サークルには絶対にバレたくないマドンナの事情 1
隆太:大学生活楽しみ〜サークルとかでさ出会いあってそこからマドンナと付き合ってさ!!
〇:妄想力だけは褒めるけどそんな事起きないって
隆太:いやいや、人生何があるか分からんよ??
お互い悔いのない青春しようぜ!!
〇:はいはい 妄想だけならいっぱい楽しめるよ
隆太:過去に何があったんや
〇:知ってるやつが聞くなよ笑
隆太:悪ぃ悪ぃ笑 あ、先輩からサークルの誘い来てるから行こうな??
〇:妄想の第1段階突破ってか??
隆太:そういう事 レッツゴー
2人は90分という地獄の授業を受け放課後サークルがある部屋に向かった
そこには男女30人くらい居た
将人:隆太、〇〇ここにはな、超綺麗な人がいるんだよ
隆太:喋ったことないんですか??
将人:今年で4年生だぞ? 先輩に気安く喋りかけられねぇよ
隆太:あの将人くんでさえか。
将人:美波さん昨日言ってた2人です
そこに居たのは紛れもなく美女、いや女神と言ってもおかしくは無いだろう
美波:あ、梅澤美波です、よろしくね??
隆太:き、綺麗……
美波:ふふっありがとっ
将人:おい、自己紹介
隆太:あ、隆太です!趣味はアニメです!
〇:〇〇です、趣味は食です
美波:あ、アニメと食ね ゆっくりしていってね
2人:はい!
その日から2人はバイトがない日はサークルに顔を出した
そして2週間経った頃初めて隆太と授業がはぐれ1人で座っていると
??:隣、いいかな??
〇:はい。あ、梅澤さん
美波:ふふっ 隆太君と居ないと寂しそうだね笑
〇:心細いですね笑
美波:そっか、あ、趣味食なんだよね??
〇:あ、はい
美波:全般得意なの??
〇:全国の食べ物はある程度、
美波:え?!凄い!!どこが良かった??
私も食べ物大好きでよく食べちゃうんだよね〜
〇:え……すごい痩せてるのに。
美波:女性は努力してるんだよ〜?
〇:肝に銘じておきます
美波:それでどこのお店が、
教授:やるぞ〜
〇〇はこの時初めて人に殺意が芽生えた
2人は切り替えて授業をしていると何やら隣でノートとは別に何か書いてるのが見えた
〇〇は気になって仕方なかったが授業に集中するように気合を入れた
するとちょっとしてから紙が視界に入り横を見ると梅澤はにっこり微笑んだ
その笑顔だけで心に矢を撃ち抜かれた気がした
〇〇はゆっくりめくると
近くでオススメの店ある??
と書いていた
〇〇は少し考えて下に店名を書き梅澤に渡した
梅澤はその紙をめくると左肩を2回叩き紙に指をさして首を横に振った
そこから2人は週2で授業が重なり紙のやり取りが定番になった
必ず1番後ろで隣同士になり授業を受けている
大学の間では付き合っているという噂も1部流れていた
やり取りから更に2週間半経った頃のサークルで大きな出来事が起こった
隆太:あ、やべバイトだ 先帰るわ!
〇:お、おう
美月:行ってきなよ
美波:え??
美月:〇〇君のとこ
美波:いや、別に
美月:一緒にめぐりたいんでしょ??
美波:は?!え、そんな事……
美月:もう〜じれったいなぁ 私もバイトあるから帰るからね??
美波:あ。うん バイバイ
美月:まったねー
美月が帰って5分後ぐらいに美波は立ち上がり……
美波:ちょっと外来れる??私が出たちょっと後に来て
〇:あ、え。わかりました
言われた通り5分後に出ると……
美波:お、キタキタ
〇:どうされました??
美波:ねぇ、明日空いてる??
〇:はい、バイトも無いので
美波:良かった そしたらお出かけして欲しいなぁ
〇:え、僕がですか??
美波:そだよ?? 連れて行って欲しい オススメのお店
〇:あ、なるほど、全然いいですよ
美波:ほんと?? やったっ じゃあ明日お昼に駅で待ってるねっ
〇:はい!!
〇〇はその日着ていく服をずっと考えていた
その日の睡眠時間は3時間ほどにしか至らなかった
次の日待ち合わせの場所へ行くと美波はまだ来ていなかった
30分前から来ているため当然だが美波が来るまでの時間が倍以上に感じ且つ心臓が痛くなってきた
水分補給して気持ちを落ち着かせていると聞き覚えのある声が聞こえてきた
美波:ごめーん お待たせっ 凄い汗じゃん
〇:あ、いや、大丈夫です
美波:いつ来たの??
〇:今来たとこですよ、汗かきなので笑
美波:そうなんだ(嘘つき、ほんとは30分前から来てるのに)
美波も30分前から集合場所に来ていた
美波:早く買い物終わったなぁ、まだ時間あるしカフェで時間潰そ
あれ、〇〇君もう来たんだ カッコイイとこあるじゃん
〇:美波さん??
美波:あ、ごめんごめん 行こっか
〇:はい すごく似合ってますね
美波:ほんと??
〇:なんか、いつも以上に大人な感じが笑
美波:ふふっありがとっ
美波:ここから近い??
〇:はい 歩いて五分ぐらいです
美波:へぇ〜 全然気づかなかったなぁ
〇:常連しかあまり分からないですね
美波:楽しみだなぁ〜 今日いっぱい食べようねっ
〇:はい!!
次回に続く……