恋桜 元祖 第5.0話
期末テストも1人を除いて無事に終了した
美月:補習だ〜!!いやだー!!
夏休みは〇〇と七瀬は会うことがなく月日が過ぎていた
飛鳥:にぃに〜
〇:ん??どうした??
飛鳥:これ教えて〜
〇:ん?どれどれ??
飛鳥:こで
〇:それはね じゃあ奈々未がりんご5つ持ってます
飛鳥:うん
〇:飛鳥が3個欲しいとするでしょ??
そしたら僕に何個奈々未からくれる??
飛鳥:あしゅ1個でいい にぃにとあしゅで半分こ!!
〇:これは計算だから例え話だよ??
飛鳥:う〜むずかちぃ
〇:ん〜どうしたもんかな〜
奈々未:あっつ〜 あ、七瀬ちゃん
七瀬:あ、どうも。お久しぶりです
奈々未:りんご好きなの??
七瀬:え、あ、まぁ。
奈々未:ならうちにくる??
七瀬:え??
奈々未:ただいまぁ〜
飛鳥:あ、奈々未〜
〇:奈々未姉……
奈々未:どした?? あ、お客さん
七瀬:どうも
〇:七瀬どうしたの??
七瀬:リンゴ貰いに……
〇:リンゴ好きなんだ あっ七瀬飛鳥に算数教えてあげて
七瀬:算数??
飛鳥:こで
七瀬:ん?? 奈々未さんミキサーあります??
奈々未:あるよ??
七瀬:りんご5つあるの分かる??
飛鳥:うん
七瀬:それで今から3つミキサーに入れます
そしたらりんごは何個残る??
飛鳥:ふたちゅ!!
七瀬:そう!! だから答えは2だよ??
飛鳥:ありゃと!!
〇:僕らで例えたからダメだったのか。優しいな飛鳥は
飛鳥:えへへっ 奈々未〜にぃにに褒められた〜
奈々未:良かったじゃん リンゴ置いとくね
七瀬:あ、ありがとうございます
うまっ
〇:でしょっ
七瀬:なぁ〇〇 ちょっと一緒に来てくれへん??
〇:どこに??
七瀬:祐希のとこに
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七瀬:祐希〜来たで〜
そこには色んな機械を通された七瀬の妹祐希の姿があった
〇:初めまして祐希ちゃん 橋本〇〇です
七瀬:同じクラスなんやけどな 祐希にも会わせとこって思って
祐希:…………
〇:もうすぐ目覚ますんじゃないかな
七瀬:え??ほんま??
〇:僕の勘だけどね そんな気がする
七瀬:なんやちょっと期待したやん笑
〇:ごめんごめん でもきっと目を覚ましてくれるよ
七瀬:はやく祐希と話ししたい……
会話をしてるだけでも悔しさが滲み出るほど七瀬は後悔していた
〇〇はその姿にただただ慰めることしか出来なかった
夏休みがあけ登校初日
〇:行ってきます
七瀬:おはよっ
〇:おはよ 七瀬 実力テスト大丈夫そう??
七瀬:…………え??
美波:お久ー
史緒里:ちょっと美月しつこいってば
美月:お願い 宿題見せて……あ、〇〇!!
〇:え、何、
美月:宿題見せて欲しいなぁ〜
〇:1ヶ月なにしてたの
美月:毎日バイトでさ〜 焼肉奢るからお願いっ
〇:その奢る4時間で出来たんじゃないの??
美月:…………全部は無理だよぉ
美波:〇〇に怒られてる笑
史緒里:録画しとこ
七瀬:…………
美波:嫉妬、してる??
七瀬:え??そんな訳、ないやん アホなこと言わんといてっ
美波:ふふふっ ごめんごめん
〇:次からちゃんとするんだよ??
美月:ありがとう〜〇〇〜
実力テストは2人以外笑顔で終わり内1人は猛烈に反省し〇〇と勉強することになり二人の時間が増していっていた
七瀬:これはこうやんな??
〇:そうそう もう大丈夫そうだよ
七瀬:ほんま?? もうほんま実力テスト忘れてたの最悪やわ
〇:珍しいね 忘れてるなんて
七瀬:考え事してたからなぁ まぁここで巻き返したら大丈夫やろ
〇:僕よりいい点数取れるかもよ
七瀬:いやいやそれはないな 〇〇賢すぎる
白石:あら、七瀬ちゃん
七瀬:あ、こんにちは
奈々未:仲良く勉強??
飛鳥:にぃに〜ただいまー
〇:うおっ おかえり 飛鳥
飛鳥:えへへっ こんにちは
七瀬:あ、こんにちは 飛鳥ちゃん
飛鳥:にぃにの彼女??
七瀬:え??
〇:違うよっ お友達
飛鳥:そっか じゃあまいちゃん??
白石:え、私?! 違うよ お姉さん
飛鳥:お姉さん??
奈々未:そう 飛鳥が〇〇の彼女になりたいの??
飛鳥:うんっ!!にぃにのお嫁さんになる!!
白石:ふふふっ 可愛い
七瀬:お嫁さん……
〇:ありがとね 飛鳥
飛鳥:えへへっ にぃにお散歩行こ〜??
〇:え??さっき行ってきたじゃん
飛鳥:にぃにと行く〜
〇:ごめん、七瀬ちょっとだけ待ってて
七瀬:あ、うん
奈々未:ご飯の用意しよっとー
リビングには白石と西野だけが取り残された
さっきまでの賑わいとは真反対なら空気感が漂っていた
白石:〇〇笑ってくれた??
七瀬:……え??
白石:声出して笑ったり微笑んだりしてくれた??
七瀬:そういえば……まだ1度も
白石:…………そっか。 さくらちゃんのことは聞いたんだよね??
七瀬:はい しかもさくらちゃんの事知ってたんです
白石:そうなの??
七瀬:はい。だからさくらちゃんの代わりの友達なのかなって。
白石:〇〇にちゃんと聞いた??
七瀬:怖いんです。本当にうちと友達で居てくれてるのか。
白石:彼女になりたいとは思わないの??
七瀬:なれるなら、なりたいですよ。失った穴を埋めてあげたい 例えさくらちゃんが1番と言われてもうちが2番でも〇〇を支えたい
白石:ふふふっ そっかっ なら安心っ その思い伝えてみたら??
今の関係は壊れることはないよ 〇〇はそんなんで関係を切る子じゃないから
七瀬:でも……
白石:じゃあ私が〇〇の彼女になろっかな〜
七瀬:それはダメです!!
白石:それが今の気持ちなんじゃない??
七瀬:はっ……
白石:いい報告待ってるねっ
七瀬:頑張りますっ
奈々未:良かったの??
白石:へ??
奈々未:しーちゃんが彼女でも良かったのに
白石:おばさんじゃ釣り合わないよ、私はずっとお姉さんでいいかな
奈々未:いつかおばさんって言われたり笑
白石:ななみーん??
七瀬は初めて恋だと気づいた
恋愛もしたことなく、好きになった人すらいなかった
そんな人をも好きにさせる〇〇はやはり流石と言うべきなのだろうか……
中間テストは〇〇、七瀬が12位を抑え美月も赤点を回避した
暑さも無くなりつつある10月下旬
生駒:よしっ そろそろ決めますかっ 文化祭のだしもの!!
クラスで相談し合った結果……
生駒:それじゃあメイ執事喫茶に決定で!!
七瀬:ななが、メイド……
美月:梅と史緒里もかー楽しみ〜
美波:男子が真生と〇〇だけって可哀想に
真生:負担大きいけど、まぁ頑張るよ
美月:焼肉がかかってるからね〜
〇:なんで僕まで……
史緒里:もしかして顔見れたり?!
〇:それは、無いかな笑
史緒里:ちぇー
クラス全員でその後メニューや衣装などを話し合い文化祭前日になった
??:よっ!!久しぶりだなっ 〇〇
〇:設楽さんお久しぶりです
日村:全然逢いに来てくれなかったら寂しかったよ〜
〇:会いに行ったら切られそうで…
設楽:そんな事する訳ないじゃんはねぇ?? 日村さん
日村:そうそう!! 切りたいって気持ちなんて全く無いからさ〜
〇:あの、もう座らせてますけど
設楽:立ち話もあれだし、それに明日文化祭で執事やるんだろ??
〇:どうしてそれを……
日村:飛鳥ちゃんが嬉しそうに言ってたよ
〇:あ、
設楽:それに明日は良い機会なんじゃないか??
〇〇が前進む
〇:僕がですか??
設楽:そう 確かに1番はさくらちゃんかも知れない
でも、もう叶わないんだ どんなに願っても
それにさくらちゃんの願いは〇〇の幸せだろ??
彼女を作って欲しいって言ってたよ
自分の人生は自分が主役じゃなきゃいけない
自分の事だけを考えてたまには幸せになってもいいんじゃないか??
もう〇〇の中にそうしてあげたい人は居るはずだからさ
日村:語るね〜
設楽:まぁね 〇〇だから言うんだよ 俺らだって幸せになって欲しい 笑って欲しい
日村:毎月来て日常の事聞かせてよ
〇:…………はい。頑張ります
設楽:これはその大きな一歩だ お代はいいから来月いい報告待ってるよ
〇:何か上手くまとめられた気が、
日村:ん??そんな事ないよね??
設楽:そうそう ほら、もうさっぱり
〇:久しぶりに自分の顔見ました
日村:〇〇は人を笑顔に出来るんだからそれを無駄にしないようにねっ
〇:はいっ
設楽:帰ったら飛鳥ちゃん喜ぶぞ〜
〇:そうですかね
日村:抱きついてくれるよ
〇:それは毎日です
設楽:あははは いい事だ
〇:ただいまぁ
奈々未:お、男前じゃん
飛鳥:にぃに??
〇:そうだよ??
飛鳥:かっこいい
奈々未:私の弟なんだから当たり前よ
飛鳥:奈々未は別に良い
奈々未:なっ、反抗期か
飛鳥:にぃに抱っこ〜
〇:いつまで続くかな〜
飛鳥:ずっと!!
両親が居なくても3人はずっと仲良しどんな事があっても乗り越えられる
〇〇の扉ももう少しで開きそうな予感がした
翌日
拓馬:よっ!!久しぶりに一緒に行こうぜ
〇:朝練無いのか
拓馬:そっ やっぱりそっちの方が似合うぜ
〇:あ、ありがとう
2人で少し歩いていると後ろから……
美月:どーん!! おはよ〇〇っ、あれ、人違い??
拓馬:〇〇であってますよ
美月:えー!! めっちゃイケメンじゃん
美波:ほんとだ……
史緒里:かっこいい
〇:おはよ みんな
美月:1番気合い入ってるじゃん
〇:いやこれは、
一実:どうしたの皆
七瀬:なんかあったん??
〇:いや、別に
七瀬:え……髪めっちゃ切ってるやん
一実:かっこよくなってるじゃん
七瀬:…………
美月:あれ、なぁちゃん顔真っ赤じゃん
七瀬:え?? そんな事あれへんよ//
美波:どタイプなんだぁ
〇:???
拓馬:……ほんと無自覚は怖いぞ 〇〇
〇:へ??
生駒:よーし!!売り上げ1位目指すぞ〜!! 焼肉連れて行ってあげれるように頑張れー!
〇:似合ってる??
七瀬:う、うん。似合ってるで//
〇:七瀬似合ってるよ 可愛い
七瀬:あ、ありがとう。
美月:真生も似合ってるよ
真生:あ、お世辞どうも
美月:はぁ?! 一々言わなくても良くない?!
真生:可愛いとでも言って欲しいのかなって
美月:別にいらないし!!
美波:仲良くやんなよ……
奈々未:相変わらず気合い入れてるね〜
白石:何食べよ〜
絵梨花:まずは唐揚げと焼きそばとー
沙友理:たい焼きもあるって!!
深川:そんな急がなくてもあるから
飛鳥:まいまい〜 抱っこちて 怖い
深川:あら、よいしょっと
飛鳥:えへへっ ありゃと
奈々未:さぁ、行きますか 文化祭
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