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バイト先の娘さんが推しメン?!

〇:お疲れ様でーす

店主:おう!おつかれ〜 今日もよろしくなっ

〇:はい!

高校から始めた鰻店のバイト

長年やってる事もあり味はピカイチ

〇〇は今年で4年目になる

店主が優しいからなのかお客さんまで心温かい人が多く来客される

その雰囲気が離れられない理由の一つだ

アルバイトは〇〇しかおらず店主、店員2人、〇〇の4人で成り立っている

店主:あ、そういえば来月娘が帰ってくるんだけどさここで休みの日働くらしいから優しく頼むわ

〇:分かりました!!

初めての後輩にワクワクしていた〇〇だがこの時まだ何が起こるかも知らない……

1ヶ月後。

おばあちゃん:あら、〇〇君今日も偉いわね

〇:いえいえ、いつものでいいですか??

おばあちゃん:えぇ、お願いね

〇:はいっ

??:ただいまぁ〜

店主:おぉ?!よく帰ってきたな

??:うんっ いい匂い〜 鰻食べていい?

店主:おう!座って待ってて〜遥香に水運んでくれる??

〇:はぁい ん??遥香?? 

遥香:ん??この人は??

店主:アルバイトよ 〇〇、仕事は〇〇から聞いてやってくれ

遥香:わかったぁ〜 よろしくお願いしますね??

〇:か、か。か、

遥香:あれ、どうしたの??

〇:かっきー、ですか??

遥香:え??うん、そうだけど。

〇:僕、大ファンなんです!!

店主:あれ、乃木坂好きだったの??

〇:はい!! 加入当初から好きで……

遥香:え、握手会とか来てくれました??

〇:いや、恥ずかしくて。

遥香:でも今普通に喋れてますよ??

〇:確かに……同い年、だからかな

遥香:え?!そうなの?!

〇:うん笑

遥香:え、ちょっとお話ししようよ

〇:僕、バイトだから……

遥香:あ、そっか、なら後で話そ??

〇:う、うん

店主:〇〇ニヤケ止まってないぞ笑

〇:え、あ、す、すみません……あ〜可愛い。

遥香:ふふふっ

店主:お、いい感じ……

それから遥香は〇〇を見ながら鰻を美味しそうに食べていた

〇〇も食べている姿をバレない程度にチラ見しながら仕事をこなして行った

そして仕事が終わり片付けをしていると……

遥香:あ、お疲れ様〜 〇〇君お腹すいてる??

〇:あ、うん。

遥香:そうだと思っておにぎり作ったんだぁー 食べる??

〇:え、いいの?!ありがとう〜

店主:遥香、自炊してるか??

遥香:え……時々??

店主:してないな。何入れたの、

遥香:えーと、塩と胡椒。

店主:料理も教えてあげるから自炊するんだぞ??

遥香:はい。

店主:〇〇別に無理に食べな、

〇:美味しい、美味しいですよ!

遥香:ほんと?!良かったぁ〜愛情はこめたねん

〇:ちゃんと伝わってきますよっ

〇〇は黙々と食べおにぎりを完食した

〇:じゃあ裏の方片付けてきますね!ご馳走様でした!

遥香:うんっ!!

店主:…………どれどれ。しょっぱっ!!

遥香:え、うわ!!まず!! うえーこんなん食べ物じゃない、

翌日

〇:おはようございます〜

店主:おはよー

遥香:あ、あの!!昨日のおにぎりごめんなさい。

〇:ん??全然大丈夫だよ??

遥香:でもあんなの食べ物じゃないし。

〇:まぁ、しょっぱかったけど、気持ちが暖かったから大丈夫だよ

遥香:ありがとう。今度はちゃんと作るからまた食べてくれる??

〇:もちろんっ

遥香:やったっ あ、今日からよろしくね??

〇:よろしくっ

〇〇は1から接客等教えこんだ

飲み込みが早くすぐに馴染んでいた

遥香:いらっしゃいませ〜!

男:おや、新しいバイトさん??

店主:僕の娘です

男:そうかい、お父さんに似なくてよかったね笑

店主:ちょっとどういう意味ですか笑

男:あはは冗談じゃよ いつものお願い

店主:はいよー

遥香:お水お持ちしました

男:ありがとう 名前はなんて言うのかな?

遥香:はるかです

男:遥香ちゃんか、〇〇君気になっとるのかい??

遥香:え、いや、

男:そうか、乙女の目をしてたから気になってね

悪かったよ

遥香:いえいえ、失礼します。

私が〇〇君のこと。

時間が経つにつれ2人はどんどん仲良くなっていた

アイドルと言うことを忘れて、男と女として接していた

遥香はそれが嬉しかった

〇:遥香〜これお願いー

遥香:え〜〇〇が持ってってよー

〇:今洗い物してるから手が離せないの!

遥香:か弱いのに〜

〇:持てるでしょ

遥香:むぅー お待たせしました 鰻御膳です

女:ありがとう

男:2人付き合ってるのかい??

遥香:はえ?!

女:こらこらお父さんデリカシーのないこと聞かないの

男:あーすまんすまん 〇〇君に彼女が出来たならそら嬉しいからな

女:そうねぇ、ずっと働いてくれてるからね

遥香:あ、そうなんですね、

男:まぁ、機会があればよろしく頼むよ

遥香:はいっ 失礼します

〇:怒られてたの??笑

遥香:そんなんじゃないしっ

遥香がバイトを始めて3日が経った時

店主:遥香、〇〇 明日2人とも休んでいいぞ

遥香:え??どうして??

店主:2人で出かけてきなさい

〇:え、2人でですか??

店主:あぁ 〇〇も女の子の経験しとかないとな笑

遥香が女の子かは別として笑

遥香:ちょっとお父さん?!

店主:あははは 冗談冗談

遥香:もう

〇:いいの??僕でも

遥香:うんっ いいよっ 

店主:じゃあ決まりだなっ 楽しんでこい!!

ーーーーーーーーーー

〇:ふぅ。緊張してきた。

遥香:おまたせ〜 待った??

〇:ううん、大丈夫

遥香:ごめんね、オシャレ服持ってきてなくて、

〇:綺麗だよ

遥香:あ、ありがとう。行こっか

〇:うん、

2人は横に並んで歩き出した

近くに商店街があり、そこに立ち寄った

遥香:うわ、見て!〇〇!ペンギン!!

〇:あ、ほんとだ 飛鳥さんだね

遥香:工事中の??

〇:そうそう笑 梅さんがしてたやつあれ面白かったな〜

遥香:ムスッ

〇:あれ、どうしたの、ペンギンみたいな口して笑

遥香:してないしっ

〇:あ、これ遥香にそっくり笑

遥香:もう!!怒ってるんやからな!!

〇:あははは 益々そっくり

遥香:どこがやねん!!

〇:記念に買ってあげる

遥香:なら〇〇はこれや

〇:アザラシ?! そんなでかくないでしょ

遥香:身長高いやん

〇:それでアザラシ??

遥香:なんか悪いんか?

〇:いや、

遥香:ならええやんっ

2人に似た動物を買いそれをお互いにプレゼントした

遥香:ふふふっ アザラシ笑

〇:そんな笑う??

その後もご飯や服をお互いにコーデし合ったりデートを楽しんだ

楽しい時間はあっという間に過ぎていった

遥香:今日はありがと

〇:こちらこそ、こんな経験二度と起きないよ笑

遥香:遥香が推しメンやもんな??

〇:うんっ これからもずっと応援してる

遥香:ありがとっ じゃあ次会うときはファンとアイドルやね

〇:だね、次はちゃんと会いに行くよ

遥香:言ったな?? 待ってるでっ じゃあまたねっ

〇:うんっ また……

ーーーーーーーーーー

剥がし人:次の方〜

〇:あ、その服

遥香:ふふっ似合ってる??

〇:とっても

遥香:〇〇も似合ってるよ 世界一……

〇:え、最後なんて??

剥がし人:お時間でーす

遥香:またねっ

〇:あ、また!!

ひとつ変わったことと言えば長期休みになると……

遥香:ただいまー

店主:おかえり

〇:おかえり、遥香

遥香:ただいまっ 〇〇

遥香はバイト目的では無く〇〇目的で帰ってくるようになったこと……

【完】

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