ポケカ台湾レギュ「精宝杯」開催レポート
皆さんこんにちはこんばんは。
ポケモンカードイベントオーガナイザー・公認ジャッジのうっつーと申します。
先日、ポケモンカードの大会として、台湾で行われているレギュレーションを参照した大会「精宝杯」をばやしさんと共同開催しましたので、そちらのレポート記事となります。
大会の詳細は以下の通りです。
1.台湾レギュとは
台湾のポケモンカードは発売から間もないため、現状サンムーンAマークの一部~シャイニースターVのカードが使用できるレギュレーションとなっています。
Aマークの強すぎるカードを制限し、実際に台湾の国内で日本のCLに相当する大会が開かれています。
禁止カードは以下の通りです。(一部細かい同じたねポケモンでHPが低いポケモンは使えないなどありますが、煩雑になりすぎるので省いています。)
これを日本の視点から見ると、要は「強すぎないエクストラ」と考えてもらえればと思います。
BW・XYの強いカードがないので一部のポケモンが暴れすぎる、ということは少なく、現在の日本のスタンダードよりもやりたいことはしやすい環境のように感じています。
そんなイベントを昨年の12/26(日)にバトロコ川崎駅前店様にて行いました。
2.大会結果と大会参加された方のデッキ
今回参加表明してくれた方15名+奇数のため運営の私が入り、16人のスイスドロー4回戦で対戦を行いました。
以下結果とそれぞれのデッキのご紹介をします。
(勝利数 「取ったサイド」-「取られたサイド」という書き方です)
ムゲンダイナ+ゾロアークGX
使用者:HaLuさん 4勝0敗(優勝!)6-4,6-3,6-5,6-0
一般的なムゲンダイナデッキに特性「とりひき」のゾロアークGXを入れてドロー力を強くしたデッキです。「トリックスターGX」で相手の技を使えるのも非常に魅力的です。
マリィやジャッジマン、ムサシとコジロウ、リセットスタンプなどで相手の妨害をしつつ、自分はゾロアークGXでドローする…。コンセプトが明確で非常に強いデッキであると感じました。(主催も対戦しましたが見事にドローが止まりました)
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ガブリアス&ギラティナGX(ADP-GG-N)
使用者:ささみさん 3勝1敗 4-6,6-2,6-2,6-2
元々スタンダードで組まれていたデッキを、台湾レギュに合わせて持ってきてくれました。
カプ・テテフGXの特性「ワンダー・タッチ」で必ず「Nの覚悟」を打てるようにし、アルセウス&ディアルガ&パルキアGXやガブリアス&ギラティナGXで1ターン目から技を宣言するコンセプトのようです。
やはりワンダー・タッチは偉大ですね。
ドラパルトVMAX
使用者:うっつー(主催者) 3勝1敗 6-0,3-6,6-4,6-1
なんと主催が3勝1敗しました。
やはりVMAXが強いんじゃないか!ということで今まであまり使ったことのなかったドラパルトVMAXを選択しました。
苦手なムゲンダイナにはマーシャドーGXを使って倒したり…を目指したのですが、HaLuさんのムゲンダイナには負けてしまいました…。
特性「バイタルダンス」のオドリドリがエネルギーを持ってこられるので、非常に扱いやすかったです。
カプ・コケコ+マタドガス(いのこりガス)
使用者:ソシさん 3勝1敗 6-4,6-1,2-6,6-0
主に特性「いのこりガス」のマタドガスのわざ「とびちるヘドロ」やカプ・コケコのわざ「かいてんひこう」などでダメカンをバラまき、カプ・テテフのわざ「マジカルスワップ」で集めてまとめてサイドをとろう!というデッキになります。
望遠スコープでどちらのバラまきの技もV・GXには50ダメージとなり非常に強力です。高いHPを持つポケモンにはヤミラミVで攻撃できるなど非常に強力なデッキと感じました。
インテレオンVMAX+アメイジングカイオーガ+アメイジングライコウ
使用者:カエデさん 3勝1敗 6-0,6-4,6-2,0-6
こちらもバラマキデッキです。
インテレオンVMAXとアメイジングカイオーガやアメイジングライコウを組み合わせて、場にたくさんダメカンを貯めていってサイドをとりきるデッキのようです。
アクアパッチやカウンターエネルギーでスタンダードよりも比較的簡単にカイオーガが技を使えるのが非常に強力かなと思います。
ピカチュウ&ゼクロムGX
使用者:しのけんさん 2勝2敗 6-0,6-4,5-6,2-6
スタンダード環境に存在するピカチュウ&ゼクロムGXデッキを台湾レギュ用に拡張して持ってきてくれたようです。
ムゲンダイナVMAXに対して一撃でやられてしまうのがネックであるピカチュウ&ゼクロムGXですが、そこはマーシャドーGXがいるのである程度戦えそうです。
スタジアム「エーテルパラダイス保護区」で受けるダメージがマイナスされるので、場持ちがよさそうな感じがいいなと思いました。
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ザシアンV
使用者:かしおさん 2勝2敗 4-6,2-6,6-5,6-3
スタンダードのいわゆる三神ザシアンを拡張したデッキになります。
なんと言ってもカウンターエネルギー+メタルソーサー1枚でザシアンVが即起動するのが非常に強力です。
こだわりハチマキも入っているので、ゾロアークGXをアルセウス&ディアルガ&パルキアGXで倒せるのも魅力的。
マタドガス+ヤミラミV
使用者:わたなぺさん 2勝2敗 6-3,4-6,6-3,0-6
ソシさんと同じくマタドガスデッキを使用されたわたなぺさん。
こちらには特性「かがくへんかガス」のマタドガスも入っており、妨害に寄せたデッキになっています。
ユニットエネルギー闘悪フェアリーを共有でき、技「まねっこ」を持ったミミッキュがいたりするなど、状況に応じて臨機応変に対応できるデッキだなと感じました。
インテレオンVMAX
使用者:しろがみさん 2勝2敗 4-6,3-6,6-2,6-0
カエデさんとはまた異なったインテレオンVMAXを持ってきてくれました。
アクアパッチが使える環境なので、ヤーコンで必要なパーツを回収しつつ水エネルギーをトラッシュに落とし、インテレオンVMAXで戦う、というデッキコンセプトのようです。
モンスターボールが入っているのがなかなかにとがっている印象です。
インテレオンVMAXとヤーコンのポージングが似ているのは仰る通りだなと思いました。
ミュウツー&ミュウGX(超タイプ軸)
使用者:Pepekenさん 2勝2敗 3-6,6-0,6-0,1-6
(光っているカードはクイックボールです)
超タイプ軸のミュウツー&ミュウGXのデッキとなります。
このデッキタイプは日本でいうチャンピオンズリーグに当たる大会で優勝実績があり非常に強力です。
オンバーンGXでグッズロック+特殊エネロックができたりするので、スタンダード環境よりもさらに器用に動けるデッキなのですが、バラマキマタドガスとドラパルトVMAXに苦戦を強いられていたようでした…
アメイジングレシラム+クワガノンV
使用者:わせみかんさん 2勝2敗 3-6,6-3,4-6,6-3
スタンダード環境にも存在するアメイジングレシラムですが、一度倒されてしまうと盤面にエネルギーがない、ということはよくあります。
その欠点を補うため「ねがいのバトン」を入れて構築を組まれたようです。
ねがいのバトンでエネルギーを後続につなげて270ダメージを連打するだけでも非常に強力です。
さらにクワガノンVでグッズロックもできるので、見た目以上に器用に立ち回れるデッキかなと感じます。
グレイシアGX
使用者:つきぞらさん 1勝3敗 0-6,6-3,0-6,3-6
ダメカン、GXマーカーをグレイシアで統一されているグレイシア大好きなつきぞらさんが持ってきたデッキはグレイシアGX!
「エナジーしんか」のイーブイがいなくなってしまったスタンダード環境ではできなくなってしまった先攻特性ロックも台湾レギュならできます!
ねがいのバトンでエネルギーをつなぎながら戦えるのはいいポイントだなと思いました。
ミュウツー&ミュウGX(超タイプ軸)
使用者:kumaさん 1勝3敗 0-6,3-6,5-6,6-3
同じミュウツー&ミュウGXのデッキを使っていたPepekenさんよりも、よりシンプルに作られている超タイプ軸のミュウツー&ミュウGXです。
ワザを宣言するために必要なポケモンが落ちてしまうと困るミュウツー&ミュウGXのデッキに入れると便利なグラジオが入っていたりと工夫が見受けられます。
マタドガス+ヤミラミVデッキ
使用者:こがさん 1勝3敗 6-3,4-6,3-6,0-6
Aマークが落ちるころまでマタドガスを愛用していたこがさんですが、やはり?マタドガスを持ってきてくれました。
ダメージをある程度乗せてからヤミラミVの攻撃は非常に強力。
わたなぺさんと熾烈なミラー戦を行っておられました。
ガラルヒヒダルマVMAX
使用者:メイルさん 1勝3敗 6-4,1-6,2-6,3-6
こちらはガラルヒヒダルマVMAXを使用されていましたメイルさん。
序盤はアローラベトベターでドローしつつ盤面を作り、たねの特性を止められる「かがくのちから」のアローラベトベトンでロックしながらダメカンをバラまき、マジカルスワップでダメカンを集めたりしながらサイドをとりきるデッキです。
アメイジングカイオーガ
使用者:もぐもぐさん 0勝4敗 0-6,0-6,2-6,3-6
フリーザーで盤面のエネルギーを守りながら、アメイジングカイオーガでダメカンをバラマキ、サイドをとっていくデッキです。
マッチング的にバラマキやグッズロックできる超タイプ軸のミュウツー&ミュウGXと当たってしまい、なかなか厳しい戦いを強いられていたようでした。
コンセプトはいいと思うので、またどこかでリベンジしていただけると…!
3.最後に ーまとめー
ここまで参加者のデッキを見てきましたがいかがでしたでしょうか。
どのデッキも個性的で皆さんとても楽しそうに対戦を行っていたのが印象的でした。(自身も対戦をしたのですが、とても楽しかったです)
今後もこの対戦会を続けようと思ったのですが、なんと1/29(金)でスタン落ちするとの発表がありました…!(リンクは台湾公式ページから)
日本でいう「一撃マスター」「連撃マスター」から日本と同様に「C」マーク以降からしか使えないレギュレーションとなってしまうため、今後の台湾レギュイベントは別途検討、という扱いになりました。
次回は未定になります。(恐らく2月かな…??)
ぜひ参加されなかった皆様も、「こんなイベントがあったんだ」と思ってもらい、台湾レギュに触れていただければ幸いといったところで、この記事を〆させていただければと思います。
今回参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。