ONガスin俵山温泉 晴天
主催フェイスブックの文句から引用すると、俵山温泉コースは10回目を迎え、最多回数を更新中だと。1回目は2017年7月15日でした。7年前の夏、まだガストロノミーウォーキングが単語として理解できない時代でした。SMAPの「ビストロ」が卓上に渦巻き、「ガストロ」は最近のインバウンドツーリズムで耳にするようになりましたけど、当時は会議をしていてもピンとこなかったです。俵山を歩いて、楽しいのかな?どうなんだ、う~ん、何がおもてなしになるのか、そればかり考えていたように記憶しています。この頃、1年に2回行っていました。春夏と秋です。
今年は11月9日に92名のガストロウォーカーがヤマネスタジアム俵山に集まりました。7年前はラグビー場改装前だったので、現在と異なる様相でしたね。あの日を思うと、まさかラグビー場がスタートゴール地点になるとは。11月は高校ラグビーの山口県予選大会が3週に渡ります。このnoteを書いている10日(日曜)、花園を目指す4校の準決勝戦。週中、芝を刈り揃えたので美しい競技場をご覧いただけたと思います。
このイベントを始めたきっかけは、長門市の観光振興チーム「観光コンベンション協会」が旗振りです。ONガス1回目は、藤永さんがまだ長門市観光課に務めていました。今回10回目の主催、(株)SD-WORLDを興したのも藤永さん。この7年で彼の職場、役職は躍るように廻ったものの、やるべきことは変わりません。ボランティアスタッフはわれわれ地区のひとびと、コンベンションの顔なじみ職員、下関市立大学の水谷教授ゼミ生徒。制作クレジットは変わっていませんが、学生メンバーは一新されます。中学生りおちゃん、りなちゃんが上安田集会所でトミーとスイーツを振るまってくれました。この二人は地域行事に欠かせなくなりました。
最後のエイド、麻羅観音に詰めていたわたし。ウォーカーとお話ししてるとリピーターの多いことに気付きます。観音様の麓を流れる五段の滝は紅葉が鮮やかなところなんですが、前回のもみじの色を覚えていらっしゃる。みち案内の必要がないくらい複雑な下り坂を歩まれますからね。福岡から参加されているご夫婦と去年、福王子山中の長門ゆずきち収穫体験ができるエイドポイントでいっしょになりました。すでにその時もリピーターでしたけれど、今回も俵山を歩いてくださいました。日常の出会いではないですよね。なにかの縁を感じます。
里山ステーションを拠点に活動するゆうゆうグリーン、日ごろは地域の住民と会って話して、いろんな活動を行っています。イベントに限らず観光や道案内、サイクリストも施設に立ち寄ります。このところ、福岡県のかたとお話しすることが多くなりました。この付近は温泉が湧く場所がいくつかあり、俵山温泉のほかにも湯本、西ノ市、一の俣、於福と九州へ繋がるように泉源地が並びます。博多からいらっしゃる男性は、やっぱり俵山の町の湯はええよと言われます。温泉がある村、町、そこいらじゅうにあるわけではありません。ONガスにしても地の恵が人を招いています。
俵山ガストロコースは湯町温泉街を起点に西回り、東回りを隔年で行ってきました。黒川ルートを1回だけ、記憶が正しければ歩いています。新しいコースを開発しようやあと会議が沸騰した年。絶対に歩いてもらいたい俵山のビューポイントがいくつかあります。黒川のほたるロードと稲刈り前の黄金色に輝く台地、宮野台がそのひとつでした。ビューポイントは歩く時期が肝なのです。向津具半島、東後畑の棚田風景もそう。タイミングが合えば金メダル。黒川地区はわたしも好きな俵山のひとつ。ここは自然が美しいのもあるけど、キャラクターが揃っている。ヒトのことです。芸達者とは言わないけど、そんなつもりは自覚がないのにおもてなし精神満載ビトが複数いる。個人の庭が畑がエイドテーマになる。いつか復活させたいですね。
それとまだ一度もONガスで歩いていない絶景の林道があります。わたしが一番好きな俵山の道だけど、季節と時間限定のロケーションだからイベントには不向き。ここは春秋の晴れた朝7時から8時までに歩かないといけない。