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ニートオタクと美女は釣り合わない……

ニート、オタク、これを聞いて大半の人があまり良いイメージを湧かないのは何故だろう

ニートは仕事をしない、オタクは好き度が超えているからか

それとも外に出ないことがニートなのか、何かのグッズを飾っている時点でオタクなのか

そこの線引きは人それぞれ

〇〇は自宅でパソコン等で稼いでおり

全てネット注文などで済ましている為外に出ることは無い

社長なのにも関わらず社員と対面で話したこともない

全てリモートなどで済ましている

それが今は時代と言えば丸く収まるがまだその時代とは言えないのだろう

それが理由で近所の人からはニートオタクと呼ばれている

毎朝9時に起床し10時から働く勿論社員も10時からにしている

〇〇はろうどうじかんが長すぎると言い勤務時間は10時から4時までという異常に短い会社なのだ

逆にそうしたことによって社員のモチベーションが上がり4時を過ぎたら残業代が出て苦にならないという一石二鳥をら得たのだ

社員は30名程だが大手企業と引きを取らない程売上を出している

秘書も居ない副社長もいない、社長、社員のみの構成

それもかえってストレスがなく協力し合って仕事をこなせている

仕切る人も出てくる事も何故か居ない

完璧と言っていいほどの会社を手に入れた〇〇だが唯一欠点がある

それは食事

ほとんど家を出ないと言ったが食事もデリバリーが飽きたまに外で食べることもある

月に1回は会社に出向き食事をして帰る

謎のルーティン、それが今日なのだ……

〇:ふわぁ〜よし、会社行こ

本社は徒歩1分……

会社に着くと……

社員:お久しぶりです!!〇〇さん!!

〇:久しぶり〜 あれっ初めましてはいる??

奈々未:今月はこの子だけ

〇:お、初めまして〇〇です 一応社長だけど普段は奈々未に任せてるから

奈々未:任せすぎ

〇:ごめんごめん

??:初めまして、白石麻衣と言います。採用して下さりありがとうございます

〇:あ〜採用したのここの社員だよ??

白石:………え??

〇:社員雇うの社長にしてもその場の雰囲気とかさ相性とかあるじゃん?? だから全て社員に任せてるのよ 初期メンは僕が見たからその人たちがいいって言えばもう僕は支払うだけよ

白石:は、はぁ……

奈々未:まぁ、そのおかげで楽しくやれてるしね

〇:まぁ、何かあったら教えて奈々未に言って言いやすいだろうし

白石:はい!!ありがとうございます

男:〇〇さん!!見てくださいよ!これ凄くないですか?!

〇:え、どれどれ、おー!やるじゃん!

白石:ねぇねぇななみん

奈々未:ん??

白石:社長って案外イケメンだし、あんな感じなんだね

奈々未:あ〜狙わない方がいいよ

白石:べ、別にそんな事思ってないよ

奈々未:しーちゃん結構タイプな人柄してるけど大分とニートよ

片付けもしない、料理もしない

白石:え、じゃあ生活は??

奈々未:家政婦

白石:あ、なるほど……

奈々未:しかも何かの猛烈オタクらしいし

白石:オタクって何か悪いことあるの??

奈々未:付き合ったとしても相手されないかもよ??

白石:ん〜そうかなぁ

奈々未:まぁ、しーちゃんをほっておく人居たら私が許さないけどねっ

白石:ちょっとななみん笑

奈々未:ふふっ よし、仕事やろっか

白石:うん!!

この日から白石は少しずつ〇〇の事を意識し始めていた

毎日〇〇の家を通りインターホンを鳴らすか葛藤をし続けて2ヶ月が経った頃……

白石:あれ、やばい。家の鍵、無い……

白石だけが残業しており誰も居なく携帯も今朝落として壊れた所だったのだ

白石:もう、最悪…… ななみんの家遠いしな、押しかけるのも……はぁ。どうしよ

何も出来ないまま時刻は一刻に過ぎていき19時を過ぎていた

白石は机で考えているといつの間にか目を閉じていた

〇:白石さん大丈夫??

白石:……ん。え、え?!〇〇社長

〇:お、いいよさん付けで

白石:あ、〇〇さんあの。実は……

〇:ん??

白石は今日あった出来事を話すと〇〇は真剣に聞いてくれた

〇:え、めっちゃ災難だったね。じゃあ家くる??

白石:ほえ??

〇:え??何今の声笑

白石:あ、すみませんびっくりしちゃって

〇:あー可愛いね

白石:えっ。

〇:25だっけ

白石:はい

〇:奈々未と同じだもんね、僕も25だからタメでいいよ 奈々未もタメだし

白石:いや、それはちょっとまだ。

〇:あはは まだほぼ初対面だもんね 

でもどうする??ここで泊まるのきついよ??

家来る?? あ、決して何もしないから!奈々未に殺されたくないし

白石:ふふっ 殺されなかったらするんですか??

〇:……否定はしにくいな。白石さん綺麗だし

気持ちはなるけどしないよ 家政婦居るし

白石:ふふふっ もし良ければ良いですか??

〇:いいよいいよ あ、晩飯買いに行くか

白石:家政婦さんは作ってくれないんですか??

〇:…………絶対嫌だ、散々な目にあったから

白石:なるほど。

〇:まっとりあえず出よ ほんと良かったよここまで残ってるの白石さん初めてだよ

白石:え、そうなんですか??

〇:うん あ、タイムカード切っといて

白石:え、今で良いんですか??

〇:うん、まぁグレーゾーンだけど、スマホ壊れてるしちょっと足しにして笑

白石:ありがとうございます。

〇:よし、何がいい??

白石:ん〜呑みたい気分ですね

〇:お!いいね〜酒だ〜!

白石:のみましょっ

〇:え、なんか狙われてる??

白石:そんなことしませんっ

〇:あははは だよねっ よし行くぞー

白石:はいっ!!

まさかのインターホンから一気に進み〇〇の家に行くことに白石は心の中でガッツポーズをしていた

家の中を見るまでは……


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