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永遠の友に恋しちゃだめなの??

2人:頂きまーす

白石:美味しそう〜

〇:よくそんなにマヨネーズかけて太らないよね

白石:〇〇ずいぶんふっくらしてるもんね

〇:これが普通だよ

白石:ふーん  おいひい〜  唐揚げはやっぱりマヨネーズだよねぇ

〇:それは分かる

白石:幸せ〜〜

白石母:沢山食べてねっ

〇:はい!ありがとうございます!!

幼なじみを可愛いとか綺麗だとは思ったことは無い

だがそれを友達に言うと羨ましがられる

第三者からしたら麻衣は綺麗なのかもしれない……

〇〇は東京の高校に行くことになり、白石は埼玉の高校に行くことを決めた

〇:また、どこかで

白石:うん。 元気でねっ

〇:うん、麻衣こそ、

白石:バイバイっ

もう会えない確率が高いはずなのになぜだか会える気がして寂しさはあまり実感しなかった

それから月日がたち〇〇はある会社に就職した

〇:今日からお世話になります  〇〇です よろしくお願いします

今野:皆も初めてだから気にしないで笑

〇:あ、はい!!

今野:ここは乃木坂46の経理係だからメンバーにはほぼ会えないと思うけど会いたかったら何か機会は作るよ

〇:皆可愛いですもんね

今野:狙うのはなしだからね?

〇:分かってますよ笑

乃木坂46が結成されて4年経つが未だに会ったことがない

メンバーを見てしまうと変な情がでると思い一切見ていない

ある日今野さんに呼ばれ〇〇は会議室に向かった

〇:失礼します

今野:お疲れ様

〇:お疲れ様です お話しというのは。

今野:乃木坂のマネージャーになってみないか??

〇:え、僕がですか??

今野:そうだ  大変だと思うが〇〇なら任せられる

〇:……やってみます

今野:ありがとう それじゃあ来週からよろしく頼むよ

専属では無いからメンバーの顔と名前は覚えといてくれよ笑

〇:あ、はい!!

後輩に引き継ぎをし緊張しながらもメンバーの前で自己紹介を行った

今野:それでは新しいマネージャーを紹介する

〇:〇〇です、まだ名前と顔が完全に一致していないので間違えたらすみません  どうぞよろしくお願いします

白石:〇〇??

奈々未:しーさんの幼なじみじゃないの??

白石:いや、あんなかっこよかったけ

〇:あれ、麻衣?!

白石:え、あの〇〇なの??

〇:そうそう!!久しぶり〜 てかアイドルになってたんだ

白石:まぁ、色々あってね  元気そうじゃん

〇:おかげさまでねっ 麻衣も元気??

白石:当然っ

〇:麻衣がいつもお世話になってます

奈々未:いえいえ、こちらこそです

〇:じゃっ またね

白石:じゃあね〜 

幼なじみだからもっと話すので無く幼なじみだからこそ最低限の会話で済む

奈々未:タイプの顔なんじゃないの??

白石:まぁ、そうっちゃそうだけど幼なじみだしそんな感情は無いかな〜

奈々未:ふーん そうっ

白石:レッスンいこっ

奈々未:はいはい

〇〇は点々とメンバーの付き添いになり毎回白石の事を聞かれていた

〇〇も毎日顔と名前を覚えるのに必死だった

ある日メンバーを送り届け家に帰宅している時に不意にコーヒーを飲みたくなりコンビニに足を運んだ

ブラックに慣れようとするも中々なれず顔に出てしまう

〇:うっ にっがっ カフェラテが1番いいや

ベンチに座りながら夜空を見上げていると感じたことの無い感情に出会った

綺麗な夜空に星が目立ちたがるように光っている

白石:こんなとこで何してーんの

〇:うわっ 冷た

白石:えへへっ 不意打ちっ

〇:麻衣こそ何してんの

白石:帰りよ帰り  私もたまにここに来て夜空眺めてるんだ

〇:あれ、そうなの 俺は初だな

白石:真似したなぁ??

〇:する訳ないだろ笑  気まぐれ

白石:別にしてくれてもいいのに〜 ムキになっちゃって〜

〇:別になってないし

白石:なんか懐かしいよね、昔もこんな感じで出会ったもんね

〇:20年前とかかな 

白石:感情を全てさらけ出せてた頃だね〜

〇:あははっ 大人になったら出来ないな

臨機応変にだからな

白石:そうそう、ほんと大変  

〇:臨機応変にするから素直さが欠けていくんだろうな

白石:ふふっ なに急に

〇:別にっ  

2人はコーヒーを喉に通し立ち上がることも無く夜空を眺めていた




〇:卒業しちゃったね

白石:うん。 寂しいけど応援してるよ 

〇:3期生とは仲良くやれそうか??

白石:大丈夫 甘やかさないように気をつけないとっ

〇:頼むよ エース

白石:ほんとに思ってる??

〇:思ってるよ笑

白石:何にやけんてんのよ

〇:いや、別に笑

白石:絶対おもってないじゃーん!!

〇:思ってるって!!





七瀬:はぁ〜疲れた〜 

飛鳥:〇〇なんか買ってよ〜

〇:やだよ 君たちの方がお金あるでしょ

七瀬:ケチやな〜 頑張ったのにな??

飛鳥:ほんと だから彼女出来ないんだよ

〇:核心ついてくるなよ……

七瀬:あれ、まいやんちゃん??

〇:ん??

そこには俳優らしき人らと白石が店から出てきていた

飛鳥:飲み会かな??

七瀬:っぽいなぁ〜 まいやん行くねんな

〇:確かに、面倒くさがりそうなのにな

飛鳥:ジャン負けでご飯奢りってのはどう??

七瀬:お、ええやん てか飛鳥ご飯行くんやな

飛鳥:別に……滅多にない2人だし。

〇:ツンデレかよ〜

飛鳥:は??

〇:すみません  絶対負けねぇからな!!

俳優:この後時間ある??

白石:あ、明日朝早いので……

俳優:そっか、なら仕方ない それじゃまたねっ

白石:はい、失礼します……

俳優:二次会行くぞー!!

全員:おー!!

白石:………

2人:ご馳走様でーす

〇:クッソー!! 

〇〇はあの風景に何か違和感を覚えながら日々過ごしていた

そして1ヶ月後白石の専属マネージャーになる日が来た

白石:おはよ

〇:おはよっ 

白石:今日はよろしくね??

〇:任せとけっ  

白石:今日〇〇は先生ね?? 私が帰るまで面倒みてね??

〇:えー面倒くさっ

白石:可愛い幼なじみのたのみじゃーん

〇:自分で言って恥ずかしくないのか

白石:しばくよ??

〇:先生しばくの??

白石:せこ

〇:ふふっ 行くよ

白石:はいよ

朝はモデル、昼は女優としての仕事

淡々とこなす白石をみて〇〇は安心していた

撮影は夜遅くまでかかり終わったのは22時頃だった

〇:お疲れ様

白石:帰ろ??

〇:ちょっとまってて トイレ

白石:事前に行っといてよー

〇:すぐ終わるから!!

白石:もぉ……

俳優:おつかれ

白石:あ、お疲れ様です

俳優:マネージャーさん??

白石:そうです、幼なじみで

俳優:そうなんだ、付き合ってるの??

白石:いえ……

俳優:そっか 今日は時間ありそう??

ご飯2人で行かない??

白石:えっ……

〇:コーヒー飲むと近くなるなぁ

監督:白石さんのマネージャーさん、でしたっけ

〇:あ、はい

監督:少しお時間いいですか?? 

〇:え、まぁ。

俳優:白石さんのこともっと知りたくてさご飯だけ付き合ってくれない??

白石:えーと、でもマネージャーがもうすぐ来るので、

俳優:連絡入れておけばいいよ、行こ??

白石:あ、え。

白石は手首を掴まれて半ば強引に連れていかれた

監督:少しご検討の方よろしくお願いします

〇:……分かりました それでは失礼します

ヤバい怒られる……あれ、麻衣どこ行った??

まさか。

俳優:乗って、ご飯終わったら帰っていいからさっ

白石:いや、でも……

俳優:渋谷の方までお願いします

運転手:はい、ドア閉めますね〜

〇:おい……誰の許可を得て麻衣を連れ出してるんだ

俳優:これはこれはマネージャーさんじゃないですか

どうしたんですか、そんなに慌てて

〇:怖がってる女の人を連れ出すのはただの誘拐だぞ

俳優:誘拐だなんて人聞き悪いことを

〇:うちのエースに、いや俺の大好きな人に手出すんじゃねぇよ

白石:〇〇……

俳優:なんだと、幼なじみだからって調子にのるなよ

〇:俳優だからって調子にのるなよ、俺の方がよっぽど麻衣の気持ちをよく知ってる

手をギュッてしてる時は怖がってる時なんだよ

男なら正々堂々勝負しろよ!!

俳優:………ちっ 覚えとけよ

〇:こちらも事務所としての対応はさせていただきますので麻衣降りて、帰るよ

白石:うん。失礼します。

〇:ご迷惑おかけしました

運転手:いえいえ、

俳優:ここ行ってくれ

運転手:かしこまりました  いやぁ、いい物見させて頂きましたわ  良いマネージャーさんだ

白石:………

〇:餃子あるけど家、来るか??  

白石:あんなに怒っといて、連れ込むの??

〇:麻衣が嫌ならいい  1人で食うから

麻衣:………いく。

〇:酒は自腹だからな

白石:………バレてた。

今日あったことを今野さんに報告し2人は帰宅した

〇:どうぞ

白石:お邪魔します……

〇:適当に座ってて作るから

白石:分かった

リビングはスッキリしているが部屋は白石のグッズなどが沢山飾られていた

白石はそれを見て少し微笑ましく感じた

〇:あっつ  麻衣出来たぞ〜

白石:………ねぇ、〇〇

〇:ん?? あ、見えてたか、

白石:私ね凄く怖かったの……〇〇がトイレ戻ってくるまで、

〇:うん

白石:それで助けて欲しい人、そばに居たい人が分かったの

〇:………

白石:幼なじみだから仲がいいのもあるけどずっと隣でいて欲しいのは幼なじみじゃないんだって、

好きなんだって、だから素直になるね

〇〇の事が好きっ どんなときもそばに居て私を支えて欲しい

〇:ふふっ ありがとう  気持ちは凄く嬉しいよ

俺もあの時言った言葉は嘘じゃない。けど麻衣はアイドル、俺はマネージャーだから

今はその関係以上でも以下でもない

白石:プライベートは別でしょ??

〇:プライベートもダメ  ちゃんと区切りつけたらその時俺から言うから

白石:ほんと??

〇:あぁ、絶対

白石:目移りしない??

〇:しないよ

白石:………じゃあ今だけ許して

〇:え??

白石:ありがとう、大好きっ

白石は〇〇に抱きつき言葉を放った

〇〇もそれに応えて抱き締め返した

〇:冷めるから食べるよ

白石:はぁーい

この日以来2人は抱き合うことは無かったがメンバーからは少しイチャイチャしているという苦情が入るようになったのだとか……

2020年 白石麻衣は卒業し女優として活躍している

〇:麻衣、なんて格好してるんだよ。

麻衣:あ、おひたの おあよ

白石:いいじゃん 別にもう彼氏なんだからっ

〇:はぁ、そういう事じゃない、麻衣今年で29、いったー!!!

白石:しばくよ??

〇:シバいとるやろ!!

白石:女の子に年齢を言うな!!

〇:事実を言っただけやろ!!

白石:膝枕してあげないから!!

〇:すみませんでした!!

白石:はやすぎでしょ……

〇:膝枕しか勝たん

白石:キモ

〇:うわ、ささる〜

白石:嘘つけ

2人の仲の良さは永遠に変わることないだろう

変わるとしたら愛の大きさだろうか……

【完】

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