幼なじみは取り扱い注意
〇:しーちゃん!!
史緒里:あ、〇〇〜!!
〇:う〜苦しい〜よ〜
史緒里:えへへっ しおちゃんね 〇〇と結婚するの!!
史緒里母:あら、
〇母:〇〇の事旦那さんにしてくれるの??
史緒里:うん!! しおが幸せにする!!
〇:僕もしーちゃんとがいい!!
史緒里母:あらあら、熱々なこと笑
〇母:仲がいいのねっ
2人は言葉が喋れる頃から仲が良く毎日ずっと一緒だった
クリスマスやハロウィン、ひな祭り等全て2家族揃ってお祝いしていた
だがそんなある日……
〇:しーちゃん、僕ね東京行くことになった
史緒里:東京??
〇:うん、ここから遠いところに引っ越さないといけないの
史緒里:え、どうして??しおのこと嫌いになったの??
〇:違うよ、パパが転勤になるから僕達も行くの
史緒里:そんな……じゃあしおも引越しする!!ママに言ってくる!!
〇:あ、しーちゃん!!
史緒里母:史緒里、うちはここに残るよ 引越しはしない
史緒里:なんで!!〇〇とはぐれちゃう!!
史緒里母:史緒里??一緒に居ることが全てじゃないの はぐれてても電話出来るでしょ??
史緒里がもっと魅力的な女の子になって東京に行けば〇〇君は必ず彼女にしてくれる
史緒里:ほんと??
史緒里母:えぇ だから史緒里はここに残ろ??
史緒里:ん〜分かった!! 〇〇と毎日電話する!!
〇〇が引越ししてからと言うもの毎日19時になると2人で電話して日常の報告などしていた
だが半年たったある日電話が来なくなり掛け直してもかかってこなくなった
史緒里はショックのあまり部屋に引きこもってしまった
連絡が途絶えて12年が経った頃〇〇達は高校1年生になっていた
〇:は??アイドル??
美月:そうそう!! この乃木坂ってアイドルになりたいの!
〇:また急にどうして??
美月:だって綺麗でカッコよくて可愛いなんて最高じゃん!! 皆を笑顔に虜にしたいんだぁ
〇:ならやってみたら??
美月:え、いいの??
〇:やってみたいとこは止めない それに受かるかも分からないし笑
美月:あ〜言ったなー!! 絶対受かって後悔させてやるんだから!!
〇:ふふっ 世の中には可愛い子いっぱいいるんだぞ〜
史緒里元気かな……
美月:え??最後なんて??
〇:いや、何も!! やれる事だけやって来い!
美月:分かった!!ありがとう!!
乃木坂46 今最も勢いが凄いアイドルグループ
清楚を売りに女子からも大人気を誇っていた
そんなグループには受からないと思っていた〇〇だがまさかの最終審査まで行き美月からの連絡で受かったと報告が来た
それを境に〇〇は美月との連絡を遮断し影で応援していた
テレビで見る美月は何か遠くなった気がした
しかし、思いがけない姿を〇〇は見た
〇:えっ……嘘だろ。し、史緒里?? あんな怖がりの史緒里がアイドル??
幼なじみ2人が乃木坂でアイドルをしていた
それから何故か〇〇は乃木坂を追わなくなり就職などに専念した
またそれから8年弱の時が過ぎていた
〇:ふわぁ〜おはよう〜
社員:おはようございます!!
〇:今日何かあるの?? 早退多いけど
社員:今日は山下美月の卒業LIVEなんですよ!!
流石に今日は許してください!!
〇:え、まぁ、日曜日だし、全然いいよ
休んでも良かったのに
社員1:いやいや、夕方からなので流石に仕事したくて。
〇:ありがたいけど、明日は休みなよ??
社員:え、いいんですか
〇:うん、最近忙しすぎて休み取れてないしちょっと遅いGWにしようと思って1週間休みにした
社員1:ありがとうございます!
〇:みんな働いてる時に休んほうが過ごしやすいしね
じゃあ今日もよろしくっ
全員:はい!!
〇〇は今営業の社長をしており東京都内でも有名所に入る会社になっていた
〇:そういえば美月卒業するのか…… ほんとに連絡取ってないからもう忘れられてるよな。
こんなに綺麗になったのか、史緒里も見違えるぐらい美人だな
久々に会いたいけどな、アイドルだしな……
仕事するかっ
〇〇は配信で見れることを知り仕事やりながらLIVE配信を見ていた
〇:ふふっ こんなにも愛される人になったんだな…… 俺も頑張ろ
1ヶ月後お客さんからのクレームが入ったらしく〇〇が家に訪ねることになった
〇:えーと、ここほぼ俺の家じゃん
〇〇が住んでる同じ高層マンションにやってきた
インターホンを押すと扉の後ろから走り音が聞こえてきた
ガチャッ
〇:あ、このた…………え??美月??
美月:早く入って
〇:ん??どういう事??
美月:こっちが聞きたいよ!! 何にも連絡よこさないし握手会にもLIVEにも来ない
何してんのよ!!
〇:あ、ごめん。てかちょっと待って。クレームしたの美月??
美月:こうでもしないと会えないでしょ ツテがないんだから ね?? 史緒里
〇:え??
史緒里:………バカバカバカバカバカ 会いたかったんだから〜!!!
〇:史緒里、久しぶり ぐはっ
史緒里:久しぶりっじゃない!! 何可愛い子2人も放ったらかしにする訳?!
〇:あ、自分で言うんだ
美月:まさか史緒里の幼なじみも〇〇だったなんてびっくり
〇:あはは
史緒里:てかなんで美月と付き合ってたの
〇:え??いや、それは史緒里の時はまだ幼いし
史緒里:そういう問題じゃない!!最初付き合うのは史緒里でしょ!!
〇:え、いや、
美月:史緒里残念だね〜まだ乃木坂だから付き合えないもんね〜 会えないもんね〜
あれ、私卒業したし、今フリーだなぁ〜 付き合ってくれる子居ないかな〜
〇:街中居るよ いてててて
美月:そこは俺いるじゃんとか、ないの?!
〇:忙しいからさ、社長だし、そんな余裕無いよ
美月:じゃあ秘書やる
史緒里:え??
〇:は??
美月:芸能界辞めて秘書やる!!
〇:早とちりするな、誰も付き合うとか言ってないぞ??
美月:どうせ〇〇出会いないから私か史緒里で手打つでしょ??
だから史緒里より有利に立っとかないと
史緒里:はぁ?!許される訳ないでしょ!!
〇〇は史緒里の!!
美月:違う違う 美月のもの!!
〇:………か、カオスだ。
2人:〇〇どっちと付き合う?!
〇:いや、だから付き合わないって!!
史緒里:よし、私も卒業宣告してこよ
美月:甘いな〜史緒里はまだ出来ないよ
史緒里:え、なんで??
美月:私が止めといたっ
史緒里:山下〜!!
〇:持っちゃいけない幼なじみ持ってしまった……
誰か2人の取り扱い説明書をください。
美月:とりあえず〇〇と同じマンションだから毎日家行くね??
〇:………え、怖い怖いなんで知ってんの
史緒里:私たち舐めないでくれる?? 乃木坂だから
〇:いや、そういう問題じゃない
美月:よし、今日2人休みだから今から買い物付き合ってね??
〇:いや、仕事……いたたたたた!!分かったから!!
史緒里:よろしい
美月:よしっ 出発〜
〇:ほんと最悪だ……
その後買い物のお金も全負担させられたとかないとか……
[完]