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【懐かしの映画】ワンニャン時空伝からペットの不法投棄問題に切り込む


恐らくドラえもんの昔の映画で初めて観た作品。



近所のTSUTAYAで何度も借りて見ていた作品。

ふと観たくなって、Amazonプライム・ビデオで観ました。

こういうのがふと観れるから良いですよね。

やっぱり初めて観たときから10年以上経っているので内容はかなり忘れていましたが、

劇中主題歌『YUME  日和』が懐かし過ぎました。

良い曲なんですよ、これが。


「願いをかけましょう夢日和
明日また しあわせで あるように」

以下、ネタバレ注意です。
まぁあんまりこの作品をネタバレしたところで困る人は少ないかもしれませんが。。




この映画のすごい所は

2004年のドラえもんの映画で、ペットの不法投棄問題に一石を投じている所です。


作中では、イヌやネコを空き地や山に捨てていく人間が描かれています。

これが発端となり、捨てられたネコが人間を恨み、進化・退化光線銃を使って進化したネコ人間たちは"人間界を征服し、人間をペットにする"計画を企てるのです。

悪の組織の親玉のネコジャラは言います。

「人間が我々の祖先にどれだけ酷いことをしたと思っている!!」(大体訳)


我々人間は自分たちの勝手な理由で、動物たちを不法投棄します。

イヌやネコは言葉を喋ることが出来ないから人間は何も思わないのかもしれませんが、

この映画で描かれているように

捨てられた動物たちは悲しみ、時に人間を恨んでいる

のかもしれません。

でも当たり前ですよね。

私は、この作品では悪者として描かれているネコジャラですが、「ネコジャラが全部悪い」のかというとそうではないと思うんです。

その背景にはネコジャラの先祖を捨てた身勝手な人間がいて、その人間を捨てられたネコが恨むのは当然です。

悪を生み出した根源は我々人間なのです。


捨てられた動物たちが平和に暮らせる世界を願ったのび太たちが、進化したネコからは自分たちの先祖を捨てた人間として恨まれるというなんとも皮肉な話でした。


ドラえもん、すごい。

流石国民的アニメです。
ただの子供向けアニメじゃない。

皆さんも、ペットを飼うときは自己責任。最後まで面倒を見れる人だけ飼いましょう。

もしどうしようもない理由で飼えなくなっても、今は様々なそういった動物たちを保護してくれる機関もあるので、そういう所に預けるべきです。

絶対に、不法投棄はやめてください。





また、もう一つこの映画が良いなと思ったのは、劇中に登場するキャラクターが

「ワンニャン友達・イラストコンテスト」という
小学館の企画で一般公募されたキャラクターなんですよ!

エンドロールで、子どもたちが描いた原案画と作中でのキャラクターデザインが並ぶんです。

いいですねー。こういうの。

自分が描いたキャラクターがドラえもんの映画に登場したらめちゃめちゃ嬉しくないですか!?

当時採用された子どもたちはとても嬉しかったんじゃないかなと思います。

こういう遊び心あるの良いですよね。



○最後に、
作中での時系列が少し複雑なので少し確認しておきます。わかっている人は飛ばして大丈夫です。



のび太たちは川で溺れていた"イチ"を助けたのを皮切りに、山や空き地で捨てられたイヌやネコに出会う。

のび太がイヌ・ネコたちを助けるために、現代から3億年前の地球に"イチ"たちと"無料フード製造機"と"進化・退化光線銃"を置いてくる(光線銃は置き忘れ)

イチが光線銃を使って進化して国を興し、王となる

進化したイチが生涯でタイムマシンを作り、老いてからのび太に会いに行こうとする(老け方からするに60年くらい経過している。のび太が生きる現代から2億9999万9940年前くらい?)

イチのタイムマシンが時空のねじれに突入し、イチが幼児化

イチのタイムマシンが2億9999万9000年前の世界に不時着する(元のイチの世界から約1000年後。光線銃で発展したイヌネコの世界)

幼児化して子犬になっているイチはその世界で捨て子として拾われ、"ハチ"と名付けられる

のび太たちが3億年前に行こうとするが、時空のねじれに突入し、2億9999万9000年前に不時着する。(イチがハチとして生きる発展したイヌネコの世界)

のび太はハチ(イチ)と出会うが、ハチは自分が元々の世界のイチであることには気付いていない

物語が進み、ハチは自分がイチだったことを思い出す

という感じですかね。

イチとハチの関係性や、ドラえもんが「たった千年でここまで発展するの?」と驚いている点がよく作り込まれていて良いですよね。



ここまで読んでいただきありがとうございました!


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