夢刀に憧れて……
あの一件から1週間後の事未だに廉は目を覚まさずにいた
あの直後即中止になり翌日から普通の座学が始まった
死者や怪我人は出ず廉だけが力を使い果たし気を失っている
美月:廉……
飛鳥:まだ居たの
美月:あ、飛鳥さん
飛鳥:初対面からそんな日が経ってないのにどうしてそんな心配すんのよ ただのタッグだったんでしょ?
美月:……私の容姿を見て何も言わなかったんです。
小さい頃からこの尻尾が嫌われる原因で。
飛鳥:あ〜。悪魔の尻尾ね
飛鳥は窓を見つめながら椅子に座った
美月:こんなの普通の人間にある訳ないじゃないですか、なのに親は何も言ってくれず普通の人間としか言わなかった
でも、これがあるから色んな人に避けられ、怖がられた
飛鳥:ふーん、じゃあなんで夢師になろうと思った訳?? 復讐??それとも自分を紛らわす為??
美月:そんなんじゃありません 自分を変えたいと思ったし何より人々を救う悪魔になってやろうと思って
飛鳥:まぁ、実際悪魔だしね
美月:え??
飛鳥:人間と人間は何も問題なく子供が産まれるけど、元夢師と人間の子供は必ず元夢師の能力を引き継いで産まれる、夢師と夢師だと夢力が強い方が継承される
ここの学校に来たみんなはそれを持っている、まだ何も現れてないだけ、人間と人間の夢師は極僅かにしか居ない
美月:特夢にはいるんですか??
飛鳥:居る、生駒里奈
特夢2、そして唯一〇〇とまともに闘える夢師
美月:……凄い。
飛鳥:はっきり言って今のあんたじゃ1夢にすらなれない 私を越えるとか抜かしてたけど到底無理
その尻尾は死率を3割あげると言われるほど弱い
でも、己自身を磨けば武器になる
美月:これが武器に??
飛鳥:さぁそれはあんたが見つけなさい
私を越えてみなよ 廉と一緒に
美月:……はい!!ありがとうございます!!
飛鳥:じゃっ
飛鳥は窓を開けて飛び立った
〇:よっ 珍しいな 生徒に気にかけるなんて
飛鳥:何、盗み聞きしてた訳??
〇:いやいやそういうつもりじゃないけどさっ
懐かしいなって
飛鳥:あっそ
〇:冷たいなぁ〜昔の仲なんだし
飛鳥:はいはい 分かったからあっち行け
〇:ほんと、反抗期なんだから じゃっちょっとまた席空けるから頼むな!
飛鳥:はぁ?! あんた!! もお、もうちょっとそばに居ろよバカ
廉:う……
美月:廉?!廉?!
廉:美月、
美月:良かったっ 目を覚ましてくれて。
真夏:あ、目覚ましたの??大丈夫??
廉:はい。ありがとうございます。
美月:あんな威力出せるなんて驚いたよ
廉:正直賭けだった。父さんも数回続けて1度も耐えられたことは無いって言ってた技
真夏:みんな大騒ぎだったよ??特夢の人たちも驚いてたよ
廉:そうなんですか……
絵梨花:ほんとほんと驚いたよぉ
廉:絵梨花さん
美月:あ、特夢の絵梨花さん。
絵梨花:やっほ でもあの時に出してくれて良かったよ
廉:それはどういう……
絵梨花:あの攻撃を自力で防いだ生徒が居たの
ほとんど私達が守ったけど一部の人間は防ぎきった
美月:凄い……今の段階で。
真夏:今年は荒れそうね
絵梨花:うんっ すっごく楽しみなんだぁ〜
廉:階級試験ってどれくらいなんですか??
絵梨花:えっと月日で言えば半年だけど、体感は1年かな 実技は全て一日の時間が倍になる所で修行してもらうからね
廉:そうですか、なら早速飛鳥さんに、
絵梨花:飛鳥はダメだよ、これから任務だから
廉:そんな。
絵梨花:私で良かったら教えてあげようか??
美月:いいんですか??
絵梨花:丁度やり合える子欲しかったしっ
ねっ史緒里
史緒里:はいっ
絵梨花:と、言うことで明日からよろしくね!
2人:はい!!
廉:あ、ちなみに座学って
絵梨花:ん??自習
私たちは環境を与えるだけ たまに教えるけど
ほとんど私らが作ったロボットと戦うこと
廉:あ、そうなんですか……
絵梨花:まっまずは起きたら飯!!
廉:はい!!
美月:え、もう大丈夫なの??
廉:真夏さんの薬のおかげでね
真夏:えっへんっ
美月:はは、凄いな
第1章 「始まり」 [完]
「廉:僕じゃ何も守れないのか……
??:お前などただの出来損ないにすぎん
何も守れず仲間を見捨てる奴になるだけだ」
「白石:おまたせっ
橋本:後は任せろ」
「飛鳥:うわぁぁぁ!!!」
第2章 「希望に満ち溢れた絶望」