『どんぐりと山猫』(宮沢賢治)
【朗読教室ウツクシキ】
2022年9月オンライングループレッスン
*ビギナーコース②
テキストは、『どんぐりと山猫』(宮沢賢治)です。
|朗読テキストを考える|
山猫の前で、どんぐりたちが言い争いを繰り広げていました。頭のとがっているどんぐりがいちばんえらい、だからこの中で一番とがっている私がいちばんえらい。いえいえまるいのが一番えらい、いちばんまるいのは私です。いやいや大きなのこそがいちばんえらい、私が一番大きいからわたしがえらいー
いつまでも終わることなく、どんぐりたちが「自分こそは」と言い続けています。文字通り「どんぐりの背比べ」。「山猫」は困って、「一郎」に葉書を一枚出しました。
「あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさいー」
「めんどな裁判」は、本当に面倒です。わたしたちも普段生活していて、山猫から一枚のハガキをうっかり受け取り、気がついたら裁判に参加していることがあります。自分は直接関係しているわけではないけれど、そしてどんぐりが大きいのもとがっているのも自分としてはどちらでもよいけれど、とにかくこの場を治めなければならない。いえ、治めなければならないということも本当はないのだけど、山猫からのハガキを持っている自分にはその責務があるような気がなんとなくしてしまって、、、。
『どんぐりと山猫』の物語を人間世界に置き換えると、なんとわかりみの深いことかと笑ってしまいます。この物語を読んだ後には、意図せず起こるこうした展開を「あぁ山猫からのハガキを受け取ってしまったか」などと言い表すこともできるかもしれません。そしてそう思えたら、心に少し余裕が生まれるということも想像できます。
では、一郎はこの場をどう治めたのでしょうか。いつか自分の手元に山猫からのハガキが届いた時、参考になるかも?しれない一郎の一言は、レッスンにてご紹介したいと思います。
ご興味のある方、絶賛裁判中の方はぜひご参加ください。
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