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社長と子連れ家政婦が結婚しました

白石:入ってもいい??

〇:いいよ〜

白石:はい、お水

〇:ありがとう あ、そいえば麻衣

白石:ん??

〇:もう家政婦やめてさ俺の家で住まない??

白石:………え??

〇:家にいちいち帰るの面倒でしょ?? 夜遅くまで居てくれてるんだから

白石:え、でも、迷惑だし。

〇:全然そんな事ないよ 僕だって家に引きこもって仕事してる半ばニートだしさ笑

白石:いいの?? 

〇:いいよ、 給料もちゃんと払うからさ麻衣は気にせずリラックスしたら??  こんな状況になったのは麻衣のせいじゃないんだからさ

白石:………ぐずっ。ありがとう

〇:麻衣、結婚しよう

白石:………はいっ

こうして2人は結婚した

困ってそうにしている所を〇〇が声をかけたのがきっかけ

浮気され生きる力が無くなったと言うことで〇〇が家政婦として雇って半年後結婚した

そして今日から結婚生活が始まる

部屋は余っているため引っ越さなくて済む

〇:お、きたきた

麻衣:よいしょ ほら、2人も入って

〇:ん??2人??

さくら:さくらでしゅ、えーとごしゃい!!

美波:みなみです 13歳です よろしくお願いします

〇:あ、よろしくね??

麻衣:あれ、子供の話ししたこと無かったけ

〇:初めて聞いたけど、全然いいよ、可愛いし

麻衣:ごめんね、

さくら:うわぁ!てれびだぁ!!

美波:こら!さくら!!

〇:ふふふっ 荷物はもうまとめた??

麻衣:うん もうすぐ届けに来てくれると思う

〇:そっか 楽しくなりそうだ 

麻衣:邪魔になったらすぐ言ってね??

全然すぐ出ていくから

〇:麻衣?? もう結婚したんだからそんな事言わないの 家族だから、ね??

麻衣:………うん。分かった

〇:よし、部屋はもう伝えてる所使って仕事に戻るから

麻衣:うんっ 頑張って

〇:おうっ あ、今日は早く終わらせるから終わったら買い物行こっか 

さくら:お買い物?!

〇:そう 何でも好きな物買っていいよ??

さくら:ほんと?!やったー!! パパだいしゅき!!

〇:ふふふっ 可愛いなぁ 美波ちゃんも着たいお洋服買っていいからね? 受け入れにくいと思うけど遠慮はしなくていいからね??

美波:はい。ありがとうございます。

〇〇は仕事に戻るとパソコンと向き合った

お昼になるといつもとは違う子が部屋に入ってきた

さくら:パパァ〜ご飯〜

〇:え??1人で登ってきたの??

さくら:ううん、ねぇねに抱っこしてもらった

〇:ん??美波ちゃんか仕事部屋だけど入ってきていいからね??

美波:はい ありがとうございます

〇:よしっ 降りよっか

さくら:パパ抱っこ〜

〇:よしっおいで

さくら:えへへっ ねぇねもー

美波:みなはいいよ

〇:あれ、もしかして持てないって思ってる??

美波:まぁ。

〇:こっちおいで

美波:はい。うわっ

〇:よいしょ よし、下降りよか

さくら:パパ力持ち〜!!

〇:あはは 

〇〇は2人を抱っこしながら下のリビングに降りた

さくら:ママ見てぇ〜!

麻衣:ん??あら良かったねさくら

さくら:えへへっうん!!

〇:よし、着いたぞ

さくら:ありゃと!

美波:ありがとう、ございます。

〇:うんっ あ、麻衣お皿運ぼうか??

麻衣:………

〇:麻衣??

麻衣:……あ、ごめんなさい なんか嬉しくて。

〇:ふふっ これが当たり前になるからさっ よし、ご飯食べよ

麻衣:ぐずっ、うんっ!!

4人:頂きます!!

家族皆でご飯食べることが当たり前、旦那が優しい、家族想いなんて当たり前

一般的に見れば本当に当たり前でならない事かもしれない

でもそれが出来ない人だって大勢いる、世の中に当たり前という言葉が出来てしまったから人は当たり前を基準に、いや、スタートラインにして日々過ごしているのかもしれない

当たり前なんて言葉が無ければ今あなたの状況は幸せと言えるはず

何も無い日々、家族が居て、友達が居て、何不自由なく暮らせている事が幸せな事だと思う

大切な人を亡くした人は果たして不幸なのだろうか

そこからまた当たり前だった幸せを求めてる時点で幸せのゴール地点なのではないか

だから毎日"当たり前"に暮らせていることに感謝し、生きていくことが大切なんだと麻衣に教えてもらった

それほど麻衣は苦しい想いをしてきた

それが涙を流した理由だと〇〇は思った

食事を終え〇〇は再び仕事部屋に戻り仕事に取りかかった

仕事を終えたのは18時頃、〇〇は事前に連絡しており下に降りると3人はもう準備はできていた

〇:お、じゃあ行きますかっ

さくら:お買い物っお買い物っ

〇:あれ、美波ちゃん着替えたの??

麻衣:オシャレした姿見せたかったんだって笑

美波:もぉ!ママ!!

麻衣:ふふっごめんごめん

〇:とっても似合ってるよ 美波

美波:う、あ、ありがとう//

さくら:ねぇね真っ赤!!

美波:こら、さくら!!

さくら:うゆゆゆ

麻衣:乙女になっちゃって笑

美波:もう。

全員車に乗りショッピングモールに向かった

まず全員の洋服を見に行くことに……

〇:何でも好きなの3着買っていいよ

麻衣:え、でもここ……

店長:社長!!どうされたんですか

麻衣:え??

〇:あ、あ〜家族たちの洋服をね

店長:ご結婚されたんですか?!なぜ言ってくれないんです?!

〇:まぁ、急だし、

麻衣:あ、妻の麻衣です。

店長:あ、どうも。社長今日は社員からのお祝いで買わさせて下さい

〇:いや、悪いよ 

社員:買わせてください!いつもお世話になってるので!

〇:いや、君たちのおかげだからさ今日は自分で出すからまた今度、ね??

社員:はい!!

〇:その代わりこの3人にとびっきり似合う服を頼むよ

社員:分かりました!!

麻衣:〇〇このブランドの社長だったの??

〇:まぁね笑 着てる服が僕のだったから嬉しかったよ笑

麻衣:美波ここの大ファンなのよ

美波:うわぁ

店長:試着してみますか??

美波:はい!!

〇:ふふっ 良かった

洋服、おもちゃ、日用品等大袋が10個分になるほどの買い物を終え帰りは回転寿司を食べて帰った

さくらははしゃぎすぎの疲れで爆睡、麻衣も眠っていた

帰り道美波が助手席に乗っていた為少し〇〇は緊張していた

美波:今日はありがとう。

〇:ん??全然よ 父親としてのことをしただけよ

こんな事で認めて貰おうとは思ってもないけどね笑

美波:ううん、もうお父さんですよ。

あんな人お父さんだなんて言えないですから

〇:でも憎んではいないんだね

美波:家族のことは大好きですからそこは感謝してます

〇:なら、いいんだ、これからは僕と麻衣が2人に愛を注ぐから、あ、それと僕が社長って事は黙っててね?

美波:家族だけの秘密、ですか??

〇:そう!! あまり知られたくないからね笑

美波:家族だけの秘密……分かった!!

〇:約束ねっ

美波:うん!!

麻衣:ふふっ

この笑顔を守りぬくと誓った〇〇だった

さくら:パパだいしゅきー

Fin

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