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恋桜 元祖 第5.5話

文化祭が始まり学年ぶっちぎりの大反響を与えていた

美月:萌え萌えきゅんっ

男子:グハッ!!

史緒里:こちら、オムライスになります、にゃん。

男子:…………え、何くそかわいい

男子1:もっかいお願い!!

史緒里:オムライスです、にゃん

2人:うぉぉー!!!

美波:はい、オムライス 冷めないうちに食べな

男:塩系の人か、

美波:………愛情が減るぞ//

2人:…………ツンデレ最強

美月:またオムライスだよー

〇〇大人気じゃん

〇:なら良かった 

七瀬:かっこいい……

一実:なあちゃんっ 手止まってるよ??

七瀬:あ、ごめんごめん

昼からは七瀬、真生、〇〇が外に立ち美月、史緒里、美波は厨房に入った

昼からは女性が多く殺到した

奈々未:お、賑わってるじゃん

飛鳥:にぃににぃに

深川:楽しみだねっ

飛鳥:うん!!

白石:家庭科室こんな狭かったっけ

奈々未:人が多すぎるからだよ

〇:お待たせしました あっ皆さん

飛鳥:にぃに〜!!

〇:どうしたの 飛鳥

飛鳥:えへへっ 

奈々未:似合ってるじゃん

〇:あ、ありがとう  

何食べる??

奈々未:飛鳥何がいい??

飛鳥:ん〜クレープ!!

〇:麻衣さんたちは??

白石:同じのにしようかな

七瀬:オムライスじゃなくていいんですか??

深川:毎週食べてるから大丈夫だよっ

七瀬:ま、毎週?!

白石:羨ましい??

七瀬:………別に、大丈夫です

白石:ふふっ

〇:クレープ5個お願い〜

美月:きたきたきたー!!

美波:調子いいんだから

史緒里:ねっ

華の5人組が常に全員で行動してる為ファンの生徒も集まる為他のクラスの人だかりが明らか少なくなっていた

拓馬:暇だな〜 〇〇所絶対多いだろうなぁ

1日中繁盛してた為買い出しは2回行った

生駒:お疲れー 言うまでもなく売上1位になりましたので来週焼肉行くよ〜

全員:やったー!!

生駒:足りないと思ってたけど全然足りるぐらい儲かったね

男子:〇〇のおかげだよ!ありがとう!!

全員:ありがとうー!!

〇:……うんっ

生駒:よし、片付けして帰るよ!!

全員:はぁーい!!

そして次の1週間は七瀬にとって最も長い1週間となった

翌週の火曜日七瀬は親からの電話で学校を早退、それから木曜まで学校には来なかった

美月:寂しい顔してるじゃん

〇:え??そうかな??

美波:心配なの??

〇:まぁ、

史緒里:優しいよね

〇:そうかな

美月:体調が悪いわけでもなさそうだけどね

〇:うん 

そして金曜日七瀬は学校に来た

〇:おはよう

七瀬:あ、おはよ 〇〇

〇:あ、七瀬おはよ

七瀬:心配、してくれてたん??

〇:まぁ、2日休んでたからね

七瀬:そ、そっか、 ありがとう

〇:ううん

七瀬:あ、明日さ焼肉終わったあと時間ある??

〇:うん、大丈夫だよ??

七瀬:良かった ならさくらちゃんが好きだった場所で待ち合わせせえへん??

〇:……いいよ

七瀬:ありがとう 

2人は会話を交わして朝礼が始まった

「さくらが好きだった場所」

〇〇はその言葉で色々なことが頭に浮かんできた

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さくら:〇〇〜 みて!! 植えたとこから芽が出てる!!

〇:ほんとだ ちゃんと育ってるね

さくら:うん!! 楽しみだなぁ〜  〇〇もちゃんと水あげてよ??

〇:分かったよ笑

さくら:元気に育つんだぞ〜

〇:なんの花植えたの??

さくら:えへへっ 内緒〜 咲いてからのお楽しみ〜

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そして翌日クラス全員と生駒先生で打ち上げが始まった

焼肉屋を貸切にし思う存分楽しんだ

男子は1発芸やダンスなどして笑いを生んだ

だが〇〇だけは笑っていなかった

そんな姿を七瀬は横目で眺めていた

美月:う〜食べすぎたー

史緒里:苦しい〜

美波:食べすぎ 

一実:帰れる??笑

美月:大丈夫〜 梅がいるから〜

美波:あてにするな!!

〇:美味しそう

七瀬:まだ食べれるん??

〇:ずっと焼いてたからさあまり食べれてないんだよね

七瀬:そうやったん??ごめんな 気づかんくて

〇:ううん 七瀬はいっぱい食べた??

七瀬:うんっ デザートだけ食べようかなって

〇:そっか  みんな楽しそうでよかった

七瀬:……そうやな

待ち合わせ18時でいい??

〇:分かった

七瀬:ありがと

はしゃぎすぎたせいか眠る生徒も多かった為生駒が激怒し解散となった

食べ放題では無かった為文化祭の売上では賄えなかったが華の5人組が出してくれた為お釣りが出るほどだった

〇〇は1度帰宅しさくらの好きな場所へ向かった

来るのは数年ぶり 何も変わってない

七瀬:お待たせ 〇〇

〇:あ、うん 全然大丈、

祐希:初めまして七瀬お姉ちゃんの妹の祐希です

〇:……え 目覚ましたの??

七瀬:うん、早退したのは祐希が目を覚ましたから

〇:そっか、良かった………

七瀬:目を覚ましたのにも理由があるねん

〇:理由??

祐希:私はもう目を覚ましたくなかったんです

だけどある1人の女の子に声をかけられました

〇:女の子??

祐希:遠藤さくらさんです

〇:………さくら??

祐希:はい 

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さくら:何してるの??

祐希:もう目を覚ましたくないんです

さくら:まだ生きてるのに??

祐希:また虐められるかもしれないし、お姉ちゃんも居ない方がいいと思うから

さくら:………そっかぁ  私はそれでもいきたかったなぁ  

祐希:え??

さくら:お姉ちゃんが妹の事嫌いなわけないでしょ??

家族なんだよ?? たった一人の妹を嫌いになるわけないじゃん

祐希:七瀬お姉ちゃんは1人が好きだし。

さくら:お姉ちゃん七瀬っていうの??  

まさか、西野七瀬ちゃんの妹??

祐希:はい

さくら:ふふっ そっか なら尚更だよ

私も昔会ったことあるんだ なぁちゃんに

祐希:え??

さくら:その時なぁちゃんは自慢するように祐希ちゃんの事話してたよ??

それに今は傍に私の大好きな人がいる その人が必ず祐希ちゃんの事を解決してくれるよ

祐希:死んでしまったの??

さくら:そっ 事故でね〜 彼氏とデート中に車と衝突事故

悔やんでも悔やみきれない  だったらって言葉が沢山出てくる

でももうダメなんだ命がない以上何も出来ない

何も得られない

でもまだ祐希ちゃんは生きてる  自分のだったらを叶えられるんだよ??

今本当に亡くなってもいいの?? 後悔はないの??

祐希:…………… 七瀬お姉ちゃんとお喋りしたい。

さくら:……それで充分。 さっ行っといで 

祐希:うん、ありがとう

さくら:ふふっ じゃあねっ

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〇:………ぐっ うぅぅぅ

七瀬:姉妹ともにさくらちゃんに助けられた

これは偶然とは言いきられへんと思う

さくらちゃんが引き合わせてくれたんかなって

ななと〇〇が出会うことも、

〇:さくら………

七瀬:それにななは〇〇と過ごしてきて気づいたことがあるねん

ななは〇〇の事大好きってこと、ななが〇〇を支えたい

一緒に笑いたいし、ずっと一緒に居たい

でもさくらちゃんの事があるからななは気持ちだけでも伝えようと思って

〇:……………

七瀬:ほな、また月曜日っ

〇:うぅぅぅ。

??:〇〇!!なぁちゃん!!

〇:?! その声

七瀬:さくらちゃん???

さくら:何泣いてるの そんな弱虫な〇〇見たことないよ

〇:さくらなの??

さくら:うんっ 久しぶりだね 〇〇

元気だった??

〇:さくら、ごめん守ってあげられなくてごめん

さくら:もう、泣かないの 私が走ったのが行けなかったから気にしないで、〇〇が生きてくれるだけで嬉しいから

〇:…………

さくら:なぁちゃん〇〇の事ありがとね  

昔はこんなんじゃ無かったんだけどねぇ

七瀬:ううん、なな、

さくら:私のことは気にしないで死人に口なしって言うでしょ??

今生きてる人が幸せになって欲しいからそれに〇〇の隣がなぁちゃんならさくらも幸せだからさっ

七瀬:ありがとう。

さくら:〇〇?? 聞いて??

〇:………うん

さくら:さくらは〇〇が幸せになって生きて欲しいの そら、私のことずっと想ってくれてるのは嬉しいよ??

でもどんなけ思っても届かないんだ、届きもしない叶いもしない

だからさくらの事は忘れてなぁちゃんと幸せになって??

ならさくらも安心できるからさっ

〇:………

さくら:橋本〇〇!! しっかりしろ!!

〇:?!

さくら:〇〇、別れよ??

〇:え、

さくら:ね??いいでしょ??

〇:ならなんで泣いてるんだよ

さくら:へへっ なんでだろう〜

大好きだったよ 〇〇 世界で1番大好きだった

だから別れよ?? 

〇:そんなの許せるわけ無いじゃん

さくら:〇〇に幸せになって欲しいの!!

いつまでもクヨクヨしてたらダメなの!!

これから先70年生きるかもしれないのにもうさくらの事は忘れて!!

〇:……………分かった。さくらの願いなら。

さくら:えへへっ ありがとっ

〇:西野七瀬さん、僕と付き合ってください

七瀬:………いいん??

〇:七瀬がいい

七瀬:うぅぅぅ〇〇〜

〇:七瀬、

さくら:ふふっあ、もう時間かこれで安心して成仏出来るな。2人とも幸せにねっ

〇:さくら、ありがとう

さくら:浮気するなよー??

〇:しないの分かってるだろっ

さくら:ふふっそうだねっ なぁちゃん〇〇を、よろしくね??

七瀬:うんっ 絶対ななが支える

さくら:ありがとっ じゃあねっ〇〇  大好き……

〇:………さくら。

七瀬:あれ、こんなとこになんでコスモスの黒色が咲いてるんやろ

〇:え、この場所、さくらが育ててたところだ

おじいちゃん:〇〇君、じゃな??

〇:え、はい

おじいちゃん:よく遊んでいたじゃろ さくらちゃんって子と

〇:そうです 

おじいちゃん:テレビのニュースを見て衝撃を受けたわい  ほんと災難だったの

〇:いえ、

おじいちゃん:そこに住んでるものなんじゃがよく二人の会話が聞こえてきての 

〇:すみません ご迷惑おかけして

おじいちゃん:いやいや、それがわしら夫婦の楽しみだったんじゃ  花を植えたって聞いておったからあれから毎日水やりはわしら夫婦でやっておったんじゃ、なんの花が咲くかワクワクしてな

じゃが、嫁は花を見る前にこの世を去ったんじゃ

咲いた時にはわし1人だった

その時にこれを見て思わず泣いてしもうての

花言葉知っとるか??

〇:いえ、

七瀬:恋の終わり、恋の思い出、そして移り変わらぬ気持ち

おじいちゃん:そうじゃ恐らくさくらちゃんは移り変わらぬ気持ちを表現したかったんじゃろうけどまさか3つ全てわしも〇〇君も当てはまるとはな……

〇:そうだったんですか。ありがとうございます

さくらも喜んでると思います

おじいちゃん:いやいやこちらこそ 幸せを分けてくれてありがとう  青春に戻った気分だったわい

〇:いえいえ お身体お大事に

おじいちゃん:強く生きるんじゃぞ

〇:はいっ

こうして2年半の時をすぎて〇〇は日常を取り戻した

当たり前の日常を戻すのに2年半も時間がかかった

当たり前なんて言葉は存在するけど実際当たり前なんて存在しない

いつ何が起こるか分からない、自由を奪われ当たり前を奪われる

だから今この一瞬を大切に生きて欲しい

挫折しそうな時、落ち込んだ時、泣いた時、それを慰めてくれるのは家族だ

家族は何にも変えられないかけがえのない存在

味方が居ないなんてことは有り得ない

何かの形で君の味方はいてくれる

日常に感謝して生きて欲しい

〇:ななー

七瀬:ちょっと待って〜

〇:さくら、久しぶり 遅くなってごめんね

七瀬:さくらちゃん〜 来たで〜 この時間だけは独りじゃないからなー

〇:また、来るね

七瀬:またなっ

さくら:また来てね!!

〇:今なんか言った??

七瀬:いや??

〇:ふふっ さくらがまた来てって言ったのかもね

七瀬:寂しがりやからなぁ〜

2人は手を繋いでさくらの墓を離れた

恋桜復刻版 season1   完結

次回season2  最終話  


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