定期金融商品の利率を下げずに自由度を高める
自由度と金利
普通預金より定期預金の方が利率が高い事からも分かる通り、自由度(流動性)が高いほど金利は低くなる。
例えば、今使う予定が無い100万円を定期預金に入れるとする。
使う予定が入ったとしても〜万円以上は使わないと予想される場合、時間差で分割する事で金利を維持したまま(初回を除く)任意の自由度に上げる事ができる。
言い換えれば、部分解約を可能にして待ち時間を短縮することができる。
デメリット
小さなデメリットは履歴が増える事と管理が大変になる事。
大きなデメリットは全部解約する場合は、余計に時間がかかる可能性が高くなると言う事と手間が増える事。
例:1年定期自動更新(2週目)、合計100単位の場合
🔹分割なし:一括で100単位全てを1月1日に開始
◆途中で気が変わった場合、全解約まで最長365日(1月1日)〜最短1日(12月31日)の待ち時間が必要
◆全解約の平均待ち時間は{365×(1 + 365)}/2
/365=183日
🔹2分割:50単位を1月1日に開始、7月1日にもう50単位を開始
◆7月2日に気が変わった場合、全解約まで1年の待ち時間
◆半解約の平均待ち時間は183.5 × 182.5 ÷ 2 ÷182.5=約91.75日
◆全解約の平均待ち時間は、
366 × 365 ÷ 2 = 66,795
183.5 × 182.5 ÷ 2 = 16,744.375
66,795 − 16,744.375 = 50,050.625
50,050.625 × 2 ÷ 365 = 約274.25日
🔹4分割:同様に25単位ずつ等分割
◆1/4解約の平均待ち時間は91.75÷2倍速?=45.875日?
◆全解約の平均待ち時間は、計算だるい約90/2=45日ぐらいは遅くなる?=約320日ぐらい?
この手法が有効な状況
例えば、預金は預けないよりも預けた方が有益=価値があると判断した場合にのみ実行される。逆に預金を引き出すという事は、預けるよりも引き出した方が有益=価値があると判断した場合にのみ実行される。
つまり、価値のある順に並べると、引き出す時>預金中=金利>預ける時となる。
引き出す時の方が預ける時より価値があるのは、体感的にもわかりやすいはずだ。なぜなら、預ける時はあまり用が無いから預ける。引き出す時は用があるから価値も高い。
これは投資の限界効率の観点から見ても同様だ。
この前提を踏まえて例えば、1日の当たりの金利が0.002%だとすると、
引き出したい時に引き出せる1日当たりの価値は0.002%よりも大きい事になる。
しかし、部分解約の全額が引き出したい金額とは限らない。
よって分割部分における「自動更新初回の待機期間の金利×日数」よりも
「(金利よりも大きい)価値×利用割合×日数」が
大きい場合に前述の手法が有効となり得る。
注意
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・定期の商品を勧めている訳ではありません。
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