兄しか知らない妹たちの秘密
人には幾つの秘密があるのだろうか……
一つや二つはあって当然
でもそれは絶対に言えない一つや二つ
まだ言えることの秘密は腐るほどあってもおかしくは無いだろう
恥ずかしいことや黒歴史などが1例と言った所だろうか
だがそれ以上にバレては行けない秘密がこのうちにはある
それは……
〇:母さんおはよう
母:おはよう 今日〇〇も来るわよね?
〇:うん、行っとかないとね笑
父:あの子"たち"〇〇大好きだからな
〇:何かした覚えはないんだけどね笑
母:ふふふっいい事じゃない
〇:そ、うなのかな笑
今日は乃木坂46の宮城公演、齋藤飛鳥1家として招待されている
3人は昼過ぎに家を出て新幹線に乗って向かった
母:飛鳥が〇〇連れてきた?って
〇:自分で言えばいいのに
父:昔からの照れ隠しだろ笑
〇:ふふっだねっ
飛鳥:梅〜
梅澤:はぁーい どうされました??
飛鳥:真夏が集まろーって
梅澤:分かりましたー さく行くよっ
さくら:え、あ、はい!!
真夏:皆来たね 今日は親御さんが沢山いらっしゃるのでいつも以上にミスがないように
飛鳥:それ真夏じゃん
真夏:飛鳥だって今日お兄さん来るんでしょ?
飛鳥:おい!
美月:え?!来るんですか?! 嬉しいなぁ〜
祐希:沢山甘えよっ
飛鳥:近寄んなよ
2人:こわーい
真夏:とにかく!気を引き締めて頑張ってこ!
全員:はい!
〇:着いたぁ
母:人多いわね
父:今年もデカく飾ってくれてるな
〇:ほんとだね
3人は開演とともに会場に入り待機していた
〇:ちょっとトイレ行ってくる
父:気をつけてな
〇:うん
〇〇はトイレではなく関係者の方へ向かった
〇:どうしたの 美波
美波:久しぶりに会ったのに第一声それ〜?
〇:いや、呼ぶなんて珍しいからさ
美波:元気貰おうと思って
〇:ふふっ 寂しかったか??
美波:うん。会いたかった
〇:そっかそっか
美波を抱きしめ美波も〇〇の腰に手をまわす
美波:ねぇ、今日誰のペンライトで応援するの??
〇:今日は美波かな
美波:ほんと?!みな??
〇:うん笑 お母さんが……
飛鳥:やっぱりここにいた
〇:よっ飛鳥
飛鳥:美波何してんの
美波:元気もらってるの
さくら:あ、美波さんだけずるい〜
美波:いいじゃん、呼んだの私なんだから
飛鳥:代わって
美波:え〜もうちょっと
〇:美波代わってあげな?
美波:もっと撫でて
〇:よしよしっ ほら2人膨れてるから
2人:むぅぅぅ
飛鳥:よいしょっ
〇:なんか小さく感じるな笑
飛鳥:美波がでかいだけ
美波:ねぇ〜
〇:ほら、時間ないから、さくらおいで
さくら:えへへっ
飛鳥:やだっ 短い
〇:他の子来たらまずいでしょ?
美波:私先行ってるねっ またねっ
〇:おう
飛鳥:彼女出来たの??
〇:え、あ、うん
さくら:え?!
飛鳥:嘘でしょ??
〇:いや、ほんと
さくら:私のお兄ちゃん……
飛鳥:誰??
〇:多分もう来るよ
??:やっほー
2人:え……
飛鳥:しーさん?!
白石:ん??どうしたの??
〇:え、彼女って紹介した笑
白石:え??言ってなかったの?
〇:うん笑
白石:ふふっ ごめんね飛鳥
飛鳥:いーーだっ
〇:それじゃ見てるから楽しんできて
さくら:お兄ちゃん
〇:ん??
さくら:さく頑張るから見てて!!
お姉ちゃんいこっ
〇:おう!
飛鳥:むすっ
白石:好かれてるのね
〇:なぜだかね笑
白石:いこ??
〇:うん
始まる5分前乃木坂の子たちは円陣の準備をしていた
飛鳥:梅、ちょっと
梅澤:はい??
飛鳥:〇〇付き合ってた
梅澤:え?!あっ
飛鳥:しかも、しーさんと
梅澤:え。白石さんと??
飛鳥:そっ
梅澤:後で問いつめないと。
〇〇と白石は付き合い初めて半年経つがLIVEは一緒に見ることが出来ず〇〇は親と観戦していた
飛鳥:さわげー!!!
さくら:いくぞー!!
美波:まだまだこんなもんじゃないだろー!!
妹たちはお客さんを盛り上げ熱狂は凄まじいものだった
〇〇がいつもペンライトなど振ると振り返してくれるのだが今日は誰1人返してくれずLIVEが終了した
白石:あ、いたいた〇〇会いに行く??
〇:麻衣は行くの??
白石:いくよ??
絵梨花:まいやんに先越されたァ〜
七瀬:しかも飛鳥の兄なんてな
白石:昔からちょっと狙ってたんだぁ〜
〇:まんまと射抜かれました笑
七瀬:ふふっ ほないこか
母:先帰っとくわよ??
父:あの子たちによろしく頼むな
〇:うん
親は帰宅し4人は乃木坂の楽屋に入った
遥香:あ、お疲れ様です!!
真夏:みんなぁー
七瀬:お疲れさん
梅澤:白石さんお久しぶりです
白石:梅ちゃん久しぶり〜元気だった?
梅澤:はい!!あの。ホントなんですか?兄と付き合ってるの
白石:ほんとだよ??ごめんね言えてなくて〇〇が言ってると思ってて
梅澤:いえいえ全然
美月:〇〇さーん 見てました?頑張ってましたよね?!
〇:お、おう
与田:ハート送ったの気づきました??
〇:あ、ごめん、丁度見てなかった笑
与田:えー!!じゃあ今送りますねっ
さくら:おね、あ、飛鳥さん
飛鳥:ん??
さくら:〇〇さんのとこ行かなくていいんですか??
飛鳥:いいよ、今日連れて帰るし
さくら:え??
飛鳥:明日皆休みじゃん
さくら:あ、へへっやった
飛鳥:おい、譲らんからな
さくら:え〜ひどい
〇:美波さん
梅澤:はい!!
〇:今日家行った方がいいよね??(ボソッ)
梅澤:来てくれないとあの二人どうなっても知らないよ??(ボソッ)
〇:だよね……じゃあ後で行くよ
梅澤:一緒に帰ろ??
〇:ふふっ麻衣と帰るから後でな
梅澤:もぉ、分かった待ってるねっ
〇:お疲れさん
梅澤:お疲れ様です!
遥香:仲良いですね
梅澤:え??あ、飛鳥さんとのつながりでね
遥香:そうなんですね
麻衣:じゃあこれからも頑張ってね〜
全員:ありがとうございます!!
真夏:あ〜まいやーん
麻衣:え、なにやだ、汗かいてるでしょ??
真夏:うえーん
麻衣:うそうそ おいで
真夏:まいやーんっ
麻衣:ふふっ よしよし
〇:いたっ
飛鳥:羨ましいとか思ってんの
〇:いや?? あ、今日家行くから空けといてよ
飛鳥:ふんっ 当然
〇:ふふっ また後でな
飛鳥:あ、明日休みだから
〇:………やっぱり、
飛鳥:ん???
〇:いきます
飛鳥:後でねー
麻衣:どうしたの??
〇:いや、明日すごい疲れそうな気がしてさ
麻衣:ふふっ 3人相手だもんね まいちゃんに甘えてもいいよ??
〇:……まいー
麻衣:ふふっ 可愛い
〇〇と麻衣は宮城でご飯を食べて東京に帰った
その時間は23時を回っていたが飛鳥たちの家にはまだ光が付いていた
〇:ふぅ ただいまー
さくら:おかえり〜
梅澤:おかえり
飛鳥:おかえり
〇:ただいま 今日もバレなかった??
梅澤:かっきーに怪しまれた
さくら:やっぱりお姉ちゃんとお兄ちゃんって呼ぶから間違えちゃう
飛鳥:全然余裕
3人:あんたはいいの
飛鳥:あ、そっか
〇:ずっと言わないつもりなの??
3人が姉妹だってこと
梅澤:ん〜いいかなぁ 言ったらなんか1括りされそうだし
さくら:自分の力でやりたい
飛鳥:偉いわぁ〜 私の人気に頼らずってことね
梅澤:飛鳥、事実だけどいずれ抜かされるよ??
さくら:追いつくもんっ
飛鳥:まだまだ負けないよ〜
そう、この3人は姉妹であり〇〇の妹達である
苗字が違うのは今話した通り個々でやりたいからとの希望で知ってるのはOGと乃木坂の上位の方たちのみ
普段は3人は他人行儀で会話しているため気が抜けない時も多々ある
そんな三姉妹を持ちながらも嫌がる〇〇の理由は全て明日の事で分かるかもしれない……
続く