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片想い中の幼なじみと社会人になって再会した

私には小学校からの幼なじみがいる

彼は優しくて頼もしくてとても良い人……

なのに世界一勘が鈍い

私は〇〇の事が好きになったのは中学の頃

好きと伝えたのにその時に何と言われてたと思います??

〇:あ、すき焼き食べたいの?? いいよ 今日一緒に食べる??

白石:えっ……

〇:すき焼きの事すきって訳すのか……

私はこの時にもう告白はダメだと思ったのです

ですがどんなに時が経っても〇〇以外は好きになれなかった

その片想いは今10年の時が経とうとしていたのです

〇〇も大学に行き今年から就職というのは噂で聞いていて、もしどこかで会えるならもう一度告白したいと思っていた今日社会人1日目の事……

白石:よしっ 頑張るぞっ

電車に揺られるはずの電車が全く身動き取れない

狭すぎるという次元ではなかった

これからこれがあるだけでもかなりの憂鬱

体力を4割削られ会社に出社した

〇:あれ、麻衣??

白石:…………え?? 〇〇??

〇:そう!久しぶりっ 元気だった??

白石:〇〇もここの社員なの??

〇:うん。そうだよ?? まさかこんな所で再会するなんてな

白石:ふふっ そうだねっ  よろしくね??

〇:おうっ

驚きすぎて感情が出なかったが内心盛大に喜んでいた

これを逃したらもう〇〇を彼氏に出来ないと思い猛烈アタックすることを心に決め入社式に挑んだ

部も一緒、席も隣同士になり私は誰も見えないところでガッツポーズをした

上司:とりあえず一通りの仕事内容教えるね

まずは……

そこから昼まで説明が続きメモをひたすら取っていた

上司:とりあえずこんなとこだ また分からない事があったら何時でも聞いてっ

2人は知り合いなの??

〇:あ、はい 幼なじみでして久しぶりに再会して、

上司:うわ、何それ 良いなぁ 青春じゃーん

付き合ったら教えてね??

〇:その機会があれば笑

白石:…………

上司:とりあえず昼休み終わったら簡単な資料渡すからそれ進めてくれる??

2人:はいっ

〇:麻衣

白石:ん??

〇:昼ごはん食べに行かない??

白石:いいよっ どこ行く??

〇:気になる店見つけたからそこ行こっ 

白石:なんか懐かしいね

〇:そう?? 新鮮だけどな 全然見違えるほど変わってるし

白石:おばさんになったって言いたいの??

〇:違う違う まだ24なんだからさ 可愛いってことよ

白石:そ、そう//

会話が絶えず〇〇が気になる店に到着した

〇:どうも〜

店主:いらっしゃい!! 好きなとこ座って〜

白石:ここ初めてじゃないの??

〇:え、そう??

白石:慣れた会話だな〜って

〇:どれにする??

白石:ん〜あれ、すき焼きオススメってかいてる

〇:あ、ほんとだ  じゃあこれにする??

白石:昼から食べるの??

〇:麻衣は何がいい??

白石:昼は軽くでいいかな、

〇:じゃあ大盛り半分こする??

白石:いいの??

〇:いいよ すみませーん 

このさり気ない優しさが好きなんだ……

白石:ふふっ

〇:どうしたの

白石:いや、懐かしいなって

〇:確かに久しぶりに一緒に食べるからね

白石:彼女はいるの??

〇:居たら誘わないよ笑

白石:しっかりしてるんだね

〇:そらねっ  

白石:欲しいとは思わないの??

〇:ん〜そら思うけど仕事が落ち着いたらかな〜

白石:ふーん そっ

〇:麻衣は?? すぐ出来そうなのに

白石:私にだって好みはあるんですぅ〜

〇:相当ハードル高いんじゃないの??

白石:まぁ、ある意味

〇:どゆこと??

店員:お待たせしました すき焼き大盛りとご飯2つです

〇:ありがとうございます

白石:うわぁ 美味しそう〜

〇:ふふっ 食べよっか

2人:頂きますっ!!

〇〇は美味しそうに食べる白石を見て微笑みながら食べ進めていた

〇〇が奢り昼からまた仕事に励んだ

〇〇は大方のパソコン操作は分かるらしいので白石に教えながら仕事を進めた

上司:おっ おつかれさん どう??出来た??

〇:2人でこんな感じに

上司:え……

白石:ダメ、でしたかね。

上司:めっちゃいいじゃん!! 見やすいしわかりやすい

いやぁいい部下を持ったな〜 資料作りこれから頼むよ  分からないことがあったら聞いてっ

今日は定時だからあがっていいよ

2人:はいっ!! お疲れ様でした〜

白石:褒められたね!!

〇:そうだね

白石:でもほとんど〇〇がやったから、私も頑張らないと

〇:やったのは僕だけど案は麻衣なんだから凄いことじゃん

白石:でも……

〇:1人でできるようになりたいのならうち来る??

パソコンあるし

白石:え??




白石:お邪魔しまーす

〇:綺麗にしてるから安心して

白石:へぇ〜意外 誰かあげる気だったの??笑

〇:常に綺麗にしてるわ笑

水でいい??

白石:うんっ

〇:パソコンそこにあるから前に座って待っててー

白石:わかったぁ〜

〇:よし、じゃあやるか

白石:よろしくお願いしますっ

それから毎日定時に終われば〇〇の家で2時間パソコン操作を教わっていた

2人にはもう緊張も恥じらいも無く昔の幼なじみという関係で関われていた

〇:それ違うってこっちこっち

白石:あ、ごめんごめん

〇:これを、あれ、どうやるっけ

白石:え、〇〇が忘れたの?? もお仕方ないなぁ〜

〇:ごめんごめん笑

白石:まいちゃんが教えてあげる

これをね??こうして……ねぇ、聞いてる??

〇:なぁ、麻衣

白石:ん??

〇:僕とt、

白石:ちょっと待って!! 何を言うつもり??

〇:え、何って告白しようとしたんだけど、

白石:いやいやいや無理だから!!

〇:……え??

白石:私がするから無理!!

〇:は、は??

白石:昔断ったの〇〇じゃん!!

〇:それは俺がしたかったから、

白石:10年近く片想いしてたのに!!

〇:引っ越すこと決まってたからさ、OKには出来なかったんだよ

白石:バカ…… 付き合お??

〇:嫌だ、俺から言う

白石:いいじゃん!どっちでも!!

〇:聞かれ時に困るんだよ!! 麻衣だと嫌なの!!

白石:その時は自分からって言えばいいじゃん!

〇:嘘になるからやだ!!

白石:…………ふふっ

2人:あはははは!!

〇:うおっ

白石:好き??

〇:大好き

こうして2人は付き合うことになった

10年、長いようで短かったのかもしれない

白石は家に帰って子供のように喜んだ

白石:ついに、〇〇と付き合える〜!!やったー!!

絶対に幸せにしてやる!!

後日上司に報告しお祝いと言ってすき焼きを奢ってくれた

そこからの2人はカップルと言うよりは……

〇:麻衣〜出かけるよ〜

白石:待ってー もう終わるからー

〇:そんなにメイクしなくても可愛いから大丈夫だよ

白石:久しぶりにお母さんにあうんだから!!

よしっ 行こっ!!

〇:普通は逆だと思うんだけどな……

白石:え??何が??

〇:親に挨拶するの、

白石:私の親は〇〇を旦那にするって言ってるからいいの

〇:いや、良くない良くない

白石:はいっ ジャンケンポン!!

いえーい 勝ったー

〇:クソ〜また運転か〜

白石:よろしくね?? ダーリンっ

〇:まだ付き合って1週間だからね

白石:え??もう10年目だよ??

〇:悪かったって、

白石:えへへっ やっぱり〇〇が隣で良かった

〇:なんだよ急に

白石:あ、照れた?!照れた?! 

〇:出発するから早くシートベルトして

白石:もう照れ屋さんなんだからー

〇:今日行かないよ??

白石:ダメダメダメダメ!! はいっ!レッツゴー!!

幼なじみの延長に過ぎないのかもしれない




飛鳥:ママ〜

麻衣:どうしたの?? 飛鳥

飛鳥:パパ、浮気

麻衣:ん??

〇:そうなんですね 飛鳥がそんなことを

奈々未:パパとママが大好きだからですよ

麻衣:〇〇??

〇:え、何

飛鳥:奈々未とパパイチャイチャ

奈々未:しーちゃ、あ、やべ。

麻衣:何楽しそうに笑ってるの??

許されると思ってるの??

〇:え、ただ喋ってただけ、

麻衣:許さないぞっ??

〇:うわぁぁぁ ごめんなさーい!!

飛鳥:パパとママイチャイチャ  いひひひ

【完】




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