兄しか知らない妹たちの秘密 2
3人はベットで眠り、〇〇はリビングのソファーで眠りについていた
ソファーとは思えない居心地の良さに〇〇は朝まで爆睡していた
毎日起きても同じ匂いしかしないはずの朝だが今日は違った
〇:あっつ。ん??
さくら:んふぁ……あ、お兄ちゃ……
〇:さくら顔上げ!!
飛鳥:うわぁ〜!!兄妹でキスしたぁー!!
〇:いや、これは事故だから!!
さくら:えへへっしちゃったねっ
〇:カップルみたいな会話しないの
さくら:え、違うの??
〇:さくらは妹
さくら:ガーン
美波:声にして言わないの
〇:なんで朝からさくらと。
飛鳥:じゃあ飛鳥ちゃんとする??
〇:する訳ねぇだろ
飛鳥:ぶぅぶぅ〜
〇:はぁ……お、いい匂い
美波:朝から頑張っちゃった
〇:朝から手巻き寿司かぁ〜いいな
飛鳥:あ、後でお金ちょうだいね??
〇:いや、金持ってるだろ
さくら:妹たちに払わせるの??
〇:そらそうだけど、来るって言ったの昨日でしょうよ
美波:そだよ??
〇:そんな急に買えるわけ……まさか、これも全部仕組んだのか??
3人:フゥ〜フゥ〜
〇:口笛吹けないならやるな
はぁ、今日は美波の顔に立てて払ってやるよ
美波:えへへっ やったっ
飛鳥:はぁ?!飛鳥ちゃんは?!
さくら:さくはぁ??
〇:自分の心に手をあてて聞いてみ??
飛鳥:……うん
さくら:問題なし
〇:そういうとこ
飛鳥:う、うぅぅぅおにぃが虐めてくる〜
さくら:こ、こんなにも可愛いのに……酷いよ。
〇:わ、悪かったよ。
2人:よし、ご飯〜
〇:……だる
美波:ふふふっ
4人はいつのテーブルに集まり個性溢れる手巻き寿司を作っていた
飛鳥:え、それだけ??
さくら:うん、ひとつでいいかな
〇:いや、飛鳥入れすぎ
飛鳥:え??しまるでしょ
〇:ちょっとは美波見習いなよ
美波:できた
さくら:あれ、スカスカ
飛鳥:んー!!ほらっ
〇:いくらつぶれてるぞ
飛鳥:あちゃー
〇:さくら作ってあげようか
さくら:え?!いいの?!
美波:えーみなの分も〜
飛鳥:飛鳥ちゃんの分も作れ
〇:おね……わかったよ。何がいい??
3人:サーモン!!
〇:はいよ笑
兄妹というのは必ず皆平等になる訳じゃない
長男だから、長女だからと言って我慢を多くさせられてきた人は多くいるだろう
〇〇もその1人だ
妹が3人ということもあり〇〇はどこの家庭よりも多く我慢をしいられてきただろう
だがそれを妹たちにはして欲しくなく全てこなしてきていた
ご飯を終え3人はテレビゲームを始めた
〇:え、なに3対1??
飛鳥:初心者なんだから当然
〇:家にあるのにやってないの??
美波:ずっと忙しかったからねぇ
さくら:あすねぇが〇〇お兄ちゃんがやってるから買うって言ってた
飛鳥:こら、さくっ!!
〇:ふふっ 可愛い所あるな〜
飛鳥:んもぉ〜
美波:お兄ちゃん教えて??
〇:えーとな
10分間操作方法を教えてもらい3人は真剣に取り組んだ
〇:よし、じゃあやるか
美波:ねぇ、もし私達が三連勝したら何でも言う事聞いて欲しいなぁ
〇:まぁ、三連勝ならいいよ
飛鳥:よし、めったうちにしてやる!!
さくら:負けないぞ!
美波:よしっ
勝負事になると目つきが変わる3人
親父に似て全員負けず嫌い
のにも関わらず喧嘩はあまり無かった
飛鳥:いけ!さく!!
美波:抜かせ!抜かせ!
さくら:うおー!!
〇:あぶなっ
さくら:ありゃ
飛鳥:次!!
ーーーーーーーーーー
〇:何時までやるの……105勝したんだけど。
飛鳥:まだまだ始まりにもなってないからね
美波:まだ18時じゃん まだまだ!!
さくら:ふわぁ〜
〇:さく、寝るか??
さくら:やだ!やる!!
〇:………6時間ぶっ通しはしんどいって。
あれから1回も勝てず3人は苦戦していた
段々と〇〇の気力も薄れていき段々弱くなっていった
飛鳥:美波いけ!!
美波:うおー!!
〇:あ、
さくら:みなねぇ勝った!!
美波:よっしゃー!1勝目!
飛鳥:あと2回!!
さくら:頑張るぞー!!
〇:……もう勝ってくれ。
飛鳥:手抜いたら許さないからなっ
〇:………ったよ。ふわぁ。ねむ。
さくら:すきあり!!
〇:あ、やば
飛鳥:ナイスさく!!
美波:あと一勝!!
〇:やばい。本気でやろ
3人は何かコツをようやく掴んだのか見違えるほど強くなっていた
〇:やばい、接戦
飛鳥:いひひっ甘い!!
〇:負けるかぁ!!
美波:飛鳥いけー!!
さくら:あすねぇ!!
ーーーーーーーーーー
飛鳥:いひひっ
〇:お願い事ってこれ??
飛鳥:べ、別にいいだろ。
〇:最初から言えば良かったのに、甘えたいって
飛鳥:さくの願いだったからね、一日中皆とゲームしたいって
〇:ふふっ なんで??
飛鳥:毎回誰か居なかったじゃん とくに〇兄
〇:まぁ、な笑
飛鳥:だから思い出作りたかったんだって
〇:可愛いやつだな
飛鳥:……みんなさくのこと可愛い可愛いって言う。
〇:ふふふっ 飛鳥だって可愛いよ??
飛鳥:むすっ 嘘だぁ〜
〇:ほんとだって小さい頃思い出してみ??
飛鳥:………
〇:どう??
飛鳥:〇兄がずっとそばに居てくれた。
〇:だろ?? そら、3人皆可愛いけど、俺は飛鳥が1番可愛い妹よ??
飛鳥:ほんと??
〇:ほんと
飛鳥:〇兄が好きでいてくれるならいいやっ
〇:可愛いな??
飛鳥:えへへっ お風呂入ってこよー
〇:おう、行ってら
美波:飛鳥姉に何か言ったの??
随分機嫌よかったけど
〇:え??あ〜まぁね
美波:隣いい??
〇:いいよ
美波:んしょっ
〇:なぁ美波
美波:ん??
〇:たまには泣いたっていいんだぞ 甘えていいんだからな
美波:………
〇〇の言葉を聞き美波は直ぐに〇〇に抱きついた
美波:なんで、分かるの……
〇:ふふっ 何年美波の兄やってきてるのよ笑
美波:もぉずるいんだから
〇:何歳になろうが俺の妹たちに代わりはないんだから親も居ないんだから甘えれるの俺だけだろ??
美波:うんっ
〇:だから気にせず甘えな 乃木坂だっていつまでも甘えられる先輩が居るわけじゃないんだし
美波:お兄ちゃんには敵わないなぁ
〇:あははは 美波はよく我慢してたからな
美波:お兄ちゃん。大好きっ
〇:ふふっ ありがとっ 無理だけはすんなよ??
美波:うんっ もうちょっとこのままでいい??
〇:あぁ、気が済むまでいいよ
美波:じゃあ一生
〇:無理
ーーーーーーーーーー
美波:もう帰るの??
飛鳥:泊まってけば??
〇:麻衣が待ってるからさっ さくらによろしくな??
飛鳥:うんっ またねっ
美波:麻衣さんによろしくね??
〇:おう!またなっ
〇〇は家を出て麻衣の家に向かった
さくら:んぅ〜ふわぁ〇兄はぁー??
飛鳥:帰ったよ
さくら:………え??
美波:さくらによろしくって
さくら:なんで起こしてくれなかったの?!
飛鳥:可愛い寝顔みたかったから起こさないでって
さくら:………バカ兄//
〇:ふわぁ〜ただいまぁ〜
白石:おかえり〜 お疲れ様っ
〇:まいー
白石:ふふっ よしよし、ご飯出来てるよ 食べる??
〇:うんっ!!
白石:今日はオムライス作ったよ〜
〇:よっしゃー!!手洗いしてくる!
白石:ふふっはぁーい
さくら:絶対許さない!!
飛鳥:ご飯食べるよ
さくら:あい。
美波:ふふっ よし、明日から頑張るぞ〜!!
3人:おー!!
[完]