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:0250 メメント ポエティカ/浅見恵子 他 感想 #ポエマ川越

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本文が紫!?

この本の印刷所のFREAKは、2022年5月に廃業した株式会社クラビスの一部署だったようです。読んだらわかります。他の印刷所なら高く見積もるところ、本文に色があってもモノクロの場合と変わらなかったそうです。血色のよい色紙もついています。タイトルのフォントはLuminariですね。わたしもどこかで使いたいです。

表紙は浅見恵子さんが描かれた箔押しのイラストです。詩を執筆するだけでなく、企画・編集・装丁・装画・発行までもが浅見恵子さんがご担当されたようです。わたしもこんな繊細な表紙を描けるようになりたいです。

生と死の境を行き来する

浅見恵子さんの『殻』は虫の生から死まで、山口順子さんの『椿』は椿の花が落ちたときのことなど、終わりまできっちり視ている詩が揃っています。前回の『:0249 合同歌集 希望の河 感想』よりはミクロな世界で生と死の境を行き来するアンソロジー集です。

『川をのぞいてごらん』

「叔母の花ちゃん」はとても気さくなんでしょう。もう大人だけれど、花さんでも花ばあさんでもない。子どものような心のまま亡くなって、見守るどころかあちらに誘っている。「日本手ぬぐいの端」で終わり、考えさせてからページをめくらせる。小口で場面転換し、「無性に会いたい!」と加速する。ページを跨がせる詩、いいなぁ。

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