さざなみは神の微笑か水温む 楠本憲吉 

俳句から美意識や言葉のセンスや発想力を学ぶ。生き方さえも示唆される。身近にありしかもなくてはならない生命線ともいえる水をどのように感じ捉えるのか。水分の占める割合が似ている地球と人は、命の誕生という源泉で深くつながっている。人は、地球の細胞として蠢いているようにも思われる。なんとも神秘的ではないか。山も川も海もひとつの運命共同体として一蓮托生、神も微笑まずにはいられない。その兆しがさざなみである。

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