2人のアイドルに育てられることになりました
〇:パパ、ママ今日どこ行くの??
パパ:今日は〇〇の大好きな遊園地に行くぞ!
〇:ほんと?!やったー!!
ママ:良かったね〇〇!!
〇:うん!!皆と一緒にお馬さんのぐるぐる乗る!!
パパ:おー!!いいな!!
その日の夢は叶えられなかった……
男:おい!!救急車!!
女:僕、大丈夫?!
パパ:ど、うか〇〇だけは、
ママ:お願い、します。
男:分かったからもう喋るな!! 助からなくなるぞ!!
〇〇が目が覚めたのは事故があってから2週間経った後だった
色々な検査が行われ1ヶ月後には退院できるとのことだった
〇〇に直接両親が亡くなったと伝える警察官はどれだけ辛かったのだろう
〇〇はまだ理解できないまま施設で暮らすことになった
5歳にして両親を亡くしずっと1人だった
それから10年の時が経ったある日転機は訪れた……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
飛鳥:ねええんぴー
さくら:どうしました??
飛鳥:ここ行ってみない??
さくら:子供の施設、ですか??
飛鳥:そう 子供たちと遊べるんだって癒されに行こうよ
さくら:なんでまたそんなとこに
飛鳥:ダメ??
さくら:飛鳥さんに言われたら断れないですよ
飛鳥:ひひっ そうこなくっちゃ
2人休みの日が重なる時にその施設へ向かった
都心からかなり離れた所にでかい建物が立っていた
飛鳥:ここだっ
さくら:結構人気らしいですね
飛鳥:なにかの理由で親がいない子供たちだからね、可哀想に
さくら:ですね……
職員:ようこそ いらっしゃいました 子供たちはこの中にいますので何かあればおっしゃってください
では失礼します
飛鳥:ありがとうございます
さくら:凄い大きな声が聞こえる
飛鳥:皆元気そうだね
さくら:はいっ
2人が部屋の中に入ると子供たちが大喜びしていた
そんな中1人だけが静かに本を読んでいた
見た目は大人びた身長をしている
飛鳥はその子が気になったが子供たちによって行くことができず時間が過ぎていった
飛鳥:ねぇあの子っていつも本ばかり読んでいるの??
男:そう!遊びに誘うけど全然遊んでくれないんだ
女:多分過去のことが怖いんだと思う
飛鳥:そっか ありがとっ さくちょっと行ってくる
さくら:はいっ みんな次トランプしよっか!
全員:やったー!!
飛鳥:ねぇ、何読んでるの?? お名前聞いてもいい??
〇:〇〇です
飛鳥:〇〇くんかぁ〜 私にそっくりだね
〇:………え??
飛鳥:私もずっと本ばかり読んでたんだ 本が友達みたいなものだった
いじめにあってね、それからずっと
本って凄いんだよね その世界に入り込めるし嫌なこと全て忘れさせてくれる
〇:うん、だから僕も好きなんだ
飛鳥:だよねぇ 〇〇くんの好きな本教えて??
〇:これっ
飛鳥:これ??私も好きっ
〇:ほんと?!誰が好きなの??
飛鳥:え〜知りたい??
〇:知りたい!!教えて!!
飛鳥:じゃあ教える代わりにさ 私達と 家族になろ??
〇:……………え??
飛鳥:君のことを家族にしたくてここに来たんだ
さくら:何話してるんだろ
男:それ!あー!!ババ引いちゃったー!!
さくら:ふふっ ラッキー
女:え〜なんで言うのよ
男:あっ、しまった。
〇:でも、僕には……
飛鳥:分かってる 家族は1つしかない 家族じゃなくてもいい 〇〇くんの笑顔が見たいんだ
〇:なんでそこまでするの??
飛鳥:私とよく似てるから 楽しい人生歩んで欲しいんだ
〇:………僕だけいいのかな。
飛鳥:両親は〇〇くんの幸せを願ってるんだよ??
親は子供の幸せが1番の幸せだから
〇:ありがとう、お姉さん
飛鳥:どう?? ここから出る??
〇:うん。
飛鳥:よしっ 私は飛鳥 今日一緒に来た子はさくらって言うのまた後で紹介するね??
〇:分かった
飛鳥:じゃあちょっと手続きしてくるね
〇:うん 気をつけてね
飛鳥:ふふっ ありがとっ
さくら:あ、飛鳥さん 何話してたんですか??
飛鳥:後で話すよっ
さくら:え〜なんで〜
飛鳥は施設の人と話したをしに行き30分ほどで部屋に戻ってきた
5日後〇〇はこの施設を離れ生活することになった
さくらにはその事を帰りに説明した
さくら:え??本気なんですか??
飛鳥:うん、だからえんちゃんにも手伝ってもらうよ??
さくら:子育てをですか??
飛鳥:そっ1人じゃ忙しいから厳しいし
さくら:いいですよ
飛鳥:流石えんぴー とりあえず1週間ここに住みな
〇〇くんと仲良くなるために
さくら:え、いいんですか??
飛鳥:特別だからな!!
さくら:はいっ
そして〇〇くんが飛鳥の家に到着した
さくらも1週間住むと言うことで飛鳥家が誕生した
〇:よろしくお願いします 飛鳥さん さくらさん
飛鳥:よろしくっ
さくら:よろしくねっ
飛鳥:まずルールを決めよう 飛鳥家のルール
さくら:飛鳥さんだけのルールの間違いじゃ、う〜
飛鳥:なに??えんちゃん
さくら:頬っぺた伸びます〜
〇:仲良しだね
さくら:あすぴーさんはお母みたいなものだから私がお姉ちゃんだねっ
飛鳥:務まるの〜??
さくら:務まりますもーん
最初からギクシャクは無く飛鳥家のルールも決まり〇〇は学校を行ったことがないため中学に行けるように家庭教師も雇った
ご飯も会話も何も問題もなく本当の家族かのように接してくれた
だが大きな壁が〇〇には存在した
飛鳥:そうだ明日からさくらはさくらの家に帰るからこれからは3日事に〇〇は行き来してもらうから
〇:交代ごうたいってこと??
飛鳥:そっ 私たち忙しいからさ
〇:なんの仕事してるの??
飛鳥:あれ、もしかして知らないのか
さくら:テレビつけてないの??
〇:うん、
飛鳥:そっか 私たちアイドルなんだ 乃木坂46っていうね
〇:アイドルなんだ、じゃあ忙しいよね。
飛鳥:何かあったの??
〇:1つお願いがあるんだ
さくら:どうしたの??
〇:遊園地に連れてって欲しい
飛鳥:えっ……
さくら:大丈夫なの??
〇:もう僕も中学生だし克服したいと思って、ダメかな??
飛鳥:生意気、だぞ……
さくら:あれ、あすぴーさん泣いてる??
飛鳥:な、ない、泣いてないから!!
それから2人の休みが重なったのは1ヶ月後だった
飛鳥:水筒もった??タオルは??
〇:持ったよ笑 さくら迎えに行こ??
飛鳥:はいはい笑
タクシーで迎えに行き行けなかった遊園地に向かっていた
その間も〇〇は手が震えていたが飛鳥とさくらが手を握り気持ちを落ち着かせていた
到着すると既に人が大勢いた
飛鳥とさくらはバレないように帽子を被っていた
〇:ここが遊園地……
飛鳥:今日はいっぱい楽しむぞー!!
さくら:おー!!
〇:おー!!!
3人手を繋いだまま中へと入っていった
続く……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?