思いがけない場所で片想いの先輩と出会った話

飛鳥：おはようございます

店長：おっ おはよぉ 今日これ頼んでもいいか？？

飛鳥：え……こ、これですか？？

店長：一声かけるだけでいいからさっ 頼む

飛鳥：…………わ、分かりました。

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男：〇〇次どこ行く〜？？

男1：ボウリングとか？？

男：あり！！点数低いやつは全奢りとか！

〇：金ないのに負けたらどうすんの？？

男：スリルだよ それに勝てばいい話し

〇：なら行こっか

男1：っしゃー！決まりー！！

大学の授業終わりボウリングに来た3人

男：なんか着ぐるみ着たクマがいる

男1：ちょっとオドオドしてんな からかいに行く？？

〇：迷惑になるからやめとけって

男：ちょっとだけ〜クマさんそれ頂戴！！

着ぐるみ：あ、どうぞ

男1：あれ、中の人女の人じゃね？？

男：まじ？！ 顔見せてよ！！

〇：あのな、小さい子もいるんだからそういう事言うのやめろ

男：こんなデカいクマが存在する訳ないだろ？？

男1：それにもし〇〇の好きな飛鳥先輩が中に入ってたらどうすんだよ

〇：それは、ちょっと気になるけどさこんなことする様な人じゃないし飛鳥さんとはちゃんと話したいの

男：優男だな、ほんと 〇〇も貰っときなよ

てかこれ割引券じゃんっ ラッキー

着ぐるみ：どうぞ 

〇：ありがとうございます ん？？

男1：はやくいくぞ！！

〇：あ、待ってよー！！

着ぐるみ：こんなことってなによ……飛鳥ちゃんだってしたくてしてる訳じゃないし。

ボウリングの勝負は〇〇が圧勝し2人が割り勘するという形になった

それから翌日〇〇は屋上で絵を書こうと上がるとそこには先客がいた

〇：あっ……

飛鳥：気の利いた言葉なんて〜思いつかないけど〜

〇：綺麗な歌声だなぁ

飛鳥：ふぅ……こんな感じでいっか バイト行くかぁ

〇：やばい。

飛鳥：ん？？誰かいる？？  気のせいか

〇：ふぅ、危ない。 いつか飛鳥さん書いてみたいな。

飛鳥：え？！今日もですか？！

店長：思ったより好評でさ、売上伸びてきてるのよ

時給あげるからお願いっ

飛鳥：まぁ、そこまで言うなら。

店長：ありがとう！！じゃあお願いね！

飛鳥：はい。

飛鳥は再びクマになりチラシを配っていた

〇：はぁ〜マジで書きてぇ〜 青空の下で飛鳥さんを、うわ！！

？？：きゃっ！！いててて……

〇：あ、すみません！！大丈夫です、かぁ〜？！

あ〜！！！

飛鳥：ん？？ なんか顔が涼しい……あー！！

〇：可愛い……

飛鳥：え？？

〇：小さい顔に大きな身体……何をしてても可愛い。

飛鳥：ちょっと、どこ見て歩いてんのよ

〇：あ、飛鳥さん、すみません！！お怪我はないですか？！

痛いところはないですか？！

飛鳥：う、うん。まぁ大丈夫だけど……

〇：良かった。あ、初めまして飛鳥さんの事が大好きな3年の〇〇です

飛鳥：自己紹介混じりに気持ち伝えてくるな

別に私はあんたのこと好きじゃないし初対面じゃん

〇：鳥丸って言ったら分かります？？

飛鳥：………はっ。ま、まさか。

〇：ふふっ 全て分かりますよっ

飛鳥：………ちょっと、誰にも言ってないよね

〇：当たり前ですよ、僕だけですっ

飛鳥：はぁ……バイト21時に終わるからどっかで時間潰してて

〇：え？！いいんですか？！

飛鳥：すぐ終わるけどバイト中だから

〇：分かりました！！待ってます！！

あ、頭お返しします それでは！！

飛鳥：……はぁ〜 好きかと思ってた人があの人だったなんて、なんか複雑。

〇〇は近くで21時まで時間を潰し飛鳥が出てくるのを待っていた

飛鳥：おい、

〇：あ、飛鳥さん お疲れ様ですっ

飛鳥：行くぞ

〇：はい！！

飛鳥：〇〇ってさ何でそんなに私の事好きなの？？

〇：歌声と容姿が好きなんです 透き通るような声だし小顔でいつも綺麗な服着てるので

飛鳥：あ、そ、そう。

〇：飛鳥さんはなんで歌い手になろうと思ったんですか？？

飛鳥：別に……理由は無いけど。

〇：理由無いのにあんなに上手いんですか？！

飛鳥：ま、まぁ。

〇：やっぱり才能だなぁ さすがですっ

飛鳥：お、おう。そもそもなんで私があの歌い手だって分かったのよ

〇：実は屋上毎日居てたんです 絵を描くために

飛鳥：なっ……

〇：たまたま屋上で歌ってるの聴こえてからファンになって

飛鳥：いたの？！

〇：はい、なんなら1年から居ましたよ 日常だったので

飛鳥：気配うっす

〇：それが上見に出たので良かったですっ

飛鳥：ふふっ そっ  これからも何も変わらず誰にも言わないでよね？！

〇：分かってます！！ 

飛鳥：じゃあ、約束

〇：はいっ！！

飛鳥：またなっ

〇：お疲れ様でした！！ ん？？ これからも変わらず？？

次の日もその次の日も変わらず〇〇は屋上に来て絵を描いていたが飛鳥も変わらず本を読んだり歌を歌ったりしていた

だが変化したのは2週間後の事……

飛鳥：〇〇 そこ居る？？

〇：あ、はい 何でしょう

飛鳥：歌できたから聴いてよ

〇：え、いいんですか？？

飛鳥：と、特別だぞっ

〇：はいっ！！

飛鳥：ふふっ

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飛鳥：〇〇〜

〇：はいっ！！

飛鳥：今度ご飯行くぞっ//

〇：………是非！！

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〇：飛鳥さん、ご卒業おめでとうございますっ

これからも頑張って下さいね 遠くからずっと応援してますっ

飛鳥：いやだ

〇：え？？

飛鳥：遠くなんてやだ。飛鳥ちゃんの隣でずっと応援しろっ//

〇：えっ……

【完】