良寛の手毬の如く鶲来し 川端茅舎

「霞立つながき春日に子どもらと手毬つきつつこの日暮らしつ」は良寛の歌。子どもの純真な心こそが仏の心と悟り、懐には常に手毬を入れ、子どもたちとよく遊んだ。まるで良寛の手毬のように鶲が飛来したというのである。尉鶲は、遊んでくださいとばかりに近くまで来て頭をぺこりと下げる。そして、子どもが話しかけてくるように羽を震わせながら、ヒッヒッカタカタカタと話しかけてくる。相手をせずにはいられない可愛さである。