多国籍な人材の集まる組織のおもしろさ【まとめ】
おはようございます。インバウンド(訪日)メディア「MATCHA(https://matcha-jp.com/jp)」で編集長をしている植松と申します。
これまで数回にわけて、国籍の違うメンバーと働くことについてお話ししました。今回はそのまとめです。
【後編目次】
多国籍な職場は、個性が極端に現れる場
木の種類は同じ、屋根の形が違うだけ
国籍ではなく、個人に相対する
個々の違いを活かし補うのが会社
日本で働くだけでもストレス下にある
負荷を追加するより取り除きたい
「郷に入りては郷に従え」と考えない
最後に
参考:
多国籍な職場は、個性が極端に現れる場
働き方や考え方など、日本人と海外で生まれ育った方では違う点がいくつもあります。以前の記事ではよく現れる違いについてお話してみました。
でもよく考えると、それって日本人同士でも同じですよね。
MATCHAで働いて1年ほど経ったころからでしょうか。僕は「多国籍な職場とは、個性が極端に現れる場なんだ」と思うようになりました。
木の種類は同じ、屋根の形が違うだけ
僕達の性格や習慣は、日本の常識で知らないうちに規定されています。常識という屋根があり、屋根を越えて枝を伸ばすことはできません。その代わり、屋根がないところではどんどん屋根を伸ばしていく。
海外で育った人は、屋根の形がそれぞれ異なっており、だからそれぞれ異なる枝の伸ばし方をしている。そのようなイメージを持っています。
枝の伸ばし方は、日本人同士であってもそれぞれ異なります。海外の人と日本人を比べた場合、環境の問題で枝の形の違いが大きく現れるだけなのです。
国籍ではなく、個人に相対する
だから実は「外国人は日本人とはここが違うから、こうしなければいけない」と考える必要はないのかもしれません。※以前の記事の話をひっくりがえすようですが。。。
「個人の違い」が日本人だけの職場よりは極端に出るのなら、日本人と同様にしかしより積極的に、個別のメンバーに相対すればいい。今はそう思っています。
個々の違いを活かし補うのが会社
よく言われていることですが、会社という組織の意味とは「個々の能力を活かし、不足を互いに補うこと」です。
多国籍な職場が「個人の違いの大きく出る場」なら、それこそ会社という組織形態との相性は抜群のはずです。
補い合う所も多いけれど、活かし合える点はもっと多いのが、多国籍な職場だと思っています。
日本で働くだけでもストレス下にある
そんな多国籍メンバーの力を十分に活かすために肝心なことはなんなのでしょう。僕も目下模索中ですが、ひとつ言えるのは「郷に入りては郷に従え」と考えないということです。
彼らは日本で働いている時点で、ある程度のストレスと強制力の下にあります。
先日も弊社のメンバーが入国管理局に行ってきました。1年から数年に一度の恒例手続きです。
僕は入管に行ったことがないのですが、聞くところによると非常に寒々とした雰囲気で、いるだけでエネルギーをとられる、とても海外の人を受け入れるような環境ではないそうです。
「日本に歓迎されていない」
そう感じさせて、日本にメリットってあるんでしょうか。
負荷を追加するより取り除きたい
僕らにできるのは、そんなメンバーに自分たちのやり方を強制して、さらなるストレスを加えることではなく、ストレスを取除くことだと思います。
さらに、僕達が運営しているインバウンドメディアは、組織図、運営用法という観点からも、これまでのメディアとは違う形や方法を模索しています。
「郷に入りては郷に従え」と考えない
「"郷に入りては郷に従え"」とやり方やルールを規制するよりも、障害を取り除いて動きやすい環境を整える。そしてメンバーが実力を発揮した先に、おのずと「これがインバウンドメディアじゃい」という組織が残ると考えています。
個性や性格の異なるメンバーが集まっていからこそ、これまでの日本にはなかったメディアの形を目指せると、僕は信じています。
最後に
以前の記事の最後に、「多国籍な職場はコストがかかる」と書きました。ここまでお読みになった方はおわかりかと思いますが、実際はその先があります。
多国籍な職場は「多国籍な職場はコストがかかる、でもそれ以上に新しい価値を生み出してくれる」場です。
MATCHAというメディアも組織も、これからさらにおもしろくなっていきます。掲載している情報は訪日旅行者のためのものですが、ぜひ日本人にもウォッチしていただき、新しいメディアが生まれそうな過程を楽しんでもらいたいです。
それでは。
植松
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