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マドンナの執事はワルクナイ

いつもより1時間速く準備し七瀬の家に向かった

インターホンを鳴らすとゆっくり鍵が開き寝起き感満載の七瀬が顔を出した

七瀬:あ、おはおぉ

〇:おはようございます

七瀬:ちゃんと見れたんやなぁ

〇:はい、入ってもいいですか??

七瀬:ん?あぁええよぉ〜

〇:朝ごはん何食べます??

七瀬:え、リクエストしていいん??

〇:まぁ、間に合えば

七瀬:ローストビーフで

〇:人の話し聞いてました??笑

七瀬:ご飯炊いとるで

〇:なら問題無しです

七瀬:あ、お弁当もお願いなっ

〇:あ、はい

七瀬:準備するからあと頼むなぁ〜

〇:はいっ よし、やるか

手馴れた手つきでお弁当を30分で作り上げ朝ごはんを20分で仕上げた

七瀬は朝ごはん出来たと同時にテーブルに座った

朝の寝起きと見違えるほどの可愛さを放っていた

七瀬:うぉーありがとうなぁ 〇〇は食べへんの?

〇:食べて来たので

七瀬:なんでーや一緒に食べな寂しいやんかぁ明日から一緒に食べるから食べてきたらあかんで??

〇:分かりました

七瀬:はよ敬語取ってやっ

そう言って睨みつけられたが怖さの欠片もなかった

〇:が、がんばる。

七瀬:同級生なんやから気にしいなや?

〇:会ってまだ2日ですけど、

七瀬:日数なんて関係ない 会話したらもう友達やっ

〇:独特の世界線……

七瀬:てか、食べへんのなら真正面座らんといてぇや

〇:食べ、にくい??

七瀬:当たり前やろ会ってまだ2日なんやから

〇:あ、ははっ あ、ゲームしてていい??

七瀬:ええけどやり方分かんの?

〇:昨日調べてきた

七瀬:変態やな

〇:訳わかんないんだけど笑

七瀬:ふふふっ 冗談冗談

〇:いや、さっきまじの目してたよ??

七瀬:七瀬ジョークや

〇:ダサっ

七瀬:あぁ?!

〇:早く食べないと遅刻するよ

七瀬:この、覚えとけよ

その後〇〇は初期設定しただけで七瀬は食べ終え食器を洗い学校に向かうことに

〇:もう少しゆっくり食べてくれたら出来たのに

七瀬:そんなことするわけないやろ あっそうや今日の放課後買い物行くで

〇:何買いに行くの?、

七瀬:まぁ、色々や

〇:わ、わかった

七瀬:あ、弁当忘れた

〇:………何してんの

七瀬:取ってくるから先行っといて

〇:いいよ、僕が取ってくるから

七瀬:間に合うん?

〇:学年1位だから遅刻と早退は免除されてるよ

七瀬:……うざ

〇:取りに行かないよ?

七瀬:……ふんっ

〇:素直じゃないんだから

七瀬:お願いします、

〇:ふふっはいよ

七瀬:気ぃつけてや〜!

〇:うん!!

七瀬:なんや今ちょっと可愛いと思ってしもうた。

七瀬が学校に着いて20分後ぐらいに〇〇が到着した

〇:すみません、遅れました……

先生:凄い汗ね、ゆっくり休みなさい

〇:すみません、ありがとうございます

先生:本当は罰を課せたい所だけど今日は大目に見てあげる

〇:あははっ

??:あ!!〇〇!!久しぶり〜!!

〇:…………なんで居るの?? 美月

美月:え、なんでってここに来たかったから上京してきちゃったっ

〇:やっぱり先生僕帰ります……

美月:え〜何でよーせっかくの再開なのに〜

七瀬:なんであんな馴れ馴れしいねん腹立つなぁ

〇:わかったからその接し方やめて疲れる

美月:…………酷い。うぅぅぅ。

〇:は、ちょっと。

先生:…………山下さん芝居は後でね??

美月:あ、バレてました??

〇:あの野郎。

美月:あ、〇〇の席の前だからよろしくね??

〇:なっ。だる

美月:休み時間だけじゃんっうるさいのっ

〇:だから良いって問題じゃないでしょ

先生:授業始めてもいいかしら??

2人:すみませんでした

七瀬:あやつライバルやな

2人は大人しく席に座ると思いきや睨み合い美月は前を向いた

隣をむくと頬を膨らます七瀬の姿があった

〇:どうしたの あっお弁当後で渡すから

七瀬:そんなんで拗ねる器ちゃうしっ

〇:拗ねてる時点で器小さいよ笑

七瀬:どつくぞ??

〇:ごめんなさい

〇〇は基本授業を聞かず空を眺めたり何かを思い浮かべて書いている様子にみえた

七瀬はそれが気になりちょっと目を横に向けるとそこには1週間の献立表が書いてあった

七瀬は少し微笑んで授業に集中した

4時間目終了後……

美月:〇〇〜お腹減ったぁ

〇:ご飯は??

美月:持ってきてなーい

〇:売店あるじゃん

美月:どこにあるのか分からなーい

〇:……はぁならこれ食べてて買ってくるから

美月:え、いいの?!

〇:うん 七瀬ちょっといってく、

七瀬:ななも行く

〇:そ、そっか じゃあ行こっ

美月;あっ、むぅぅぅあの女許さない〜

七瀬:べーだっ

〇:どうしたの??

七瀬:ううん、なんでもあれへんよ なな唐揚げ食べたいなぁ

〇:入れてる

七瀬:え、さすがっ

〇:どうも

〇〇はサンドイッチとおにぎりを買い教室に戻ると

〇:美月まだ食べてなかったの?

美月:一人で食べるの寂しいじゃん 一人は夜と朝で十分

七瀬:ななはそれ解決したでっ

美月:え、そうなの?!

〇:……ん??いつ仲良くなったの

七瀬:今は〇〇を執事として雇ってるねーん

〇:あ、七瀬それ、

美月:〇〇を、執事で、雇ってる??

七瀬:そそっ家事やらご飯やらしてくれてるねん

美月:ふふふふっ てことは彼氏じゃないのか

七瀬:そうやで??こんなん彼氏になんかしやんよ

〇:失礼だな

美月:じゃあ私〇〇と付き合うので執事辞めさせます

2人:…………は??

〇:いや、何言って、

美月:私本気だよ?? あの言葉嘘じゃないからね??

〇:でも、もう

美月:言葉に期限なんて無いの 一生残るんだよ??

七瀬:やっぱり2人昔から知ってたんやな

〇:幼なじみだよ 東京の時の

美月:なあちゃん私が〇〇を貰うから

七瀬:は、絶対させへんからな!! ななだけの執事!!

美月:美月だけの彼氏!!

〇:あの、ご飯食べません??

2人:〇〇は黙ってて!!

〇:あ、すみません

この言い合いは昼休みを全て使い昼ごはんは〇〇は1人で食べた

美月の彼氏になるか、七瀬の執事となるか……

貴方はどっちを選びますか??

続く

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