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サークルには絶対バレたくないマドンナの事情2

〇:ここです

美波:え、ここ??

〇:はいっ 東京の中で1番美味しい焼肉屋さんなんです!!

美波:あ、え、そう、なんだ。

〇:あれ、もしかして。来たことあります??

美波:実は、行きつけなんだよね、笑

〇:え?? 僕も行きつけなんですけど……

美波:いつ来てるの??

〇:毎週金曜日の夜ですね

美波:え、一緒!!

〇:え?!ほんとですか?!

美波:個室制だから分からないのかな

〇:ですね……

美波:なら今回はお互いのルーティン交換しない??

〇:お、良いですね!!

美波:よし、決まりっ、後今日は敬語無し、ね??

〇:え??

美波:デートの感じしないでしょ? だからなしっ

〇:わ、分かった

美波:ふふっ よし行こっ

2人は横に並んで店に入った 

いつもは個別制の席に行くのだが今回は複数用のテーブルに招かれた

いつもと違うだけで特別感を感じるのに更に大学のマドンナと居るとなると更に特別感が増す

〇〇と美波はお互いのルーティンを注文し到着するまで待っていた

〇:あの、ごめんなさい、おすすめ紹介するって言ったのに

美波:全然大丈夫っ 逆に嬉しかったな

〇:え??

美波:だって〇〇君と気が合うって事だしっ

〇:あ、え、うん。そうだけど

美波:たまたま被っただけで他にもあるでしょ??

〇:あるよ??

美波:ならそこ行こっ 

〇:うんっ ありがと美波

美波:へへっ

店員:お待たせしました〜 

2人は運ばれた物を見て2度見した

 〇:え……

美波:嘘でしょ??

店員:海鮮サラダお2つと牛タンセットです

〇:え、1人前ずつだよね?頼んだの

美波:え??うん、

〇:こんなことあるの……

店員:あれ、同じ大学だったんですね

お2人様いつも同じルーティンされるので不思議ではあったんですけどね

〇:え、そうなんですね……

美波:これって運命……

店員:凄い偶然ですねっ

〇:そうですね笑

店員:ごゆっくり

〇:え、美波??

美波:……え??

〇:顔赤くない??

美波:き、気のせいだよ。食べよ!!

〇:あ、うん

焼肉を食べてる間ずっと美波の顔が赤く感じた

それは火の温かさなのか、心の暖かさなのかは美波にしか分からない

腹5分目位に抑えて店を出てデザート屋へ向かって歩いていた

美波:やっぱり焼肉はあそこだよね

〇:うん、何回来ても美味しいね

美波:これから毎週一緒に行く??

〇:え、いいの??

美波:いいよ?? それとも私と行くの嫌??

〇:いやいや!!そんな事ないよ!

美波:ふふっ 焦っちゃって

〇:だって……

美波:ん??

〇:僕なんかと、

美波は〇〇の口を人差し指で止め

美波:そんな事言わないの  マイナス思考は良くないよ?? 私は自信ある子が好きだなぁ

〇:……わかったよ。

美波:ふふっいい子いい子

〇:バカにしないでよ

美波:3つ下だからついね

〇:もう。え。

美波:ん??ダメだった??

〇:え、いや。ちょっと手汗が……

美波:あははは 女の子じゃないんだから

〇:嫌な思いするかなって。

美波:ふふっ そういうとこ好きだよっ

〇:え……

美波:あ、なんのデザート屋さんに行くの??

〇:あ、えーっと苺のお店に

美波:え?!苺?!大好き!!

〇:あれ、そうなの?? 僕も1番好き

美波:ここまで好きな物合うなんて凄いね笑

〇:食べるもの困らないね笑

美波:苺かぁ〜楽しみだなぁ〜

焼肉屋から歩いて15分、今度は人気のあるカフェに到着した

美波:え、ここって予約しないと取れない所じゃん

〇:そうだよ?? でもここ両親の店だから何時でも食べれるよ笑

美波:えー!!羨ましい〜

〇:どうしても食べて欲しくて笑

美波:今日のこと親御さん知ってるの??

〇:ううん?? 先輩連れてくるとは言ってるけど

美波:ふふっ そっか いこいこ!

〇:あ、うん

店員:あ、〇〇さんおかえりなさい お席用意してますのでこちらに

〇:あ、ありがとうございます

2人が着席してメニューを選んでいると……

父親:よっ〇〇

〇:あ、お父さん

母親:あんたいつからこんな美人さんと仲良くしてもらってるの

美波:こんにちは、サークルが一緒で趣味も合うので仲良くさせてもらってます

父親:こんなやつと仲良くしてもらってほんとにありがとうございます  良かったら貰ってやってください

〇:おい、ちょっと!!

美波:ふふふっ 

母親:あなたこんな美人さんが貰ってくれるわけ無いでしょ ごめんなさいね  何でも頼んでくれていいからね 〇〇のお小遣いから支払っとくので

〇:……まぁ、いいよ。

父親:お、良いね〜 じゃっごゆっくり

美波:ありがとうございます

〇:ほんとごめんね?? そんなつもりで連れてきたんじゃないんだけど

美波:ううん、全然っ むしろ来て良かったかも

〇:え??

美波:よしっ いっぱい頼むぞ〜!!

ショートケーキ、パフェ、苺、等食べれる分だけ腹に入れていた

〇:……まだ入る??

美波:うん!全然大丈夫 美味しすぎてっ

〇:良かった 美味しそうに食べてくれるから嬉しいよ

美波:ほんとに美味しい、ここ行きつけにしたいぐらい

〇:親に言っておくよ笑

〇〇は2品、美波は10品食べ外に出た

美波:いやぁ〜食べたなぁ

〇:すごい食べてたね笑

美波:ちょっと公園行かない??

〇:ここら辺ある??

美波:こっちこっち

美波は〇〇の手を手に取りある場所へ連れていった

20分歩くと都会感は無くなり住宅地にやってきた

〇:こんな所もあるんだ

美波:私の家の近くだよ

〇:え、一人暮らしで一軒家?!

美波:うふふ そんな訳ないよ笑

〇:だよね、笑

美波:あ、着いた

〇:おー綺麗

公園に着くと丁度夕日が綺麗に見えていた

美波:私の行きつけなんだ。落ち着くし何もかも忘れられる気がして

〇:悩みなんてあるの??

美波:あるよ 一つだけ大きな悩み

〇:僕で良ければ聞くよ??

美波:ふふっ ありがと 

でもその悩みは人次第かなぁ

〇:人次第??

美波:好きっ

〇:………………え??

美波:君のこと、好きだよ

〇〇は耳に入ってきた情報に整理がつかず10秒間フリーズしようやく理解が出来た

〇:え??なんで??

美波:んもぉ〜 せっかく気持ち伝えたのに返事は??

〇:え、あ、僕も好きです

美波:ふふっ いいよかいいえ、でしょ??

聞いてるの私なんだから

〇:あ、ごめん、お願いします。

美波:ふふふっ ほんと可愛いんだから

〇:なんで僕なんかと、

美波:趣味も合うし、それに今日30分前から来てたでしょ??

〇:どうしてそれを。

美波:買い物してて早く終わったからカフェで待ってたの、そしたら〇〇君が居てって感じ

〇:緊張しすぎて、

美波:よそよそしかったもんね笑

〇:そらするよ、

美波:これからよろしくね?? 彼氏君っ

〇:うん!!よろしくね美波

その次の日から二人の間は距離が縮まりすれ違う度美波は〇〇にウインクしていた

だが美波はサークルにはバレたくないらしく……

美月:なに、そんなもじもじして

美波:だって同じところにいるのに手が繋げない。

美月:じゃあバラしたらいいんじゃん

美波:それはダメっ 制御効かなくなるし。

美月:はいはいっ

だが2人が出かける日となると……

美波:〇〇ー!!

〇:お、美波、おはよう

美波:えへへっ おはよっ ねぇ、今日みな買い物したい

〇:買い物??いいよ

美波:やったっ よーし!今日も楽しむぞー!

〇:おー!!

大学内では完璧な存在だが、〇〇にとっては大きな甘えたさが出ているのかもしれない

【完】

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