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【MTGパイオニア】《イマースタームの略奪者》型デモニックパルへリオンシュートのご紹介【エクスプローラー】
【初めに】
この度、デーモンミッドレンジ要素を取り入れた新機軸の【パルへリオンシュート】でミシックランクに到達したため、(愛機の自慢をかねて)デッキを紹介させていただければと思います。
※2/23追記:本デッキでミシック3桁(985位)到達しました!
本デッキはpipoさんの『悪魔的マルパル』がアイデアの基盤となっているデッキです。
参考元:【MTG】ゆかり:ザ・ギャザリングS《全てを喰らうもの、イグラ》【パイオニア】
「アグレッシブサイドボーディング戦略を用いるコンボデッキ」という形式は非常に魅力的で、pipoさんの動画に影響を受け私自身も『悪魔的マルパル』を独自で調整していたのですが、今回の『《イマースタームの略奪者》の発見』と『霊気走破実装による《轟雷のブルードワゴン》獲得』によって自分の中ではかなり納得感のあるデッキリストになったため、本記事を作成させていただきました。
【本デッキの前提】
今回紹介するデッキはMTGアリーナの『エクスプローラー』環境で調整を行い組まれたデッキです。
『エクスプローラー』環境はパイオニアマスターズの実装により『パイオニア』環境とカードプール上はほぼ同一となった認識ですが、筆者には実際の『パイオニア』環境に対する知識や経験は不足しているため、その点はご留意いただけますと幸いです。
【デッキリスト】
【デッキ概要】
【初めに】で述べた通り、今回のデッキはpipoさんの『悪魔的マルパル』から着想を得たデッキです。
参考元:【MTG】ゆかり:ザ・ギャザリングS《全てを喰らうもの、イグラ》【パイオニア】
pipoさんの動画でのデッキコンセプトは「サイドボードからデーモンミッドレンジ(《不浄な別室/祭儀室》+《ドロスの魔神》のパッケージ)に戦術をスイッチすることで、パルへリオンシュートへの対策(主に墓地対策)を透かして別軸で勝利する」というものです。
本デッキも基本的にはそのコンセプトを踏襲しているのですが、こちらでは《不浄な別室/祭儀室》をメインボードから4枚投入し、メインの時点でデーモンミッドレンジを主軸に動く事が出来ます。
「メインからデーモンミッドレンジとしても動くパルへリオンシュート」
それを可能にしたのが《イマースタームの略奪者》です。
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2マナ2/1、任意とはいえcipで先捨て1枚ルーティングをするだけと、リミテスペックのコモンカードですが、なんと種族が『デーモン』なのです!
このカードにより《不浄な別室》は容易に2点ドレイン+1ドローが実現できます。
元々パルへリオンシュートは《ラフィーンの密通者》といったcipでルーティングする2マナ生物を採用してましたし、最近の【ラクドスデーモン】等は《鬼の刃》の様な、はっきり言うとスペックだけならそこまで強くない2マナ生物を「デーモン」というだけで採用しています。
そう考えると《ラフィーンの密通者》と《鬼の刃》を足して2で割ったような《イマースタームの略奪者》も十分に採用圏内と言えます。
またこのカードは《税血の収穫者》の枠と入れ替える形で4枚採用していますが、副次的な効果として「3T目パルへリオンシュート」というブン回りムーブの確率が向上しました。
《税血の収穫者》器用で強力なカードですが、血トークンの性質上「手札を墓地に送る」という動作は1マナ余計にかかるため、2T目に手札の《パルへリオンⅡ》を墓地に仕込むことが出来ません。
対して《イマースタームの略奪者》は即時ルーティングのため、ラグなく《パルへリオンⅡ》を墓地に仕込むことが出来ます。
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メイン4枚採用の《不浄な別室/祭儀室》については、ドローソースとしてコンボパーツを集めるのに大きく寄与します。
3T目のパルへリオンシュートを警戒し《脂牙》や《鏡割りの寓話》のトークンへの除去を構えてきた相手への択外しとしても強力です。
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そしてサイドボードの《ドロスの魔神》4枚!
相手の墓地対策を無意味化して殴り倒す、「悪魔的マルパル」戦略の中核となるカードです。
飛行6点クロック+相手生物の死亡誘発の2点ルーズのお陰でデメリットが気にならないほどあっという間に相手のライフを削り切ります。
総じて、メインボードではこれまでのマルドゥパルへリオンより「3t目シュート」のブン回りの再現性が上がりつつ、《不浄な別室》によるドローで息切れや引きムラがある程度解消しており、サイドボードからは本来弱点の墓地対策をむしろ相手のディスアドバンテージに変換することが出来るというデッキに仕上がっています。
【個別カード解説:メインボード編】
クリーチャー:14枚
《イマースタームの略奪者》4枚
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【デーモンミッドレンジ】と【パルへリオンシュート】という二つのデッキコンセプトの接着剤となる奇跡の様なコモンカード。
割と真面目に、1000枚買え!!!枠
2T目略奪者⇒3T目別室と動くだけでも結構強い。ルーティングが任意なのも痒いところに手が届いてます。
とはいえ基礎スペックは熊以下で、《不浄な別室》や《パルへリオン》と組み合わせて初めて強いカードである事は注意してください。
《逸失への恐怖》4枚
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通常のマルドゥパルへリオンでも定番のカード。
昂揚達成してしまえば仕込み役としてだけでなくクロックとしても優秀。
特に隣に《パルへリオンⅡ》や6/6飛行デーモンがいる時はあっという間に相手のライフを削ってくれます。
また追加の戦闘フェイズという事で《脂牙》の誘発も追加で発生するため、総じてパルへリオンシュートに非常に噛み合ったカードです。
《大牙勢団の総長、脂牙》4枚
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説明不要のパルへリオンシュートのメインパーツ。
一応単体でのスタッツも3/4/3と優秀ではあるので墓地対策をされたり墓地に機体が揃ってない状況でも雑にクロックとして出す事も稀によくあります。
《ベイルマークの大主》2枚
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マルドゥパルへリオンの定番パーツその2。
コンボパーツ集めに処理された《脂牙》のリカバー、兆候が解けたり素出しすればフィニッシャーにもなりうる強力なカード。
とはいえ兆候で唱えると動き始めるまでゲームが続いている事はエクスプローラー(パイオニア)ではなかなかありません。
後述する《轟雷のブルードワゴン》が自分でコンボの仕込みも出来るため、枚数は少し減らして2枚の採用としています。
仕込み役というより《脂牙》への除去やハンデスに対するリカバリーとしての役割が大きいです。
インスタント:4枚
《致命的な一押し》4枚
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黒の定番除去。
パイオニア(エクスプローラー)で一番強い(費用対効果がいい)除去なのでメインはこれ4枚に除去を託しています。
他の除去も検討は出来ますが、特にアグロ相手の耐性を持たせたいのでこのカードが一番かなと。
ただ《税血の収穫者》を採用していない関係上、このデッキの《一押し》は2マナ以下の除去としてしか働かない場合が多いので注意が必要です。
ソーサリー:4枚
《思考囲い》4枚
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黒の邪悪なご挨拶。説明不要の定番カード。
メインボードでは特に減らす理由が無いので4枚採用です。
ごく稀に自分を対象に撃って手札の《パルへリオン》を落とすこともあります。本当に稀ですが選択肢として覚えておきましょう。
エンチャント:8枚
《鏡割りの寓話/キキジキの鏡像》4枚
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言わずと知れた赤の万能エンジン。MTGの赤いデドダム。
コンボの仕込みにパーツ探しに、宝物生成から4T目に《祭儀室》6/6デーモン着地といった動きも可能でまさに八面六臂なカードです。
更に裏面の《キキジキの鏡像》は単体では貧弱ですが横に6/6デーモンや2枚目の《キキジキの鏡像》が居ればフィニッシャーにもなります。
特に《キキジキの鏡像》で忘れてはいけないのは昂揚達成した《逸失への恐怖》との組み合わせです。《恐怖》をコピー後、アタック時に《鏡像》をアンタップ対象にすることで再度《恐怖》をコピーし追加の戦闘に入れるため、マナ×2点のクロックを出すことが出来ます。
とにかく出来る事やシナジーが非常に多く、『MTGというゲームそのものとシナジーしているカード』という評判は伊達ではありません。
《不浄な別室/祭儀室》4枚
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最強クラスの置きドロソにしてフィニッシャー。
パルへリオンシュートが決まらなかった場合は大体このカードが勝負を決めてくれます。
《不浄な別室》が開いていれば《イマースタームの略奪者》が2点ドレインのマスト除去生物に早変わり。
《祭儀室》で出てくる6/6飛行デーモンは冷静に考えるとデメリットが無いのがおかしいです。5マナで出てくる生物ですよ?
8マナあれば即時に両方の部屋を開く事も出来るのでマナフラ受けとしても非常に強力です。
デッキ概要でも言及した通り、単純にドローソースとしてシュートコンボのパーツを集める役目も担っています。
このカードは「(十分なマナがあれば)重なれば重なるほど強い上に、自身のドローによって2枚目以降の同名カードや土地を引き込むことが出来る」点が強力で、この辺りは《鏡割りの寓話》に近いです。
《寓話》と違う点は「出てきた生物(6/6飛行デーモン)が処理されなかった時のクロックが非常に早い」という事で、相手が少しでも処理にもたつけば実質8点クロックであっという間にライフを消し飛ばします。
一応注意してほしい点として、序盤で2枚重なったからと言って《不浄な別室》をデーモンがいない状態でいきなり2枚開くのはオススメしません。4点ルーズは流石にリスクが大きすぎます。
アーティファクト:7枚
《パルヘリオンⅡ》4枚
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デッキ名にもなっているコンボパーツ。
このカードを墓地に仕込んで3ターン目に相手の顔面にシュートするのがこのデッキ最強の動きです。
ただしシュートが決まっても13点しかない事は要注意。決まっても意外に勝てないことがあります。
一時期このカードを3枚にし後述の《轟雷のブルードワゴン》を4枚にしていた時期がありますが、やはりこのデッキは【パルへリオンシュート】。
少なくともメインボードにおいては、《パルヘリオンⅡ》をシュートする事こそがこのデッキの一番の強さであり目指すべきゴールだと思います。
《轟雷のブルードワゴン》3枚
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「霊気走破」からの新戦力。
《領事の旗艦、スカイソブリン》と入れ替わる形で採用していますが体感としては《スカイソブリン》の数倍強力です。
素出しがほぼ出来ないという欠点はサイクリングのおかげで殆ど気にならず、他のカードによる補助無しで《脂牙》によるシュートを毎ターン決めることが出来るメリットの方が甚大でした。
「毎ターン1ドローしながら生物や置物を割って威迫6点を飛ばせる」というのはサブプランとして十分強力です。
本当なら4枚採用したかったのですが、どうしても枠が無い事とあくまでサブプランであることを鑑みて3枚採用に留めています。
土地:23枚
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※土地は感覚ベースの調整の為、1枚ごとの解説は割愛します。
土地枚数は一般的なマルドゥパルへリオンと同じく23枚です。
《不浄な別室/祭儀室》のマナフラ受けがあるので土地枚数を増やした方がいいように思われるかもしれませんが、2マナ域はルーティング生物が8枚ですし、3マナにさえ到達すれば《寓話》や《別室》が後続の土地を引っ張ってきてくれるので、メインボードは土地23枚で十分だと考えています。
2色土地の配分(ショックやファスト、ダメランなどの土地の種類も含め)は現時点でも納得は行っておらず要調整の部分です。とはいえフェッチランドの無い環境で3色デッキでは色事故は仕方のない面もあるかなと。
基本土地については、【黒単ハンデス】などが色事故狙いで《廃墟の地》等で積極的に土地を割ってくる場合があるため、沼、平地、山がそれぞれ1枚ずつ必須だと思います。
【個別カード解説:サイドボード編】
クリーチャー:4枚
《ドロスの魔神》4枚
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アグレッシブサイドボーディングの主役。
単体で18点削れる馬鹿デカクロック生物。
デッキ概要で説明した通り、サイドボード後は《パルへリオンⅡ》等のシュートコンボ要素を減らしてこのカードを入れることで【デーモンミッドレンジ】にチェンジして相手の墓地対策を外します。
能力の都合上、重なれば重なるほど強いカードなので4枚採用しています。また能力的に【ジャンドフード】の無限コンボの対策にもなります。
サイドから「パルへリオンシュート」のパッケージと入れ替える事を前提としたカードですが、シュートコンボを阻害するわけではなく、単体で単純に強力なのでコンボを残したまま追加の脅威として投入することもあります。
《無情な行動》だけは要注意です。(とはいっても注意しようがない事も多いですが・・・)
土地:1枚
《目玉の暴君の住処》1枚
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アグレッシブサイドボーディングの影の立役者。
サイド後の《ドロスの魔神》とセットで投入します。
【デーモンミッドレンジ】にチェンジした場合、4マナ域に到達したいので1枚だけ土地を増やします。
《変わり谷》でも良いのですが、サイドから増やす土地といえど3色デッキで無色土地は入れたく無かったので、序盤にアンタップイン出来て黒マナの出るミシュランである《目玉の暴君の住処》に白羽の矢が当たりました。
インスタント:3枚
《削剥》2枚
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汎用性の高い置物or生物除去カード。
エクスプローラー(パイオニア)の墓地対策カードは《未認可霊柩車》や《風化したルーン石》等のアーティファクトが多いです。
後述の【サイドボード方針】で詳しく説明しますが、このデッキはアグレッシブサイドボーディングを行うものの、完全に「《脂牙》による機体シュート」の要素を抜き切るわけではないので、相手の墓地対策用の置物を対処できるのであればそれに越したことはありません。ただし「置物対策にしか使えないカード」は入れたくなかったので、単純に生物除去としても使える《削剥》を採用しています。
またパルへリオンミラーでも相手の《脂牙》を除去しつつ、対策として採用されがちな《未認可霊柩車》を除去出来るので重要なカードです。
《失せろ》1枚
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汎用性の高い置物or生物除去カードその2。お気に入り。
割れる範囲は概ね《削剥》と対になっており、お互いの除去としての弱点を補強しあってます。
デメリットこそありますが、クリーチャーはもちろん《安らかなる眠り》《虚空の力戦》等の置物から《ドミナリアの英雄、テフェリー》《覆いを割く者、ナーセット》等のPWまで幅広く割れるのが非常に感触がいいです。
ソーサリー:4枚
《強迫》2枚
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黒の定番サイドカード。追加のハンデス要員。
あまりにも定番カードなので説明することはあまり無いのですが、コンボやコントロール相手に入れます。(ちなみに【無駄省き】デッキは私の中ではコントロール扱いです。)
一応バーン相手にも入れる場合があります。
注意事項として《思考囲い》と違い自分を対象に撃って手札の機体を落とす事は出来ない事は覚えておきましょう。
《絶滅の契機》2枚
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現在入れ替えを悩んでいる枠。
元々は【緑単】や【緑白カンパニー】、その他高速アグロ対策としての側面が大きかったのですが【緑単】相手はこのカードを入れなくても勝てる場合が多く、高速アグロ相手には微妙に間に合ってないし噛み合っていない様なカードなので、サイドボード2枠取るカードかというと正直怪しいです。
とはいえ4マナで全体追放除去というのは他に出来ない仕事なのでなかなか抜く決心もついていないのが現状です。
エンチャント:1枚
《碑出告が全てを貪る/全てを貪る者の器》1枚
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ユーティリティカード。お気に入りのサイドカードその2。
1マナ域やトークンをバラまいてくる高速アグロや、サクリファイス系のデッキ、最近では【ディミーアエンチャント】にも刺さるカードです。
特にサクリファイス系デッキへの刺さりは素晴らしく、高速アグロにも「全除去のあと3/3生物が壁として出てくる」動きがかなり効きます。
もともとメインボードでも枠が多い3マナ域である事と、「刺さるときは覿面に刺さるが汎用性はそこまで高くない」カードである事を鑑みて現在は1枚採用ですが、今後の環境次第で《絶滅の契機》辺りと入れ替えて増やすことを検討している枠です。
アーティファクト:2枚
《未認可霊柩車》2枚
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エクスプローラー(パイオニア)でも定番の墓地対策カード。
墓地対策カードは他にもありますが、2マナと軽く、継続的に墓地を処理しつつ終盤は巨大な打点にもなる点が素晴らしいです。
《虚空の力戦》は青の絡んだ墓地利用デッキだと《洪水の大口へ》でバウンスされる場合があり《安らかなる眠り》だとこちらの動きも阻害されます。
両方とも《ドロスの魔神》ともアンチシナジーなのもマイナスでした。
一応このカードは機体なので、一度対処されても《脂牙》で回収出来る場合があるのも高評価ポイントです。
【サイドボード方針】
デッキ概要でも述べた通り、このデッキの戦略の柱はアグレッシブサイドボーディングです。
パルへリオンシュートとしてのパーツを減らして、《ドロスの魔神》と土地、自由枠で除去やハンデス等をサイドインします。
サイドアウト候補
《パルへリオンⅡ》4枚
《大牙勢団の総長、脂牙》1枚
《ベイルマークの大主》1枚
《イマースタームの略奪者》と《逸失への恐怖》から合計2枚(大抵1枚づつ)
サイドイン候補
《ドロスの魔神》4枚
《目玉の暴君の住処》1枚
+自由枠3枚
ただし上記の候補はあくまで目安で、自由枠を3枚以上入れたければサイドアウト候補以外のカードを更にサイドアウトしますし、逆にそもそもアグレッシブサイドボーディングをしない場合もあります(例えば相手が墓地対策を入れずらいコンボだった場合など)
重要な点として《脂牙》と《轟雷のブルードワゴン》は抜き切りません。
《脂牙》は単体でも打点が優秀ですし、《ブルードワゴン》は《パルへリオンⅡ》と違い、困ったらとりあえずサイクリング出来るので墓地対策されても最低限の仕事が出来ます。
念頭に置いてほしいのは「そもそも相手は墓地対策を毎回絶対引けるわけではない」という事です。
相手が墓地対策を引けなかった場合の「上振れ要素」として「毎ターン1ドロー+生物や置物を割って威迫6点打点」の『ブルードワゴンシュート』のプランは残しておく価値が十分にあります。
【このデッキの弱点】
はい、このカードです。
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墓地対策や置物除去より、不意に《ドロスの魔神》に撃たれるこのカードが一番の恐怖です。油カウンター3つ取り除かれてこちらが即死します。
《ドロスの魔神》を使うにあたっての最大のリスクとなるカードですが、何よりキツイのが【パルへリオンシュート】の動きにも刺さる(《脂牙》に対しての除去としても使える)ので相手からしたらサイドアウトする理由も無いしサイドインしない理由もないカードである点です。
とはいえ最近の【デーモンミッドレンジ】は《ドロスの魔神》が《鬼の刃》になっている傾向があるので、環境的にはそこまで採用されていない印象がありますが、相手のデッキに入っているのを見たら《ドロスの魔神》によるアグレッシブサイドボーディングは避け、ハンデスと《削剥》《失せろ》で相手の墓地対策を対策しにいくプレイをした方がいいと思います。
また《覆いを割く者、ナーセット》も地味にキツイです。
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このデッキはルーティングやサイクリングを含め、ドローする事が非常に多いため、このカード1枚でデッキの動きの大半が機能停止します。
シュートコンボそのものを阻害してくるわけではないですが、その準備を阻害してくるため状況によっては下手な墓地対策より厄介です。
ある程度改善出来ているとはいえ、どうしても【パルへリオンシュート】というデッキ自体のもつ不安定性もあります。
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単体では仕事をしないカードが4枚入っている上に、3色デッキなので色事故も起こりやすいです。ただこの辺りはブン回りのあるデッキの宿命と思って受け入れてます。
Q.このデッキ、ネタバレして大丈夫?
A.全然平気です。ノープログレム。
もちろん相手にネタがばれてない方が強いですが、そもそも「墓地対策を無意味化する」と言っても、こちらは上振れ要素としてサイド後も「ブルードワゴンシュート」の要素を残せるので、分かっていても相手は墓地対策をせざるを得ません。もし墓地対策をしてこなければ毎ターン《ブルードワゴン》で盤面を割りながら6点を叩きこめばいいだけです。
そもそもアグレッシブサイドボーディングをするかしないかはこちらに決定権があるので、そこも含めこちらに有利な択ゲーだと思います。
このデッキを意識して《無情な行動》を4枚投入、みたいなことをされたら流石にキツいかもしれませんが、《ドロスの魔神》さえなければただの単体除去に過ぎないので、プレイングで何とかなる範疇だと考えています。
【終わりに】
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
本デッキを使ってパイオニア神決定戦に出る事も考えていたのですが、MTGアリーナ上でデッキが納得いく形になったのが直前の上、紙での用意が遅れたのもあり断念してしまいました。
本当であれば何かしら大会実績等を出したうえでデッキ紹介記事を書いた方がよりデッキの強さに説得力が出るとは思うのですが、どうしてもこのデッキのアイデアを世に出したくなってしまったので、先走って本記事を作成させていただきました。
このデッキは攻め手が多様で、動きもユニークで、強くてやり込み甲斐のあるデッキだと考えております。
もしこのデッキに興味が湧いたら、紙でもアリーナでも、ぜひ組んで回してみていただけると嬉しいです。
読みづらい箇所もあったと思いますが改めて拝読のお礼申し上げます。