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ワガママお嬢様降臨です

「なぁお願いやんかぁ」

この言葉が口癖の彼女、いや、お嬢様なのである

執事を始めてはや3年が経つが未だにお嬢様の気分が分からない

気分屋すぎて振り回される日々25歳と言うのに未だに送り向かいや家事をさせられている

執事だから仕方ないとは思うのだがお嬢様も25歳

そろそろ花嫁修業に励んで欲しいものなのだ

どう説得すれば家事をしてくれるのか考えながら仕事をこなすのが最近の日課、そして夢である

七瀬:なぁなぁ〜これ食べたーい

〇:ん??なに??ラーメン??

七瀬:そうそうめっちゃ美味そうやろ??

〇:うーん、でもこういうお店って並んでるよ?

七瀬:そうやねん、だからなぁ〜ひひっ

〇:なに……

七瀬:お願い、並んできて??

〇:無理

七瀬:えー!良いやんかぁ〜!

〇:今何月??

七瀬:2月

〇:無理

七瀬:えー!体冷えきったラーメン最高やで??

〇:七瀬温かいじゃん

七瀬:あぅ。なぁお願いやんかぁ〜

〇:無理!絶対無理!!

──────────────────

〇:うぅぅぅ寒っ 結局負けた。

七瀬:いひひっ やっ優しいなぁ

〇:ただの奴隷じゃんかよ

七瀬:え??何??聞こえへんかった

〇:はっ。キモ

七瀬:は??しばくで??

〇:いい耳しとるわ……

〇〇は2時間2度の中で並び続けようやくお店に入った

店員:へいいらっしゃい

〇:すみません、2名なんですけど、もう1人後で来ます

店員:はいよ、彼女さん??

〇:いえ、彼女じゃ、

七瀬:すみません彼女なんです〜 ちょっと女の子の日で

店員:おーそっかわざわざありがうな ちょっとサービスしとくわなあんちゃんの頑張りにっ

〇:あ、ありがとうございます

七瀬:人気メニュー2つで!

店員:はいよー!!

七瀬:ありがとうな〇〇

〇:この寒さの中七瀬を並ばさせる訳には行かないからね

七瀬:……そ、そうか//

店員:へいお待ち!!

七瀬:はやっ!!

店員:ったりめぇよ 味も自信あるで??

〇:頂きますっ

七瀬:どう??

〇:……凄く美味しい

店員:だろ?!

七瀬:んまっ めっちゃ美味い

店員:あははは!!いい表情するねぇ 俺も嬉しいよ

ゆっくり食べていって

2人:ありがとうございます!!

七瀬:並んだ甲斐があったんちゃん??

〇:並んだの僕だけだけどね

七瀬:じゃあ次なな並ぶし

〇:あ、どうぞどうぞ

七瀬:え〜!!次も並んでぇやあ

〇:ほんと無理 春なら考える

店員:このメニューは冬限定なのよ

七瀬:ほらぁ

〇:凍える

七瀬:なぁ、お願いやんかぁ〜

〇:まじで無理やからな!!

七瀬:じゃあずっと抱きついといたるやん!!

店員:ふぅー火傷するわ退散しよ

〇:それは家だけにしてくれ……

七瀬:ええやん!!本間の彼氏なんやから!!

〇:…………え??いつなったよ

七瀬:……ななが今決めた、お嬢様命令や!!

〇:めちゃくちゃや、

七瀬:膝枕したるで

〇:次も並ぼう

七瀬:変態やんけ

〇:やかましいわ

まだまだお嬢様には叶わない……??

Fin

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