一発合格一級建築士が語る建築作品VOL.46

91.桂カトリック教会　ジョージナカシマ

桂カトリック教会。
家具デザイナーの先駆者であるジョージナカシマによる設計。 pic.twitter.com/at7RuTuJjL

— 建築の旅bot (@hatik5) June 26, 2016

この吊られている照明？良いですねー。天井に設備が不要な分、装飾のない平面的な天井に可愛らしい提灯みたいな照明を吊ることでその存在感が大きいですね。その円形と呼応するように開口部が構成されていて、統一感が感じられます。円形という形状の共通項、木材という素材の共通項、和紙という材料の共通項など、各特徴を分解してデザインされています。あとは正面後ろ側の開口部からの光の入射が後光のようで神々しさがありますね。コンクリート、塗り壁のような天井、木材というプリミティブな材料の使用が神聖な教会らしさを出していると思いました。

92.ヴォスコヴェルティカーレ（Bosco Verticale）Boeri studio

ヴォスコヴェルティカーレ（Bosco Verticale）
Boeri studio
イタリアミラノに建つ奇抜な集合住宅。2014年竣工#建築の旅 #集合住宅 pic.twitter.com/ovThR0waXn

— 建築の旅bot (@hatik5) March 20, 2018

ベランダの植栽が夏の直射日光を防ぎ、冬は光を取り入れるという採光の観点、その他の外部との関わりをデザインし、ルーバーのような役割を果たすという考え方は非常に合理的ですね。これは広く一般的になっても良い考え方であると思いました。なんとなく漠然と都市の中に緑が多くあれば良いなと考えていましたが、このように合理的に根拠をもってそれをデザインしていくということの重要性を突きつけられた気がします。ベランダとして建物から持ち出す部分を限定することで印象的なビジュアルになっています。