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:0245 #ポエマ川越 で歌った歌詞の解説

ご来場ありがとうございました!

これまでイベント終了後は感謝の言葉だけ投稿してきましたが、急遽今回は解説が必要かもしれないと書きました。


こちらも読んでおくと理解が早いです。


こちらが本番で歌った内容です。

本編『作品は生命より重い! 美高美大の異常に平常な日常』の詩を読んでやっとわかる描写もあります。


それぞれの歌詞の解説をはじめます!


わたしのための奉納の儀
わたしが消えてもいいよ

=>作品の講評や提出のためになら、わたしは食事も入浴も睡眠もしなくていい。自由時間なんてぜんぶいらない。ぜんぶが作品制作のためにある。

つくりたいもの
なんでもつくっていいよ
呆れられたなら
やるしかないな
太陽よ

=>本編の美術系高校受験あたりを参照。太陽=岡本太郎に出逢ってから、わたしは岡本太郎のように危険な道を喜んで突き進む。

銀河を奔るのは
透明ポンチョの少女
冒険したいなら
そのメカ動かすか
手を貸すよ

=>本編の美術系高校での生活あたりを参照。「銀河」は高校の前を通っている「銀河西通り(神奈川県相模原市中央区)」で、実在している。なぜ「銀河西通り」と呼ばれているのかというと、近くにJAXAがあるから。透明ポンチョ=ゴミ袋ポンチョ(作中参照)である。そのメカ=Macであり、Macの使い方を教えてもらっている。

孤独が健やかにさせる
殺意が湧かないから
そんなわたしたちは
どこまでも優しくなれる

=>快適な美術系高校での生活から、中学時代を振り返っている。作品制作に集中することで、面倒臭い人間関係のトラブルに巻き込まれずに穏やかに暮らしている。時には殺意だってあったあの日々。そんな経験を同じようにしてきた美術系高校の生徒たちは、とても優しいひとばかり。

悪魔がいない世界で
名前に支配されない
あなたがあなたであればいい
どこが罪なのかわからないね
描く夢はいつ
変わってもいいのさ
わたしはわたしで元気です

=>美術系高校〜美大受験〜美大合格直後あたり。「それは人間として異常である」と排斥するひとが美術の世界にはいない。人間をカテゴライズする名前に支配されない。だって「あなた」は「あなた」しかいないのだから。それって何が悪いんですか。元々世界はそういうものじゃないんですか。目標はいつ変わったていい。警察官(作中参照)とか美術の世界じゃなくてもいい。わたしは自分の選んだ道で元気に暮らしています。

検査結果出る前に
生まれてきちまったよ
身の上調査した家は
買取成約済み

=>出生前診断で「無能」「障害がある」と判定されていれば生まれてなんかいなかったのに。お金も愛もある家庭環境で生まれたかったのに、誰かに先を越されてこんな親のもとに生まれてしまった。

だから
自由にさせてよ
トびたい
籠もりたい

=>だから「常識的に生きなさい」なんて聞き入れる必要がない。だって「わたし」はまともじゃない。エナジードリンクを飲んでハイになって作品制作をして、講評日の夜は全く動かずに死んだように眠りたい。

悪魔との契約で
名を残せるなら
余生なんかより
ねぇもっと何かあるでしょう
消費するだけならいつ
死んだっていいのさ
わたしはわたしで
頑張ったのです

=>この心体を犠牲にして素晴らしい作品を世に残せるのなら、余生なんていらないし今この時間もすべて捧げたいのに。消費するだけの一般人に、生きている価値なんてありません。わたしは創作者として、能力不足や環境不全がありながらも頑張ってきました。

数えきれない排斥
誰の言葉だっけ
外に出るのは怖くて
ぜんぶぜんぶあいつらのせい

=>自分の意思を何より信じて、ものを作るってことを馬鹿にしてきたひとは数知れず。美術の高校や大学の外にはまだそんなひとたちがいるんでしょう。ぜんぶあいつらが悪いんです。

利用できるところだけ
テキトーに褒められて
だからそういう話じゃないって
苦しんでどうぞ ざまあみろって

=>創作者の努力は無視して才能があると誉めること・お友達料金・報酬未払い・具体的な要望を伝えずに理想通りのものができると妄信すること・「アート思考」「デザイン思考」とただ連呼するひと・原作リスペクトがないマルチメディア化。それって創作者のことを想っての行動ですか。こちらも人間なんですが。そんなクライアントは、すべての創作者から見放されて苦しんでどうぞ。誰もそんな依頼は受けたくないです。

スマホロックは240128
わたしだけは忘れませんから
貴女が胸を張れるように
太陽も驚かすべらぼうな踊り
シミターで切り裂く 今生の迷い
それで、君は何をするの?

=>貴女の投稿は2024年1月28日が最後でしたね。わたしだけはその創作者の苦しみを忘れません。貴女を追い詰めた人間が完全には反省していないことも忘れません。貴女の作品への誠実さが、憎しみの溶岩となったことも忘れません。わたしは大学時代、ベリーダンスサークルで活動していました。ベリーダンスを愛する者として、ベリーダンスの良さを広めてくださってありがとうございます。貴女が亡くなってもなお、貴女の意志をわたしが引き継いでこの世をより良くします。岡本太郎も驚かすような、べらぼうな踊りをしてやりましょう。シミター(ベリーダンスで使われる剣)で現状維持の怠惰な精神を切り裂きます。それでわたしは元々何をやりたかったんだったけ。

強くなりたい
あの憧れを磨いて
どこに連れて行こうか
特別扱いしないひとのほうへ

=>誰かに殺されたり人生を乗っ取られたりしたくないんです。岡本太郎への憧れも、どこかでやめてわたしそのものにならないとね。「天才」だと持ち上げたり、人間扱いしないひとたちは嫌です。わたしは魔法使いではありません。「人間」と認めてくれるひとのためにわたしは生きます。

悪魔との契約で
名を残せるなら
代わりに何を
得られましたか
こんな夜はいつ
終わってもいいのさ
わたしはわたしで
幸せなのです
=>その心体を犠牲にして素晴らしい作品を世に残せるのなら、それがあなたの目標なんですか。こんなにも過酷な労働制度はいつ終わってもいいのです。わたしは作品の供給速度が遅くなろうといいんです。創作者に適切な報酬を払ってください。クオリティのためのリスケジューリングを恐れないでください。わたしは喜んでその選択を受け入れます。

朝に怒鳴って
夜と超えて
いつまでも生きられる
続けられると思うなよ

=>もう朝陽が登っていることに気づいて「まだ終わっていない」と憤って、〆切がまだ遠い真夜中を愛していたけれど、もう朝を愛せますように。創作者に穏やかな朝が訪れますように。だって寿命は誰にでもあるし、創作者を大事にしない現制度がいつまでも続けられるわけがないでしょう。世論はもう許しません。

わたしのための奉納の儀
わたしは生き続ける
=>わたしが死んでも、誰かを救える作品を作れればわたしは生き続けている。

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