
【良くも悪くも】memeは凄い
先日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読み終わりましたので、
その感想を書きます。
しかし、今回も前作の『1』と同様に考えたいことがたくさんあってですね。
やっぱり感想を分けて書くことにしました。
今回はその⑧となります。
▼前回の"その⑦"はこちら。
*この先、ネタバレ注意です!
ということで今回は
memeについて。
皆さん、memeってご存知ですか?
私はこの本を読んで初めて知りました。
読み方は「ミーム」
名前は、学者ドーキンスが1976年に"模倣"という意味のギリシア語"mimeme"をミームと性質の似た"遺伝子"の"gene"と対になるように縮めて作った造語と言われています。
ミームの定義は、
「脳内に保存され、他者の脳に複製可能な情報」
とされています。
具体的に本作で取り上げられているのは、
インターネット・ミームのことで、SNSなどネットを通じて人から人へと拡散されていく習慣・文化・概念や行動のこと になります。
んー、わかりませんよね。
例えば、Twitter等SNSなどでよく"ネタ"として使われる画像や動画など、ああいうものは全てミームと考えてください。
人から人へと拡散されるもの、俗的に言えば
バズったもの
はミームと言えます。
ミームは流行から文化を生み出すので、
ドーキンスは"身体を作るgene(遺伝子)"と対にして、"文化を作るmeme(ミーム)"と名付けたんですね。
考え方は個人的にすごい好きですし、実際インターネット・ミームのおかげでSNSが面白くなっている部分も否定出来ないので、良いと思うんです。
しかし、これって良いことだけなら良いんですけど、
悪用された場合も同じミームになるんですよね。
これはよく
炎上
と呼ばれますね。
炎上すると面白かったミームが
デジタルタトゥーに変わります。
デジタルタトゥーはその名の通り、
「インターネット上に記録される、消えないもの」
というイメージですかね。
個人が特定出来るような情報であれば、
「○○という人が△△(世間的に良くないこと)をやってしまった」
という情報そのものがミームになり、デジタルタトゥーになるわけです。
これって凄く恐ろしいことなんですよね。
これを読んでいる皆さんはそれなりにSNSに慣れている方だと思うので、今更ネットの危険性なんて言われなくてもわかっているとは思いますが、
自分の行動を一つ間違えただけで、一生インターネットの海に放流し続ける情報を残してしまうかもしれないんです。
それを誰が見て、誰がどう思っているかなんて把握しようがありません。
定期的に、
「自分がSNSで他者が困る情報を安易に流していないか」という確認も必要だと思うんです。
今はいいでしょう。
何も被害が無いのなら。
ですが、それがいつ悪用され、あなたの周りの方々に被害が出るかわかりません。
ミームは文化を作る凄い考え方である反面、悪用されれば一生消えることは無い
そういう二面性を持っていることは忘れてはいけません。
まぁ悪用する人がいなければ、こんな問題にもならないんですけどね。
世の中良い人ばかりじゃないですから。
皆さんお気をつけ下さい。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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