人生を少しでも楽しく生きるには #1
私の人生は、至って何もないものなのだ。
一般的な家庭に生まれ、お金がたくさんあるわけではないが、やりたいことをやらせてくれる良い親に育てられ、それなりに小さい頃は喧嘩をした兄がいる。そして、幼少期は面倒を見ていた妹もいる。
そして、私は今は地元を出て、一人暮らしをしながら大学生活を送っている。ありきたりだが、一人暮らしを始めてから、親のありがたみを本当に感じている。
そんな一般的な人生を送れている私だが、最近特に、人生に面白味を感じない。劇的な出来事もないし、突出した才能もない、平凡な人間だ。
そんな幸せな人生を前にして、「面白味」など考えているダメな人間なのだ。ここまで生きてきて、上手くなったのは自分を悲観することだけで、ネガティブマインドだけが発達している。
口を開けば「死にたい」「消えたい」「嫌だ」の繰り返し。
どうせ本当に死ぬ勇気も気力もないからと気楽に口に出してしまっている。
まだ、携帯の通信料も電気代もガス代も、家賃だって自分で払っているわけではないのに、1人で暮らしている気になって、自立した気になってしまっている。そんな自分も嫌になってくる。終わらない思考の悪循環。
でも、そんなダメ人間でもそんな思考の悪循環を少しでも減らしたいとは思っている。
なんとかして、人生を面白く生きたい。せっかく生きるなら、自分が自分の人生を笑えるようになりたいと思っている。
今のところは、人の人生、才能、生き様を羨むことしかできていないが。
文才は無い。才能がある人が羨ましい。人に面白おかしく話ができるスキルのある人が羨ましい。そして何より、人に話すことができる出来事が人生に流れ込んで来る人が羨ましい。
そういう人たちは、自分から人生の面白味を掴みにいっているのかもしれない、私の想像のつかない苦労があり、壁を乗り越えて輝かしい今があるのかもしれない。
どのみち私には、羨むことしかできないのかもしれない。
どうしたら私は私の人生に面白味を見出すことができるのだろう。たかだか20数年しか生きていないのに、まだ社会にさえ出ていないのに、贅沢な悩みなのかもしれない。
だが割と本気で私は、「今」悩んでいる。
こんな現状を打破するために、最近初めてみたことがある。
手書きでも、スマホのメモ機能でもいいが、思ったことや感じたことをメモる。自分の人生で好きになったものを羅列してみる。その好きなものに付随するエピソードトークみたいなものを書いてみる。
深夜ラジオを聞いてみる。ラジオパーソナリティに対して相づちを打ち、求められていないコメントを枕に向かって行ってみる。(夜更かしはあまりしない方が良いが、一番頭が冴えて働いている感じがするので割と好きだ。)
好きな芸能人のエッセイを積極的に読んでみる。
とかである。これらをすると、自分のコメントに自分で笑ったり、過去の自分が痛いやつで意外と面白かったり、自分の人生も捨てたものではないかもしれない、と思えてくる。
完全に自己満足ではあるのだが、とりあえずは「これでいいのだ。」
と誰かのパパをリスペクトして、この言葉を使わせていただいている。
今のところ、誰かを羨むことしかできないので誰かの真似から始めてみた。
自分なりの人生を少しでも楽しく感じる方法が分かるまで、一旦このまま続けてみようと思う。
10年後、20年後、私が笑っていたら私は多少人生が楽しめるようになったのだと思う。