沢山いるイメージを抱いている人は驚くと思います。今回のストーリーはかなり踏み込んだ内容になっています。しかし悪い子が誰もいないサンリオさんの世界だからこそ、描ける素敵な心温まる話になっていると思いました。バレンタインもまた近くなって来ましたが、今でももう一あの素敵なバレンタインデーのお話を観たいと思います。
さて、ここからネタバレも含めた感想を書いていくので、知りたくないなって人は注意して下さい。(ネタバレを含みますが、書いている文章は自分の書きたい感想が書きやすいように書いているので変な感じになっています。)
この公演は「バイアス製菓」の提供でお送りします。
デカデカと(1回目観たときは気にならなかったので、主観が入っているかも知れませんが)提供から始まる今回のストーリー。「大人の事情」はすでに表れています。
ピューロランド公式Twitterでは、この物語が始まる前までのキャラクターたちの様子が分かります。このショーに向けてダニエル君が名刺交換をしている姿や、プリンくん、シナモンくん、クロミちゃんがこの舞台に向けて頑張っている様子などが分かります。それを踏まえてみるリハーサルの場面…
キティちゃんがダニエル君のために作ったチョコレートをクロミちゃんが、いじわるをして取ってしまいます。そんなクロミちゃんを、プリンくん、シナモンくん、キティちゃんの3人で協力して、謎の呪文を唱えてやっつけて、無事ダニエルくんにチョコレートを渡せてハッピーエンド。のチョコレートが主役の物語へと、スポンサーの意向を汲んでいった結果、ダニエルくんが最初に思い描いていた舞台とは異なる形になってしまっていました。
「バレンタインがみんなが素直になるきっかけになれば良いなと思って」
「普段は照れ屋な人も、怒りっぽい人も
バレンタインくらいは素直に伝えられたらなって」
ダニエルくんのこのセリフが胸にしみます。
バレンタインをこんな素敵な日に変換できるダニエルくんはすごいですよね。想いを伝えるバレンタインデーを恋愛の告白だけでなくて「素直に」と捉えるダニエル君がすごく素敵です。
このキティちゃんのポップコーンマシーンの横で、キティちゃんへ伝えたいことを書いては消して、書いては消して…。と悩む少し不器用なダニエルくんもグッときました。ダニエルくんは上手く伝えられない気持ちを、バレンタインの力をかりてキティちゃんに伝えようとしていました。このときのキティちゃん柄のsimejiが可愛かったです。この提供よいですよね。
「バレンタインくらいは白くてふわふわの服が着たい」
「僕だってかっこいいって言われたい」
クロミちゃん、シナモンくんの言葉です。今回の作品に向けて、どんな気持ちで臨んでいたかが分かります。そしてプリン君が鈴木くんに言った言葉
「みんなのイメージを崩しちゃいけないって言われてるからさ」
どんなみんなだって大好きだよ!って言いたくなりました。笑
見た目と内面のギャップに悩むことは誰にもありゆる悩みだと思います。それを私たちと同じようにキャラクターたちも持っていて、またそれに対して行動を起こす力を持っているというのは誰でもないサンリオのキャラクターだからこそ心打たれるものがありました。
そして、鈴木君。
鈴木君は俳優志望でしたが、夢を諦めてそれに近い舞台の裏方として働いていました。そんな鈴木君にプリン君は聞きます。
「鈴木くんは?今の仕事たのしい?」
この質問に対して、鈴木くんは少し悩んだ後に「楽しい」と返しています。
聞かれて少し悩む感じ分かるなと共感しました。自分は入社後、今の仕事は確かに「楽しくないわけではない」でも、本当にこれでいいの?このまま過ごして行って良いの?とどこか頭の片隅にある感じがあったので、その時のことを思い出して、鈴木君に自分を重ねて見てました。
スポンサーである「バイアス製菓」の担当者さんは小室さんという若い女性です。ずっとサンリオさんが大好きで、一緒に仕事をするのが夢でした。憧れていたはずなのに、上司である吉池さんに「チョコレートを目立つように」「もっとうちのロゴが目立つように」など、大好きなキャラクターたちの意見を壊し、自分たちの会社の意向を強くして今回の舞台を変更をするように言わなくてはいけない立場になっています。
「実際に会ってみて、居るんだなぁって
なまじファンですと、神格化してしまう
ちゃんと悩んだりしているんだな」
早口だったのできちんと聞き取れませんでしたが、小室さんがこの打ち合わせシーンで言ったこのセリフ(のニュアンス)は、共感できる人が多いと思います。神格化してしまうのも分かるし、キャラクターというのも相まって悩んだりしているというのに気づけない事があります。今回のお話はハッとさせられる場面が多く、グッとキャラクター達を私たちに、いつも以上に身近に感じられるお話になっているように感じました。自分が悩ませる立場にいる小室さんの複雑な心境が表れているようなセリフです。
そしてサンリオさんに無関心な吉池さんは、キャラクター達のことを知ろうとしません。
「シナモ・↑ロールちゃんが」
「かわいいくいてくれって言っているだけ」
シナモンくんが男の子だという事も知りません。クロミちゃんを悪役だと思い込んでいます。おのれ吉池!と思いますが、でもどこか分かります。働いていると、だんだん会社の目標?しか見えなくなることありますよね。きっと将来なりゆる姿です。
シナモンくんとクロミちゃんはダニエルくんにもう一度話にいきます。バレンタインなのに素直にならなくていいの?みたいな感じを話します。なかでも印象に残っているのは、ダニエルくんとクロミちゃんの会話のこちら
「言わなくても分かってもらえる」
「うわっそういうのは言わないとわからないんだよ」
本当にそれ。「言わないと分からないんだよ。」とても痛感します。言葉ってとても大切ですよね。でもなかなかできないから、素直になれるきっかけになれる日って必要になのかも。
こうして2人に後押しされたダニエルくんは、小室さんに最初の形で舞台を出来ないかお願いしにいきます。小室さんも板挟み状態で、ダニエルくんの意思に答えることが出来ずに冷たく怒鳴るように断ってしまいます。
とここまでめちゃくちゃ長くなってしまったので、いったんここで感想をきりたいと思います。②へつづく。