ウチの旅館に女神様達が泊まりに来ました
今どき この言葉にはうんざりする
今の時代はネット、ネット、ネット
ちょっと違った職業についてただけで別扱いにされる
話しにはついていけないのは納得するが旅館も1つの仕事
やりがいはある。
女将:〇〇!! ここ汚い!やり直し!
〇:あ、はい!!
女将: もうすぐでお客さん来るから、早く丁寧にね!
〇:分かりました!
今はまだ雑用と言っていいのか、修行中だ
女将は母親、先祖代々受け継がれてる名店の旅館なのだ
〇:よし、これでOK、これで大丈夫ですかね、
女将:上出来 今日から少しずつ接客してみましょ
今日は有名人さんだから粗相の無いようにね
〇:はいっ
女将:もうすぐ来ると思うから玄関で待っててあげて
〇:はいっ!!
胸を躍らせながら客室を出て玄関に向かった
〇:有名人って誰なんだろ、
もしかしてまいやんが来たりなんかしちゃったりして、
いや、無いな。
そんな得積んでない……あぁ奇跡とか起きないかなぁ〜
??:呼んだ??
〇:………え。
麻衣:私の事呼んだでしょ??
〇:あ、え……え??
七瀬:おぉ〜良いとこやん 飛鳥ええとこ見つけたなぁ
飛鳥:でしょっ お姉さん達が気に入るかなって
七瀬:なんやその言い方歳とってるみたいな言い方
飛鳥:そんな事言ってないよ まぁ年上なのは事実だし笑
七瀬:おい、なにわろてんねん
麻衣:君がここの人??
〇:あ、はい。あの、芸能人が来るって女将から聞きまして、まさか。
麻衣:有名人?? ん〜うちらであってるのかな??
七瀬:どうやろなぁ〜 まぁ知名度は多少あるし有名人ちゃん??
〇:いやいや、有名人ですよ!!
七瀬:お、なんや、えらい元気やな笑
飛鳥:この人しーさん推しメン
七瀬:え、そうなん??会ったことないな
飛鳥:それで飛鳥ちゃんが二番目
七瀬:おい、喧嘩するか??
飛鳥:いひひっ
〇:ようこそ、うちの旅館へ
麻衣:叶っちゃったねっ 〇〇くんの旅館に来るの
〇:あ、はい、まさか実現するなんて。あ、もしかして、飛鳥さん?!
飛鳥:ん??なに
〇:まさか覚えててくれたんですか?!
七瀬:いや、無い無い この飛鳥が覚えるなんて
飛鳥:うん、たまたま
〇:あ、そ、そうですか。
麻衣:飛鳥、そこは嘘でも肯定しないと可哀想じゃん
〇:それもそれで傷つきます。
麻衣:あ、ごめんね??
〇:とりあえずご案内します
飛鳥:旅館〜旅館〜
麻衣:ここの料理最高なんでしょ?
飛鳥:そうそう お肉がね、
麻衣:いえーい!お肉っお肉っ
七瀬:なぁ、〇〇くんやっけ
〇:あ、はい。
七瀬:今日覚悟しときや?? 推しメン1位にしたるから
〇:あ、え、あの。
七瀬:ふふっ冗談冗談 行こ??
〇:はい、あの目本気でしょ……
女将:ようこそ、いらっしゃいました。女将の恵と申します
麻衣:どうも。
女将:2泊3日されるとの事で当旅館は女性のみ宿泊しておりますのでご安心してお休みなさってください
うちの息子だけはいますがこき使ってやってください
麻衣:いえいえ、そんな、お気遣いありがとうございます
女将:お食事は19時でお風呂は22時までとなってますのでよろしくお願いします、遅れる場合はまたご連絡下さい
七瀬:はい ありがとうございます 今日はくつろぐからええやんな??
麻衣:そうだね、飛鳥クタクタだし笑
飛鳥:うぅぅぅ〜〇〇疲れたぞ〜
〇:あ、お荷物お持ちします
飛鳥:うん、苦しゅうない
女将:それではごゆっくり お部屋は少し遠いですが108号室でお願いいたします
麻衣:はいっ 行こっか
〇:ご案内します
七瀬:飛鳥、何か企んどるやろ
飛鳥:ん??そんな事ないよ?? ただ最近来ないから来させる
七瀬:なに、好きなん??
飛鳥:いや、別に……ただしーさんに負けたくない
七瀬:……一緒やな。
麻衣:何話してんの〜??
飛鳥:ううん!なんでもない!
麻衣:ふーん あっ〇〇君
〇:はい
麻衣:1時間後ぐらいにお部屋来てくれる??
〇:どうかなさいました??
麻衣:ちょっとね、
〇:かしこまりました、お伺いします
麻衣:ありがとっ
〇:お部屋はこちらになります オートロック式なのでカードかざして頂ければ大丈夫です
七瀬:便利やなぁ
〇:飛鳥さんお荷物
飛鳥:ありがとっ
〇:あ、はい。それでは……
そして1時間後〇〇は再び部屋に訪れた
3回ノックすると扉の向こうから声が聞こえた
麻衣:あ、キタキタ 入って
〇:え、いいんですか??
麻衣:いいからいいから 女将さんからも許可は貰ってるからね??
〇:すぐ終わる用事じゃないんですね笑
お邪魔します
麻衣:前にマッサージ得意って言ってたよね??
〇:はい、まぁ得意です
麻衣:ならお願いしていい??
〇:まぁ、大丈夫ですけど……
七瀬:お、来たか いい部屋やな 気に入ったわ
〇:ありがとうございます
飛鳥:なんでここ本が無いわけ
〇:え、引き出しにありますよ??
飛鳥:………あった。
七瀬:常備されてるの??
〇:はい、リラックス出来るかと思って
飛鳥:………なんかしてやられた気分。
麻衣:ふふっ まだまだ子供ね
飛鳥:むすっ
〇:ソファーでしましょうか??
麻衣:そうしよっかな
七瀬:次ななでー
飛鳥:その次やれ
〇:あ、はい どこ中心にします??
麻衣:ん〜腰かなぁ
〇:分かりました じゃあ失礼します。
麻衣:うおっ、気持ちいい
〇:大分凝ってますね
麻衣:うーんやっぱり女性だと力がねぇ
〇:なんでまた僕を、
麻衣:ここなら何かされたらすぐ訴えれるでしょ??
〇:しませんよ。
飛鳥:推しを触れてるだけで満足だろ
〇:だから何もしませんって
七瀬:とか言って2人寝かせて飛鳥になんかする気やろ
飛鳥:え……
〇:だからしませんって 仕事あるので急がないといけないんです
麻衣:ね??大丈夫でしょ??
七瀬:ま、まぁ……
麻衣:うわぁ寝れそう……
〇:ある程度ほぐれるまでやりますね
麻衣:ん〜おねがーい
5分後……
七瀬:まいやんどう??
麻衣:スゥスゥ……
七瀬:もう寝たんかい
25分後……
〇:よし、次七瀬さんします??
七瀬:まぁ頼むわ ななは肩で
〇:分かりました では、失礼します
七瀬:ん おぉ、それなりに上手いんやな
〇:ありがとうございます
七瀬:なんかしてたん??
〇:いえ、親によくしてただけなので
七瀬:へぇ〜 プロ目指したらいいのに
〇:僕は旅館でのプロになりたいので
七瀬:なんか理由あるん??
〇:まぁ、家系って言うのもありますし、人の癒せる場所を提供出来るなんて良いと思いません??
七瀬:ふふっ まぁうちらもそんな部類やしな
〇:そうです、アイドルも
七瀬:ならアイドルなったらええのに別に無理な顔じゃないやん??
〇:僕には向いてないですよ……七瀬さん達見てたら分かります
七瀬:大変そうってか??
〇:いや、あんなに笑顔にできませんよ笑
七瀬:ふふふっ なら飛鳥タイプでもいいやん?
〇:飛鳥さんだからいいんですよ
飛鳥:そうだぞっ 飛鳥ちゃんの特権
七瀬:聞いてたんかい まぁそれだけの思いがあるなら大丈夫よ
まいやんも楽しみにしとるよ
〇:え??
飛鳥:しーさんずっとあんたのこと話すから
〇:………白石さんが??
七瀬:そう、皆と変わらんファンやのに1番気にかけてる
ここに来たいってずっと言ってたからな 飛鳥に演技してもらって連れてきたってこと
〇:なるほど……
飛鳥:しーさんを裏切るようなことするなよ
絶対許さないからな
〇:分かってます 必ずここの主任になってみせます
七瀬:ほうか ありがとう もうななはええよ
〇:あ、はい
七瀬:あ〜軽なったー まいやんの隣はあんたになりや
〇:いいんですか。
飛鳥:良いも何もしーさんが望んでるんだから、分かった??
〇:はい
飛鳥:よし、じゃあななの分も入れて50分よろしく
七瀬:はぁ?!それは無いやろ!!
飛鳥:もういいって言ったじゃん!
七瀬:急いでる言うてたから気使ったんやんか!
2人:むぅぅぅ
〇:仲、良いんだよね……
その後飛鳥に30分して退出しその後は何も無かったかのように日々が過ぎていった
3人が帰る時〇〇は玄関まで見送りに来ていた
七瀬:お世話になりました また来ますっ
飛鳥:休みが出来たらまた来たいね
麻衣:ほんとほんと〜〇〇君ありがとね 最高だったよ
〇:ありがとうございます。
女将:またお越しください ありがとうございました
麻衣:いえいえ、こちらこそありがとうございました
よしっ行こっか
飛鳥:あ〜また仕事かぁ〜
七瀬:聞きたない
麻衣:あ、そうだっ
〇:はい??
麻衣:4年後迎えに来るからねっ またねっ!!
〇:え、あ、はい!!ありがとうございました!!
3人はタクシーに乗り帰っていった
〇〇は白石が放った言葉が離れなくなりもっと推そうと思った
そして4年後の10月29日
〇:ようこそ、いらっしゃいました
白石様
麻衣:ふふっ ただいまっ 〇〇君っ
この日僕は世界一幸せ者になった……
【完】