トップアイドルを手懐けた幼なじみの休日
〇:お疲れ様でした〜
定時に仕事が終わり駅に向かう
〇〇は誰にも言えない秘密が一つだけある
それはトップアイドル 乃木坂46のキャプテン 梅澤美波の連絡先を持っているということ
ファンからしたらとてつもなく殺意が湧かれるかもしれない
だがいい事もあるが悪いこともある
連絡は毎日取っており途切れたことはない
帰ってこない日もあるがそれも当たり前のようになっている
だが今日はやけにすべての返信が早かった
もう家にいるのだと思い1人分の食材を買って帰宅すると……
〇:ただいま〜 ん??まさか……
美波:よっ おかえり
〇:美波なんで居るの 合鍵返してくれたよね??
美波:うん、あの時はありがとう
〇:うん、じゃあなんでいるの?? 鍵ないじゃん
美波:甘いなぁ〇〇は 合鍵の合鍵を作ったの
〇:………そこまでするか普通
美波:今日は疲れたの 何か作って〜
〇:ったく。1人分しか無いよ
美波:え?? もぉ〜なら残り物でいい〜
〇:冷蔵庫開けたのか、って冷やしてたビール!!
美波:美波の為だと思って呑んじゃったっ 呑む??
〇:呑めるわけないだろ
美波:幼なじみなんだからいいのに
〇:気にするわ 作るから待ってて
美波:ありがとう~
〇:なんかいい事あったの??
美波:え、分かる??
〇:何年の付き合いよ
美波:ふふっ 確かにっ 今日ね??
美波が機嫌いい時はお喋りが多い、そして変なテンション
この美波はずっと付き合ってきたから分かるタイプ
〇:あははは 良かったじゃん
美波:良くないよ!! 恥ずかしかったんだから
〇:お茶目な美波もいいと思うよ?? ギャップ萌えって感じてさっ
美波:ふーん あっビールまだある??
〇:金取るよ??
美波:マッサージしてあげるからさっ
〇:その倍させられるからやだ
美波:ぶぅぶぅ〜
〇:ったよ はいよ
美波:うわぁー冷たいっ ありがと〇〇
〇:その代わりまだ、
プシュッ
美波:え、なに??
〇:………もういいよ。
美波:頂きまーす ん〜!!うまっ!!
〇:もうすぐ出来るから食器出して
美波:わかった〜
来ることが分かっているため美波専用の食器がある
曜日違いだが週一で来るのがざら、半同棲してるようなもんなのかもしれない
美波:相変わらず料理うまいね
〇:まぁ、好きだし料理
美波:なのにモテないのかー残念だなぁ〜
〇:別に美波のサポートできるならいいよ
モテなくても
美波:………そ、そっ//
〇:もう酔ったの?? 一気に呑むと危ないよ??
美波:酔ってなんかないし!!あっいや、気をつける//
〇:ふふっ 素直じゃん
明日仕事??
美波:休みな訳ないでしょ〜
〇:家帰れるの??
美波:え??泊まるよ??
〇:は、ははっですよねっ お酒呑んでるからね
美波:送ってくれないじゃん
〇:バレるだろ、もはや今もバレてないのが不思議だわ
美波:そりゃ、みなが頑張ってるからだよ
〇:そこを頑張るんじゃなくて来なかったらいいのよ
美波:みな来なかったら〇〇ずっと1人じゃん
〇:友達いるわ 美波がいつ来るか分からないから呼べないの
美波:………ごめん。やっぱり今日帰るね、じゃあね!!
〇:あ、美波!! ちょっと言葉選べば良かったな……
美波:………私が居ない方がいいのか。
その日から連絡すら来ることは無かった
36thシングルの活動も開始した為そのまま1ヶ月以上が経過した
その間〇〇は友達と遊んだりただの一般人となり休みを楽しんでいた
でも家に帰ると大きな穴が空いたような気持ちになる
テレビを付けるとアイドルの幼なじみが可愛く踊っていた
その姿に何故か涙を流した
そしてあの日から3ヶ月が経ったある金曜日の事
〇〇はいつも通り定時に帰りスーパーによって買い物をしていた
今日はやけにお腹がすいていた為2人前の食材を買い鍵を開けようとすると……
〇:………何してるの 美波
美波:………
〇:今開けるから待って
美波は無言で鍵を取り玄関を開けてすぐさまソファーに向かい座り込んだ
〇:今日も暑かったなぁ
美波:………
〇:美波も手洗ってよ
無言で立ち上がり洗面所へ向かう
〇〇は何も言わないまま晩御飯の準備をしていた
数分経つと美波は無言で〇〇の左肩に顎を乗せて抱きついた
〇:………美波、あの時は、
美波:寂しかった。
〇:え??
美波:〇〇に会えなくて寂しかった。素になれない自分にイライラしたし、落ち着かなかったし、冷えたビール呑めないし
〇:………ごめん。
美波:楽しかった?? お友達といっぱい遊んだ??
〇:まぁ、うん。
美波:そっか…… ねぇこれからは行く日ちゃんと言うからまた会お??
〇:ふふっ 寂しがり屋だな
美波:みな、〇〇居ないと頑張れない……
〇:いいよ、僕にも非があったし。その代わり不意に抱きつくのやめて、心拍数おかしくなる
美波:なに、照れてるの??
〇:うるさい、
美波:ふふふっ 可愛い〜 あ、合鍵忘れてたから返して!!
〇:そこ置いてる
美波:やった〜 あ、今日何作るの〜??
〇:生姜焼き
美波:手伝う〜
そこからの美波は機嫌が良くなり仕事の時でも……
史緒里:梅最近やけに嬉しそうだよね
美波:え、そう??
真佑:あ、弟さんから何かプレゼントしてもらったんですか~??
美波:ん〜まぁそんなとこかな〜
蓮加:絶対なんかある
史緒里:まぁ、そうしていかないとキャプテンなんて耐えられないかもね
蓮加:梅なら大丈夫
史緒里:だねっ
今ではと言うより今も週一で、
〇:ただいまぁ〜
美波:おかえり〜今日仕事早く終わったからご飯作っといたよ 早く乾杯しよ!!
〇:お、助かる〜
真面目で優しくて料理得意だけど、寂しがり屋でお茶目な所がある幼なじみを僕は好きになったのかもしれない……
美波:よし!乾杯!!
〇:お疲れ!!
手懐けてなかったら結構めんどくさいと言うのは〇〇だけの秘密……
【完】