生きてあれ冬の北斗の柄の下に 加藤楸邨
北風が天の雲を蹴散らし雲一つない空を見上げることが多くなると、北の空に、七つの星がひとつずつ柄杓の輪郭を綺麗に形づくる。年がら年中変わらぬ位置に在り、不動明王の確かさで生きる指針となる。いつも変わらずそこにあるという安心感が、不易流行の世にあって支えともなるべき象徴となって我を支える。取り巻く自然とともに生きている在り難さを享受して、激動の時代を生きる指針とする。北斗の光をエネルギーとして生きる。
北風が天の雲を蹴散らし雲一つない空を見上げることが多くなると、北の空に、七つの星がひとつずつ柄杓の輪郭を綺麗に形づくる。年がら年中変わらぬ位置に在り、不動明王の確かさで生きる指針となる。いつも変わらずそこにあるという安心感が、不易流行の世にあって支えともなるべき象徴となって我を支える。取り巻く自然とともに生きている在り難さを享受して、激動の時代を生きる指針とする。北斗の光をエネルギーとして生きる。