絵本の全ページを無料で見られるようにしました(NFTアート化)
前回はこちら:
無事製本ができて、わたしの絵本は現実に物質として存在している。おかげで、限られたひとたちに読んでもらうことができた。心の底からうれしくなるような感想も、両手で数えられるくらいだけど、もらった。
現実においては、顔をつきあわせて「こんなの作ったんです。よかったら読んでくれませんか?」とお願いしている手前、わたしがつくった、というのがわかりやすいよね。そもそも、みんな面識のあるひとたちだし。
ところがインターネット上ではそうはいかない。「こんなの作ったんです。よかったら読んでくれませんか?」とお願いしたところで、ほんとうにわたしがつくったのかどうかって、だれが証明するのでしょう。
もしかしたら、わたしはすごくいじわるで、だれかが一生懸命つくったものを「わたしのものだ!」と言い張っている恐れだって、ぜんぜんある。
かなしいことだけど、逆もじゅうぶん、起こりうるわけです。
なるべくそうならないように、内容を一部しか公開しない、っていうのは、やっぱりちょっと、さみしいよね。
だって、もしかすると、このnoteをたまたま読んでくれたひとが、「おまえの絵本、読んでみたいぜ!」とおもってくれるかもしれない。もしかすると、そうは思わないかもしれない。どちらでもいいことだ。だけど、もしこの世に読んでみたい、とおもってくれるひとがいるなら、そのひとには、読んでもらえるようにしたい。
ということで、全ページをNFTアートとして、OpenSeaに登録してきたよ。
いままでNFT市場って、「なんかうさんくさい」「お金のにおいでギラギラしすぎていて、いやだな」「結局なんの証明になるの?」と、こわがっていたけど、とりあえずやってみました。
ここで、全ページ、タダで読めるようにしました。
もし興味をもってくださった方がいたら、ぜひ、覗いてみてほしい。
OpenSeaというサイトの特性上、ちょっと、通しで読むには便利がわるいかもしれない。ごめんね。
わたしは情熱とたくさんの時間をかけてこの絵本をつくった。でも、べつに売り物にするつもりはない。なので、「わたしがつくったよ」という証明のために登録しました。だから、値段をつけたりはしないだろう。
NFTには疎すぎて、とりあえずやってみたものの、いまだに「これ結局なんの証明にもなってなくない?」とおもう。
わたしの名前が世界にきこえていれば、全然別なのだけど。
NFTはコミュニティやブランドが大事、ってよく聞くけど、たぶんそういうことだよね。
これを機にNFTについて、ちょっと勉強してみてもいいかな、と思っている。なんとなーく知ってる原理そのものはすごく面白いし、"よい"使い方があるような気もする。
どんな技術やしくみにしても、それらをお金と切り離せるところまで、人間が到達できればいいな、って思います。だけどこれは、おおくの人々にとって、望ましいゴールではないのかもしれない。
こういうお話も、いつか書きたいね。
それではまたね!