恋桜 元祖 第4話
中間テストも終わりある行事がやってきた
生駒:今日は体育祭の競技を決めたいと思いまーす
本校は体育祭に力を入れており毎年カップルが多く誕生する程だった
1人1競技とクラス対抗リレーに出ることが条件になっている
体育祭の実行委員は〇〇と史緒里という子が担当になりクラスをまとめて競技を決めた
放課後2人は体育祭の事で居残りしていた
史緒里:ねぇ、〇〇君
〇:ん??どうしたの??
史緒里:ここ2ヶ月ぐらいですごく明るくなったよね
〇:そう、かな
史緒里:最初の頃とは見違えるほどだよ
〇:かわれてるのかな……
史緒里:何があったかは分からないけど私で良かったら何でもするから。
〇: ありがとう じゃあ後頼んでいい??
史緒里:もう!!そういうことじゃないの!!
〇:分かってるって
七瀬:教科書忘れてもうた、あれ人おる??
あ、〇〇と史緒里ちゃん?? あ、そっか体育委員か
なんでやろ、胸がちょっと痛い気する……
史緒里:早く終わらして帰るよ!!
〇:分かった分かった
史緒里:もぉ
七瀬:………
七瀬は教科書を取らずに帰宅した
それから体育祭が始まるまで〇〇と史緒里の時間が増えていた為仲も良くなっていた
ある日の休憩時間……
七瀬:なぁ〇〇
〇:ん??
七瀬:ひとつ聞きたいことあるんやけど、
〇:どうしたの??
史緒里:〇〇〜 この前話してた美波と美月連れてきた〜
美月:山下美月よろしくねっ
美波:梅澤美波です
〇:橋本〇〇です、よろしくお願いします
美月:髪の毛で顔隠してるの??
〇:え、ま、まぁ。
美月:なんでー?? かっこいいと思うのになぁ
〇:自分の顔好きじゃないので。
史緒里:こら、美月初対面の人にグイグイ行きすぎだよ
美月:あ、ごめんごめん 気になっちゃうとついね、
〇:いえ、
史緒里:じゃあまた放課後で!!
〇:うん そういえば七瀬なんだったの??
七瀬:………ううん!!大丈夫!!
〇:そう??
〇:ただいま
飛鳥:にぃにおかえり!!
〇:ただいま飛鳥
白石:久しぶりっ
〇:麻衣さん
奈々未:ご飯食べて行くらしいからそれまでしーちゃんの相手してて
白石:子供じゃないんだから〜
奈々未:ふふふっ
〇:わ、分かった
手洗いをすましご飯が出来るまで〇〇は白石とソファーに座って話していた
飛鳥:にぃに〜抱っこ〜
〇:ん??おいで飛鳥
飛鳥:えへへっ
白石:さっきまでずっと私だったのに〜
飛鳥:にぃにが一番好きっ
〇:ありがと
奈々未:え〜奈々未はー??
飛鳥:奈々未怖い
白石:ふふふっ 良く怒るもんね
奈々未:あんたが怒らしてるんでしょうが
飛鳥:にぃにこわーい
〇:よしよし
奈々未:ったくもう
白石:学校どう?? 楽しめてる??
〇:うん、楽しいよ
白石:そっかっ 部活は入らないの?
〇:うーん まだ入る気にはならないかな
白石:良かったらまた見せてねっ 〇〇のバスケ
〇:うん 頑張る
奈々未:出来たよー 飛鳥〜お皿〜
〇:寝てる
飛鳥:スゥスゥ……
白石:可愛いなぁ 飛鳥ちゃんは
〇:自慢の妹だな
白石:そうだねっ
生徒会長:これより第39回 体育祭を開幕します!!
全学年の総合優勝のクラスにはトロフィーが与えられ、文化祭の決め事を1番目に決めることが出来ます
正々堂々思いっきりやりましょう!!
七瀬:文化祭もあるんか、〇〇頑張ろっ
〇:うんっ
〇〇の出番は朝と昼、クラス対抗リレーは最後のイベントとなっている
ポイントも高く対抗リレーで逆転優勝も有り得る競技なのだ
各学年で1位を争うのだがいつの時でも大盛り上がりをみせていた
〇:次七瀬の番だね
一実:ファイトッ
七瀬:うんっ!! 行ってくる!
真生:やっ
〇:あ、真生君
真生:あの子のこと気になってるの??
〇:え?? そう見える??
真生:僕の勘だから気にしないでっ リレー勝とうね
〇:あ、うんっ
司会:今から借り物競争 1年生の部を行います
体育委員が考えたお題を1つ手に取りそれに合う物と一緒にゴールしてください
それでは位置についてよーいドン!!
大歓声とともにスタートが切られ七瀬はアンカーを任せられていた
順位は2位をキープするが1位と中々差を詰められなかった
七瀬の番がきてお題は不運なことにコーンだった
一実:あら、最悪なやつ引いたね
〇:走りぎこちないけど大丈夫かな
〇〇の悪い予感は当たり七瀬は……
七瀬:あっ……いっっった。
生駒:行ってきてあげな
〇:……ありがとうございます
〇〇はすぐ七瀬の所に駆け寄り保健室へと運んだ
結果は最下位になり、七瀬はリレーも出れなくなってしまった
〇:七瀬大丈夫??
七瀬:へへ、転んでもうた
〇:乗って その足じゃ歩けないでしょ??
七瀬:あ、ありがとう……
〇:軽いね
七瀬:………アホッ
奈々未:ふぅ、着いた
飛鳥:にぃにどこ?!
白石:サングラス持ってきて正解だったね
松村:おもーい
生田:食べ物だけじゃんか
深川:さゆりん持とうか??
松村:まいまーいー
飛鳥:あ、にぃに!!
〇:ん??あ、来てくれたの
奈々未:その子どうしたの
〇:転んじゃったから運んでるとこ
奈々未:ふーん
七瀬:ど、どうも。
白石:こんにちはっ 〇〇君 お弁当持ってきたからみんな呼んだら??
〇:声掛けとくね また後でっ
拓馬:あれ絶対〇〇の身内だろ……分かりやす
浩太:〇〇に会えてないな
瑠斗:後で会いに行こうよ
誠:さくらちゃんの件から会えてないからな……
拓馬:俺らが支えてやらねぇと
3人:だな
〇:よいしょっ ちょっとまっててね
七瀬:うん、ごめんな、迷惑かけて。
〇:全然、リレー勝てば何とかなるからさっ
七瀬:ありがとう。
消毒して〇〇は七瀬をおんぶしてクラスのところに戻った
生駒:お、帰ってきた 大丈夫??
七瀬:はい、すみません……
女:全然大丈夫だよ!! リレーがうちらの本命だから!
男:〇〇、西野さんの分も走ってくれよ!
〇:分かった
男1:よーし!まだまだこれから勝つぞー!!
全員:おー!!
〇:ふふっ
七瀬:あっ……
午前の部が終わり昼休みになり大人数でご飯を食べていた
〇:こんなに居て足りるの
松村:任せなさい!! ほい!! これも!!
浩太:うわ!!美味しそうー!!
深川:どうぞっ
誠:ありがとうございます
瑠斗:あ、お前俺の肉食うなよ!
拓馬:べーだ!!
飛鳥:あげゆ
瑠斗:え、いいの??
飛鳥:にぃにと半分こしゅる
瑠斗:か、可愛い……ありがとね
飛鳥:うん!! にぃにーあげてきたー
〇:偉い偉い
飛鳥:えへへっ
白石:ふふふ 久々だねこの感じ
奈々未:う、ん。昔に戻ったみたい。
昼からは怒涛の追い上げを見せ全体の2位まで上り詰めた
生駒:よし!次1位絶対条件!! 1位撮ったら華の5人組と写真撮れるって!!
男:うおー!!燃えてきたー!!
美波:え、白石さんと、
美月:え、女の顔じゃん
史緒里:絶対勝つ絶対勝つ
美月:え、史緒里まで。
生駒:1組ファイトー!!
全員:おー!!!
司会:クラス40人 50m走 1年生の部
位置についてよーいドン!!
手出しはほぼ変わらず拮抗していたが徐々に差が生まれてきていた
奈々未:ちょっと先生何言ってくれてんの
生駒:え??ダメだった?? 〇〇君の笑顔見れるかもよ??
松村:ならいいよ
生田:はや
白石:私も笑顔見れるかもしれないなら。
奈々未:はぁ。絶対疲れるよ
飛鳥:写真写真っ にぃに頑張ってー!!
司会:いよいよ終盤になってきました!
勝つのはどのクラスなのでしょうか?!
真生:〇〇頼む!!
〇:うん!
生駒:〇〇ー!!
全員:いけー!!
七瀬:〇〇ー!!
飛鳥:にぃにー!!
さくら:頑張って〇〇
〇:え、さく??
さくら:クラスを勝たせて!!
〇:………分かった!!
拓馬:負けない!!
〇:お前らに勝負事で負けたことなんてない!!
浩太:まじはやい
司会:ゴール!! ほぼ僅差でしたのでビデオ判定を行います!
誠:はぁはぁ……
瑠斗:懐かしい気がした……
拓馬:だなっ
司会:結果は!!
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美月:いやぁ!!最高の体育祭だったね!!
美波:盛り上がったねー
史緒里:〇〇君
〇:ん??
史緒里:なんで泣いてたの??
〇:あ、見られちゃったか、ちょっと懐かしい顔思い出してね
史緒里:そっか。七瀬ちゃんずっと顔真っ赤だけど大丈夫??
七瀬:あ、え?!大丈夫大丈夫
真生:優勝したしさ文化祭何にする??
〇:おまかせするよ
美月:ふふふっ もう決めてるのだよ
美波:何その変な喋り方
美月:メイドと執事!!これしか無い!!
史緒里:いやいや絶対嫌だから!
美月:文化祭委員私なんだよね〜
全員:あ、終わった
七瀬:〇〇君の顔かっこよかったな//
一実:浸りすぎよ、なあちゃん
祐希:…………ピクっ
次回season1 最終話