:0237 ワクフ その伝統と「作品」トルコ・イスラーム文明における非政府組織 感想
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東京ジャーミイで拾った? 本
代々木上原にある日本最大のモスク東京ジャーミイで無料頒布されていました。
ワクフはモスクとは違う
モスクは礼拝所。ワクフとは、芸術作品であり教育機関であり医療施設であり宿でもある複合施設キュッリエを運営する組織です。ワクフはオスマン朝時代(1299-1922年)に最も盛んになった取り組みで、現在のトルコ共和国では維持が難しくなっている。
徳を積む機会と富の分配
富める者(ワークフ)はワクフに動産や不動産で寄付をする。貧する受益者は「受益者としてふさわしい人格かどうか」審査された上で、援助(サダカ)を受ける。
今の日本でもできないだろうか
富める者が貧する者のためにワクフの運営に関わる動機は必ずしも信仰心ではなかったようです。いわゆる節税や、公共物に見せかけた私物化もあったようです。現代でも節税になるから寄付したんじゃないかと有名人の寄付について話題になることはあります。宗教の教えは「名誉」の基準を与えて援助を促すのがいいところですね。