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双方の光が闇を照らす

先輩:一体お前はいつになったら出来るようになるんだ!!

もう三年目だろ!!

いい加減自立して1人で仕事しろ!!

〇:すみませんでした

「あいつまた怒られてるよ」

『どうせまたミスしたんだろな』

「ほんと使えないな」

『やめとけよ、聴こえるだろ あいつなりに頑張ってるんだよ』

「でも3年目だぜ?? 流石に出来なきゃおかしいだろ笑」

先輩:後輩に申し訳なく聞いてこい!!もうお前の面倒はみらん!!

〇:はい……すみませんでした。失礼します

先輩:ったく"使えんやつが"

〇:ごめん、ちょっと、いいかな??

後輩:どうしました??

〇:ここってどうしたらいいかな??

後輩:ふふっ先輩っ前にも言いましたよね??

ほんと物覚え悪いんだからぁ メモってくださいよぉ〜

先輩:すまんな □□

□:いえいえ!! 全然!!

〇:……

昼休憩

□:あはははは!!ほんとクズ役ピッタリだね〜

これで僕の好感度も上がっちゃうなぁ〜

〇:………

□:なに??逆らう気?? 逆らったら何時でも君の家族滅ぼせるんだよ??

まぁ、出来る勇気あればの話しだけどねえ〜

〇:………いつまで、続ける気。ですか

□:それは返済が終わるまでって言ったよね??

君のお父さんを憎むといいよ 逃げたのは君の父親

そしてその実の息子がここにいる、なら返してもらう人は君しかいなーい

母親を傷つけたくなかったから君が二人分背負う約束でしょ??

ちゃんと、守ってよねっ

〇:………うっ。

□:わかった??

〇:はい。

□:ふふっじゃっ昼食べておいでっ

〇:ありがとうございます。

こうなったのはつい1か月前の事

〇〇と両親で実家暮らししている時に突然ヤクザが押し寄せてきて父親は青ざめた表情で車を持って逃げ出した

ヤクザは追わず僕らが連帯保証人にさせられ借金2000万を背負う事になった

値段は変わらず利息をつけない代わりに〇〇がヤクザの組長の実の息子□□の言いなりになることが条件だった

母親には手を出さないと約束してくれたが居場所は突き止められている

すなわち僕が逃げたら母親の命の保証が無くなる

だから耐えてみえせると誓った

でも実際そんな簡単な事ではなく精神的には充分過ぎる負荷が掛かっていた

毎日怒りと悔しさと辛さが重なり1人になると涙が耐えなかった

でも母親の前では笑顔を絶やさず心配かけないように振舞った

そして〇〇の最愛の人でもある人にも……振舞っていた

だが彼女という事もあり気持ちが緩み感情が表に出てしまった

美波:……今なんて言ったの??

〇:だからうざいんだよ……お前の要望ばっかり聞いてられないんだよ、忙しいんだよこっちだって

美波:………ごめん。そうだよね、忙しい時期に同棲なんて出来ないよね、ごめんね、ごめん。

〇:………あ、美波!!待って!!

美波:もう、私。支えてあげれないや……ごめんね〇〇

〇:美波!!!

美波:……うぅぅぅ。

最愛の人とも連帯保証人になってから1週間で3年の絆が壊れた

仕事も元々そんな上手くいかない上にわざと間違えて上司に怒られる命令をされ精神と身体が壊れかけていた

毎日残業し会社を出るのが23時をまわっていた

毎日会社近くの公園で一息つき、そのまま眠り朝を迎えることもざらにある

そう、これが"限界"

〇〇は今日休みの日に何故か5階建てのショッピングモールに足を運んでいた

最愛の美波とよく来ていた場所だった

車を何も考えず運転し屋上に停めて空を見上げていた

〇〇の脳内には葛藤が繰り広げられていた

自分が今ここで飛び降りれば全て楽になる、でもそうした場合しわ寄せは家族に行くことになる

でも、もう自分が耐えれるとは思えないほど精神がぐちゃぐちゃになっていた

昔に友達に裏切られ、彼女に浮気され、それを支えてくれたのが美波だった

でもその美波ももう居ない

自分は必要なのか……自分がいても居なくても何にも関係なく日々は過ぎる

自分が楽になれるのならば今すぐ飛び降りたいと思えた

すると〇〇はゆう〇〇ぶを開きチャンネル登録者数3万人いるチャンネルでLIVEを始めた

誰かに止めて欲しい、必要として欲しいと、思ったのだろうか黙ってLIVEを始めると直ぐに500人近くの人がみていた

突然映った光景に視聴者多数は……

「なんかしてるぞ」

『もしかして自〇じゃね??』

「でもそれが本当ならやばいよ」

『いけるってあんな優しい人がする訳ない』

だが数分経っても何も喋らず遂にはフェンスに手をかけた所でコメントがざわつき始めた

「え、マジでやばいんじゃね??」

『ちょっと本気でとめないとやばいって』

フェンスに足をかけ外側に行こうとしたその時初めてLIVEに声が聴こえた

??:ねぇ何やってるの

〇:………久しぶりだね美月

美月:そんなことはどうでもいい、何してるのか聞いてるの

〇:見れば分かるでしょ?

美月:そんな事を世に広めてどうすんの 誰になんの得があるの

〇:もうほっといてくれよ

美月:ほっとけないから来たんでしょ

〇:なんでそんな事が言えるの元は美月が浮気したからでしょ??

美月:それはごめん。でも死ぬ前に聞いて欲しいの

〇:なに

コメント欄は大混乱

元カノが登場しドラマとして楽しんでる人もいれば本気で止めて欲しいと願う人もいた

美月:あの浮気は私の意思じゃないの

〇:ふふふっ何それ言い訳のつもり??

美月:そう思われても仕方ないよ、浮気なんて1番しちゃいけないことだから。

でもこれだけは信じて欲しい、〇〇の妹さくらちゃん虐められてたの

〇:………は??

美月:たまたま帰りが遅くなって裏庭行ったら叫び声聞こえて行ったら咲良ちゃんが虐められてた

私は咄嗟に止めに行ったら虐めを止める条件に俺と付き合えって言われて〇〇と完全に縁が切れるように浮気で別れる事にしたの

〇:………そんなはずは無い。咲良はだって毎日。

美月:咲良ちゃんの身体見たことある?? 何故夏の日でもブレザー着てたか分かる??

〇:嘘だ、嘘だ……

美月:思春期や寒がりじゃない、咲良ちゃん言ってたよ

"お兄ちゃんには笑顔でいて欲しいからさく我慢する

お兄ちゃんの笑顔はさくの幸せだから"

〇:………咲良。

美月:でも咲良ちゃんは私が代償になった責任に耐えきれず亡くなった、〇〇も咲良ちゃんの後を追うの??

そんな事お母さん許す訳ないじゃん、私だって嫌だよ、もう大事な人2人も居なくならないでよ。

〇:美月……

美月:だからお願い帰ってきて、私が支えるから何があったかは分からないけど一緒に頑張ろ??

〇〇は足をかけるのをやめて内側に入ろうとすると……

〇:あっ……ありがとう美月

美月:〇〇!!!!

美月からの視界から〇〇が消えた………

美月はその場から崩れ落ち泣きじゃくった

配信を見ていた美波もその15分後に到着し2人は抱き合いながら泣きじゃくった

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美波:せーの!!乃木坂46です!!

みんなついてこれるかぁ!!

美月:今日はめいいっぱい騒ぐぞー!!!

ファン:おぉー!!!

さくら:盛り上がれ〜!!!

美月と美波は1人でも多くの人を元気づける為アイドルになって活動をしている

社会には上下関係がある、上司、部長、係長と階級が存在する

だか命に階級等存在しない

誰もが平等にあり公平に命の重さがある

必要とされないから命は軽い、必要とされているから命が重いなんて無い

命は何にも変えがたく一番重い

今辛くて、苦しくて、もがいている人は必ずいる

仕事、恋愛、勉強、人間関係が上手くいかなくてもがいている人は沢山いる

沢山いるから頑張れとは言わない

人には限界になる器がある

ある人は耐えられる事でもある人は耐えられなく挫折してしまう

自分が行けるから人も行けると思ってしまっては行けない

その人が無理ならその歩幅にあわせて会話に寄り添ってあげて欲しい

人は命は対等でも感情は対等ではない

ガラスの心を持つ人が多くいるということを知って欲しい

言葉はナイフにも変化しクッションにもなる

軽々しく人を傷つける言葉を言わないで欲しい

例えネットの書き込み、仲良い友達だからと言ってもその言葉を口にすれば相手には一生残る傷口になるかも知れない

思った事を口に出すことは大切、それでも相手をバカにしたり、ふざけ合う時は留まって欲しい

自分がその言葉を言われた時傷つくかどうかを考えて欲しい

人は脆く治りにくい生き物なのだから……

助け合ってしんどくなったら弱音を吐けばいい、泣いたらいい

大人になって泣くのがかっこ悪い事は無い

泣いて泣いて人に助けて貰ってそれを他の人にされる人になって欲しい

命を無駄にしちゃダメだ 今踏みとどまって耐える時だ

努力をして失敗しても諦めないで欲しい

努力は必ず報われる、違う形になったとしても必ず努力してきた事は無駄じゃない

努力して強くなった自分を褒めて欲しい

今日も生きて偉いと言い聞かせ、ある1枚の写真にこう告げた

美波、美月:行ってきます!!

〇:行ってらっしゃい"最愛の2人"

Fin

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