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僕らの伝説のアイドル

旬:〇〇遂に来たな……

〇:うん。最後。だね。

旬:何もう泣きそうなんだよ

〇:まだ、泣かないよ。行こっか

旬:おう!!まいやん〜

2017年2月20日

 この日は乃木坂の中でも片手に収まる歴史の一日となった日

橋本奈々未 卒業コンサート

初期から白石麻衣の隣で乃木坂を支えた人気の誇るエース

〇〇は結成当初から応援していた

そして今日卒業し芸能界からも引退する

チケットはまさかのアリーナ席

2人は緊張の中足を踏み入れた

始まる直前既にサイリウムは緑1色に染められていた

誰もがその人の卒業を称えるかのように……

そして乃木坂の始まり overtureが流れ会場は熱気で溢れた

〇〇はずっと橋本奈々未だけを追いかけていた

どんな時の表情もアイドルで美しく見えた

御三家でThreefold choiceを披露した時は誰もが鳥肌立っただろう

旬:え、やばいって!まいやーん!!

〇:綺麗だな……

旬:ふふっ最後の御三家だもんな。

間奏部分のななみんコールは喉が枯れるほど叫んだのは今ではいい思い出

そしてまいやんの手紙 一人一人舞台袖にはけていく時の会話

泣かされるところが沢山あった

そして最も涙を流した時それは……

姉妹とも言われた 奈々未 飛鳥の2人のシーン

妹のように泣きじゃくり奈々未に抱きついていたのは誰もが涙を流したであろう

アイドルに感動を浸透させれたのも乃木坂だからなのだろう……

そして長いようで短いLIVEにも幕が降りた

〇〇はタオルがビショビショになるぐらい泣いていた

旬:……これ以上泣けねぇわ

〇:まいやんの卒コン

旬:おい!やめろ!しぬわ!!

〇:ははっ だね

旬:げっ、電話きた……

〇:流石に出ないとね、

旬:はい、はい。え?!ほんとですか?!

すぐ行きます! 悪ぃ 赤ちゃん産まれるらしいから行くわ!

〇:おう!気をつけてな!

旬:また連絡する!!

〇〇は何故かもう一度会場に入り関係者の方へと向かった

管理人:ここは立ち入り禁止ですので……

〇:あ、いや、えっと人を待ってまして。

管理人:どなたか面識ありますか??

〇:えーと、それはー

??:管理人さんにさんすみません 私です

管理人:あ、白石さんだったんですね 失礼しました

白石:ふふっ 目真っ赤だよ??

〇:泣きすぎた笑

白石:もう 待ってるよ いこっ

〇:うんっ

〇〇は白石に連れられある部屋に向かった

そこには乃木坂メンバーが勢揃いしていた

〇:あ、え。ここいいの??

白石:いいよ、だって君マネージャーでしょ??

〇:そ、そうだけど。

白石:ななみーん 連れてきたよ〜 ほら行きな

〇:え、おわっ

奈々未:ふふっ 何緊張してんの〇〇

〇:あ、いや。ひ、久しぶり

奈々未:ほんと、全然来てくれなかったもんね

〇:それは、ごめん。

奈々未:でも今日は来てくれたね

〇:うん。最後だから、ね。

七瀬:あれ、あの人は??

絵梨花:ほら、ななみんが言ってた人じゃない??

沙友理:初恋、の人やね??

飛鳥:ななみ〜 うりゃっ

奈々未:いたっ 何よ飛鳥

飛鳥:ご飯行こー??

白石:飛鳥 私たちといこ??

飛鳥:ななみがいい

七瀬:なな達だけでいこ?なっ??

飛鳥:いーやー

奈々未:また後日会ってあげるから、ね??

飛鳥:ほんと??

奈々未:ほんと

飛鳥:………しーさんいこー

白石:ふふっいこっか 貸いちね??

奈々未:ありがとっ

〇:送ってくよ

奈々未:じゃあ外で待ってて

〇:分かった

〇〇は奈々未のスケジュールなどを管理していた密かなマネージャー、〇〇も仕事があり中々辞めることが出来ず付き添うことは出来なかったが隠れマネージャーとして奈々未を支えていた

〇〇は外を出て15分経った頃私服の奈々未がでてきた

奈々未:おまたせっ うわ、さぶ

〇:ほんと、凍え死ぬ

奈々未:車で待ってればいいものを、

〇:まぁまぁ 行きますか

奈々未:うん

奈々未を助手席に乗せて車を走らせた

〇:コンサートとても良かったよ 奈々未らしかった

奈々未:ありがとっ 随分泣いてたね笑

〇:え、見てたの??

奈々未:あんなけ近かったらね笑

〇:うわぁ 見られてたかぁ〜

奈々未:何恥ずかしがってんのよ  7年前も泣いてたくせに笑

〇:あ、あれは忘れてくれよ笑

奈々未:頭に残るからねぇ〜笑

〇:ほんと変わらねぇなぁ

奈々未:君もね笑

〇〇は肉屋に連れてきた

奈々未:なんで肉なのよ

〇:え、お腹空いた

奈々未:あんたねぇ

〇:奈々未も食べるでしょ??

奈々未:……食べる

〇:だろ??そんな顔してた

奈々未:余計なお世話

〇:いたっ!!

ステーキを食べ終え奈々未の家に向かっていた

〇:着いたよ ここでいい??

奈々未:うん ありがとう

〇:おう 久しぶりに会えて嬉しかったよ 頑張れよこれから

奈々未:何言ってんの 上がりなよ 

〇:え??

奈々未:少し話そ

〇:あ、おう。

〇〇は車を停めて奈々未の家に上がった

〇:お邪魔します

奈々未:どうぞ

〇:相変わらず綺麗だな

奈々未:どうも

〇:あれ、飛鳥ちゃんじゃん

奈々未:言ったじゃんアイドルとして好きだって

〇:ちゃんと集めてるし直筆いっぱいあるじゃん

奈々未:メンバーの特権っ

〇:せこ

奈々未:はい水

〇:ありがとう

〇〇は渡されたコップの水を飲み干した

奈々未:ねぇ、あの時の事覚えてる??

〇:ん??あぁ〜覚えてるよ

奈々未:あの時、時が来たらって言ったの覚えてる??

〇:うん、まさかアイドルになるなんてな

奈々未:びっくりした??

〇:そらするよ 縁なんてないと思ってたし

奈々未:ふふっ まぁね 弟に大学いって欲しかったからさ

〇:そっか。

奈々未:〇〇も仕送りしてくれてたんでしょ??

お母さんから聞いたよ 匿名で毎月5万入った封筒が来るって

〇〇の字ってすぐ分かったらしいけど

〇:あははは バレてたか〜

奈々未:何でそんなことしたの??

〇:アイドルになった理由を聞いたからさ

本当は離れて欲しくなかったし友達であれ近くに居たかった

奈々未:まさか早く卒業させるためにしてたの??

〇:………ま、まぁ。

奈々未:ふふっあはははは!!

〇:な、なんだよ。

奈々未:ほんと〇〇らしいね そういうとこ好きだよ

〇:え。

奈々未:まぁ失敗しても5年続けて辞めるつもりではいたし良かったんだけどね これ今まで仕送りしてくれてた分返すよ

〇:え、300万だぞ??

奈々未:何自分が送っといて言ってるのよ 受け取れるわけ無いでしょ

〇:いや、でもさ奈々未が……

奈々未:そんなに受け取りたくないの??

〇:まぁ、

奈々未:ならこうする??

〇:ん??

奈々未:このお金はこれから2人のために使う

〇:………え。いいのか??

奈々未:言ったでしょ 時が来たらって

卒業した後のことよ 〇〇が嫌ならいいけど

〇:いや、それは……

奈々未:ふふっ なに??

〇:………奈々未、まだ君のことが好きです

付き合ってください。

奈々未:合格 

〇:え??

奈々未:いいよ 付き合ってあげる

〇:ほんと??

奈々未:嘘なんか言わないよ だからまずこのお金は持っててこれ無くても大丈夫だから

〇:よっぽど貰ってたんだな……

奈々未:君もね 毎月仕送り5万は相当よ

〇:あははは まぁ、きつかったけどね笑

奈々未:これからよろしくね?? 〇〇

〇:こちらこそ、奈々未

そして5年後……

〇:おぉ、でっかいなぁ いつ見ても

奈々未:ほんと、あの子も成長したね

〇:行きますか

奈々未:うんっ

??:あ、奈々未〜

奈々未:飛鳥 卒業おめでとう

飛鳥:ありがとっ

さくら:あ、奈々未さんだ。

遥香:相変わらずお綺麗……

〇:飛鳥ちゃんおめでとう

飛鳥:ふんっ 私のななみん取りやがって

〇:何時まで引きずるのよ。

美波:奈々未さん!お久しぶりです!!

奈々未:あ〜梅ちゃん 久しぶり〜

金川:あ、な、奈々未さんだ。

〇〇はこの時確信した

何時まで経っても乃木坂46の中で橋本奈々未という人は伝説のアイドルなんだと……

奈々未:じゃあいこっか

〇:おう 頑張れ

飛鳥:ふんっ 

その人を今はお嫁さんとして向かい入れた僕は世界一幸せものなのかもしれない

【完】


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